砂漠で野宿は気持ちよかったけど、夜は思ったより寒かった。
すんばらしい朝日と共に起床し、しばらくあたりの美しさに
呆然とした後で、他のみんながいるところに戻って
朝ごはんを食べる。
朝の8時にはもう、太陽光線がジリジリし始めてきていた。
オランダ人一家は、一昨日ムハミドに来たばかりなのに
今日、もうマラケシュに向けて出発しなきゃいけないと言って
先を急いでいた。
なんとまぁ、せわしないこと。
私達は残っても良かったんだけど、もうちょっと先に
あまり人が来ない砂丘があると聞いたので、ガイドのオッチャンと
オランダ人一家に別れを告げ、さっそくそこへ行って見ることにした。
しばらくすると、左手に蜃気楼が見えてきて
その先のもーっと先に、砂丘らしきものが見えて来た。
「これだ!」
さっそく砂丘へ進んでゆくと、誰もいない砂丘がまたまた
どーんと広がっていた。
一人もいない、「プライベート砂丘」である。
こんなものを独り占めに出来るとは!!!(二人だけど)
「ここだったら、あと何日かキャンプして過ごしてもいいよね」
なんていいながら、相当テンションが上がっていた。
朝起きたのが早かったので、少し横になろうかと言って
風除けの小さなテントで日陰を作り寝そべっていた。
ひゅぅひゅぅ~
さっきまで、そよかぜ風だった風が、だんだん強くなってきた。
びゅうびゅう~
しばらくするとちょっとアグレッシブな感じになってきて
あっという間に
ぶぅわぁぁーーーーーーーーー
ごぉぉおおおおおおおーーーー
やべー、アラシだ!!
一度始まったらなかなか止まないのは、一昨日の夜の嵐で経験済みでして、
イヤーな予感しかしない。
それでも2時間ぐらいは、テントで耐えたけ
どそのうち太陽が真上に上がりだし、車を使って日陰を作ることが
出来ない状態になり、さらに風は強まり、気温は上昇。
移動することも考えたけど、この暑さで運転するのもまた危険だし
嵐で道も見えないし、遭難でもしたらもっと大変だ。
車の中なんて暑すぎてもってのほか。
窓を開ければ、車内が砂だらけになってしまう。
仕方がないから、車の下に二人でもぐり風が止むのを祈った。
北風と太陽というお話があったけど、まさにこれをダブルで
受けてるという感じ。
45度の超熱風+砂砂砂
3時間、4時間たっても、まだ止まない。
眠ることなんかもちろん出来ないし、本を読むこともできない。
喋ったら砂が口に入るし、目も開けられない。
だから、ほんとに石にでもなったつもりで、呼吸だけして
じーっと耐えた。
5時間、6時間・・・・
精神的にかなり参ってきて、マークスに怒りをぶちまける。
なんで、こんなしんどい思いばっかしてまでこんな旅をしなきゃいけないんだ!!
バカーーー。
色々な苦労やいやなことが次々と浮かんできてイライラMAX!
完全にネガティブ&八つ当たりモードに入っていた。
「もう、アンタとは旅しない。着いてきた私がバカだった。
これからは勝手に一人で行ってくれ。
こんなワイルドすぎる旅なんて、私はもうまっぴらだわよ!」
マークスは、この嵐が過ぎれば私の気分が一変することを知っているかのように、
まるで応戦しようとせず、どこまでも石のままだった。
7時間、8時間・・・・
嵐が去った。
私達は車の下から這って出てきて、再び静寂を取り戻した砂漠に立ち、
ショックで呆然としていた。
もう、言葉さえ出なかった。
こんな美しい砂漠のまん中で、6時間も車の下にうずくまっていたのだ。
心身ともにヘトヘトだった。
マーカスがゲェゲェ吐きだした。
可愛そうな石さんよ、さっきは辛く当たって悪かったよ。。。。。
私は余力を振り絞って、夕食のスープを作り始めた。
これがその、悪夢の現場です
日が沈むころには、大分ショックから解放され
サンセットを見ようと、丘の上に上がって行った。
目の前にあるのに、行きたくても行けなかった私達の砂丘へ。
こんな砂の模様も、風があってこそ出来る自然のアート
夕日をながめよう
嵐の一日が終わった・・・
おうちに帰ろう
夜になって、満天の星空が広がった。
砂漠の夜空の下でワイン♪♪
なんて私は、ドイツからわざわざお気に入りのワインを持ってきたんだけど、
気分が悪すぎて残念ながら飲むことが出来なかった。
長い長い一日が終わり、今日もまた砂丘で野宿。
やっぱ、こういう旅はサイコーだな。
ほらね、コロっと変わったでしょー (笑
続
すんばらしい朝日と共に起床し、しばらくあたりの美しさに
呆然とした後で、他のみんながいるところに戻って
朝ごはんを食べる。
朝の8時にはもう、太陽光線がジリジリし始めてきていた。
オランダ人一家は、一昨日ムハミドに来たばかりなのに
今日、もうマラケシュに向けて出発しなきゃいけないと言って
先を急いでいた。
なんとまぁ、せわしないこと。
私達は残っても良かったんだけど、もうちょっと先に
あまり人が来ない砂丘があると聞いたので、ガイドのオッチャンと
オランダ人一家に別れを告げ、さっそくそこへ行って見ることにした。
しばらくすると、左手に蜃気楼が見えてきて
その先のもーっと先に、砂丘らしきものが見えて来た。
「これだ!」
さっそく砂丘へ進んでゆくと、誰もいない砂丘がまたまた
どーんと広がっていた。
一人もいない、「プライベート砂丘」である。
こんなものを独り占めに出来るとは!!!(二人だけど)
「ここだったら、あと何日かキャンプして過ごしてもいいよね」
なんていいながら、相当テンションが上がっていた。
朝起きたのが早かったので、少し横になろうかと言って
風除けの小さなテントで日陰を作り寝そべっていた。
ひゅぅひゅぅ~
さっきまで、そよかぜ風だった風が、だんだん強くなってきた。
びゅうびゅう~
しばらくするとちょっとアグレッシブな感じになってきて
あっという間に
ぶぅわぁぁーーーーーーーーー
ごぉぉおおおおおおおーーーー
やべー、アラシだ!!
一度始まったらなかなか止まないのは、一昨日の夜の嵐で経験済みでして、
イヤーな予感しかしない。
それでも2時間ぐらいは、テントで耐えたけ
どそのうち太陽が真上に上がりだし、車を使って日陰を作ることが
出来ない状態になり、さらに風は強まり、気温は上昇。
移動することも考えたけど、この暑さで運転するのもまた危険だし
嵐で道も見えないし、遭難でもしたらもっと大変だ。
車の中なんて暑すぎてもってのほか。
窓を開ければ、車内が砂だらけになってしまう。
仕方がないから、車の下に二人でもぐり風が止むのを祈った。
北風と太陽というお話があったけど、まさにこれをダブルで
受けてるという感じ。
45度の超熱風+砂砂砂
3時間、4時間たっても、まだ止まない。
眠ることなんかもちろん出来ないし、本を読むこともできない。
喋ったら砂が口に入るし、目も開けられない。
だから、ほんとに石にでもなったつもりで、呼吸だけして
じーっと耐えた。
5時間、6時間・・・・
精神的にかなり参ってきて、マークスに怒りをぶちまける。
なんで、こんなしんどい思いばっかしてまでこんな旅をしなきゃいけないんだ!!
バカーーー。
色々な苦労やいやなことが次々と浮かんできてイライラMAX!
完全にネガティブ&八つ当たりモードに入っていた。
「もう、アンタとは旅しない。着いてきた私がバカだった。
これからは勝手に一人で行ってくれ。
こんなワイルドすぎる旅なんて、私はもうまっぴらだわよ!」
マークスは、この嵐が過ぎれば私の気分が一変することを知っているかのように、
まるで応戦しようとせず、どこまでも石のままだった。
7時間、8時間・・・・
嵐が去った。
私達は車の下から這って出てきて、再び静寂を取り戻した砂漠に立ち、
ショックで呆然としていた。
もう、言葉さえ出なかった。
こんな美しい砂漠のまん中で、6時間も車の下にうずくまっていたのだ。
心身ともにヘトヘトだった。
マーカスがゲェゲェ吐きだした。
可愛そうな石さんよ、さっきは辛く当たって悪かったよ。。。。。
私は余力を振り絞って、夕食のスープを作り始めた。
これがその、悪夢の現場です
日が沈むころには、大分ショックから解放され
サンセットを見ようと、丘の上に上がって行った。
目の前にあるのに、行きたくても行けなかった私達の砂丘へ。
こんな砂の模様も、風があってこそ出来る自然のアート
夕日をながめよう
嵐の一日が終わった・・・
おうちに帰ろう
夜になって、満天の星空が広がった。
砂漠の夜空の下でワイン♪♪
なんて私は、ドイツからわざわざお気に入りのワインを持ってきたんだけど、
気分が悪すぎて残念ながら飲むことが出来なかった。
長い長い一日が終わり、今日もまた砂丘で野宿。
やっぱ、こういう旅はサイコーだな。
ほらね、コロっと変わったでしょー (笑
続
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