2011/10/04

ハイ・アトラスを行く

               MIDELT~IMILCIL

MIDELTという街から、山道を抜けるルートを見つけ早速行ってみる。

街を出るとすっかり山の風景に変わり、ラクダまで
登場するようになってきた。
上へ上へさらに行くと、ベルベル人のテントが沢山あって
放牧で暮らしている人たちがたくさんいた。


           カメラ目線のラクダくん



それにしても、会う人会う人羊飼いばかりなのだが、
ものすごく物をせがまれる。
「服をくれ、ペンをくれ、タバコくれ、金くれ」
こう言った人に、1日何人会っただろう。

山の方に行くと、その数が多くなってくるというのは
ホントに貧しい人が多いからだと聞いてはいたんだけど、
正直なところ、結構めんどくさかった。

いままで色々な国でたかられて来たけど(苦)
なんか、ここに来てそういうのがいつもに増して鬱陶しい。

なんでだろう??

よくあることなのに、今回はタカリにすごく敏感になってしまった。

頻度の問題??

条件反射なのだ。外国人=なにかくれる人

彼らをこうしてしまったのは、ツーリストの責任でもあると思う。

何かのお礼の意味で、物をあげるのはいいと思うけど
ただ、ばら撒くためだけに大量に飴をもっていったり、
ボールペンを持っていったりすれば、たかられるのは当然だ。

物を貰えなければ、怒り出す人だっている。

山道で、アスファルトが通ってるところは比較的物流も安定しているだろうし、
人の行き来も頻繁なので、村人達の生活も安定していると思う。

だけど、道路がまだ通ってないとこやアスファルトが敷いてない
ところに行くと、たかる人が多いことに気づいた。

特に小さい子どもは、車を見るなりダッシュで山を駆け下りてくるし
道端で遊んでる子も、一瞬にして目の色が変わって、
マジ顔で追いかけてくる。

石を投げようとして、止まらせようとする子もいた。

興味深々で、ワーっといて追いかけてくるのなら、まだ可愛げがあるけど、
とにかく目が真剣で笑ってない子達を見ると、
ちょっと怖くなった。

本当に食べるものが無いくらい困ってたり、飲む水もないような人には、
もちろん分けられる分だけ、分けてきたけど
金くれ人間に金など一切やらなかった。

どうせその金で、酒でも買うんだろう。。。とはならないのが
この国の良いところだけど。

ということで、そんな山の村と村の間を上ったり下りたりして
街に出たら、スーク(市場)に寄って食材を調達し料理しながら移動の日が続いた。

なんてったって、ラマダン中なので、観光地ならともかく
山奥にある町の食堂なんか空いているはずがない。

モスレマンホスピタリティーも、ラマダン中だからなのか
モハメッド家を後にしてから1度もお呼びがかからなかった。

だけど、いつだったかの夕暮れ時
イフタールを心待ちにしているはずの、畑仕事帰りのおじさんが
ちょっと外れの川で休んでいた私達のために、わざわざ桃を
届けにきてくれた。

一刻も早く帰りたい決まってるだろうに、だけど小さな桃を
自転車のかごから何個か取り出して、分けに来てくれたのだ。

そして笑顔いっぱいで 
「これからご飯なんだ!」というジェスチャーして去っていった。
こういう何気ない出来事でもって、旅の疲れとかストレスが
一瞬で吹き飛んでしまうから不思議だ。

その次の日だったか
ベルベル人たちの文化発祥の地でもあるという
「Imilcil(イミルシル)」というところに、行ってみようと
いうことになった。

手元の地図では、少し危険ではあるけど通れるであろう
山道が記してあった。
ガッツリ山道で行ってみよう、なんてったって
ランクルだもんね!!!なんて余裕をこいていたら
道の途中で大きな落石発見!
石というか、岩だ。

              写真だとあんま怖そうじゃないでしょう。だけどね。。。。。


岩をよけて行けそうも無くはなかったけど、なんかあっても
まず簡単に人が来れるところではなかったので
迷わず引き返す。

この道に入って15キロぐらいだったので、まだ良かったけど
これが、山道半日走って岩さんが登場したら
かなりへこみます。

ということで、「RICHリッシュ」という街まで行って
あとは結構楽チンな道を通って、イミルシルを目指した。

        RICHのスーク。グリーンとピンクの建物で出来たかわいい街でした

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