2011/10/26

イミルシル 再び

3週間ぶりのイミルシル。

湖に着いた頃には、この前と違って晴れていたので
さらに青さも引き立ち、一段と美しさを増していた。





イミルシルの街中は、前回と違ってラマダンも終わり、街がにぎわっていた。

明日から始まるお祭りのため、臨時の大掃除大会や道路の整備に追われてる
人たちがたくさんいた。

私達はカフェで一息ついて、店のマスターに明日の祭りのことなど聞いてから
湖が一望できる崖の上まで車を持って行き、車中泊。

相変わらず、きれいだけど、寂しい湖だ。。。



翌朝、町から約20キロ離れた村でベルベル人伝統の結婚セレモニーが
あるとのことだったので、さっそく行ってみることにした。

会場に着くと、あたりは馬とラクダとおっさんで埋め尽くされていた。
あれ、なんか違うところに来ちゃった??

せっかくその祭りのために着たのに、この風景って・・・・

しかも、ものすごい嵐で片栗粉みたいに細かい砂埃がありとあらゆる
ところから進入してきて、不愉快極まりない。

そうこうしてウロウロしているうちに、なにやら別の人だかりが見えてきた。

そして、祭りの会場にようやくたどりつくことができた。





このお祭りの元々の由来。

習慣的に、両親が子供の結婚相手を決めるモロッコでは
この祭りの期間3日間だけは、自由恋愛の機会が与えられていたそうだ。

女性は見初められるようきれいに着飾り、男性は自分の財力を見せる為に
家畜や宝石を持参してお嫁さんを探し、そこで結婚が決まったカップルは、
正式な立会人のもと大勢の人の前で婚姻の儀式を行うというのが発端らしい。

今では、3日で結婚する人などいないらしく、あらかじめ結婚を決めたカップルが
この伝統に則って、儀式だけは行うということになったようだ。

合同結婚式のようなものかな。


       ベルベル人のお姉さん。民族衣装がかわいい


           観客のおじさんたち。祝い事なので白なのかしら?





      調印を行うカップル。目が美しい・・・



それにしても、観光客がとてつもなく多かった。

地元の人々がやっとの思いでフェンスの外から眺めているのに対し
立派なカメラをもった観光客が、この儀式のステージに何人もズカズカと
上がってきて、真近かでバシバシ写真とかビデオを取りまくてっるのが、
やけに目に付いた。

本当に残念でならなかった。



さて、祭りの会場を後にし、イミルシルの街にもどり
夜から始まる音楽祭まで時間をつぶす。

川辺でご飯を作り、洗濯して、昼寝してもまだまだ時間が余り
結局カフェに行って、だらだらとコーヒーとチャイを飲みながら
4時間ぐらい待つことになった。

そして、夜10時過ぎ音楽祭が始まった。

司会もミュージシャンもみんなベルベル語を喋っていた。

ベルベル度100%の音楽祭。

故に、ベルベル人の伝統音楽が一番素晴らしかった。



あの時あったモハーおじさんには、結局会うことができなかった。

きっと来ていたんだろうけど、会えなかったということはそういうことだ。

イン・シャ・アッラーなのだ。

夜はものすごい冷え込んだ。

標高1800mというから、そりゃ寒いわけだ。

そうして、翌朝イミルシルを去る。

ちょっと遠回りしちゃったけど、なんというか私にとっては
例えばマラケシュにあと2日滞在するよりも、意味のある数日だった。

もういちど、ここに来れて本当に良かった。

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