2011/10/24

水あるところに、親切あり???

マラケシュからイミルシルまでの道。
久々にアトラス山脈を行く旅に突入。
海もいいけど、やっぱ山もいいなぁ・・・

途中で「OUZOUDの滝」という所や「BIN-EL-OUIDANE」という
素晴らしくきれいな湖に寄ったりして、また静かな旅の日常に戻った。





途中で通りかかった村では、沢山の騎士があつまり
なにやら伝統的なお祭りが行われていた。




湖の近くで寝ることに決めたある日、夕食の支度をしていると
仕事帰りのおじいさんが歩いてきたので、握手をして挨拶を交わした。

その後から通りかかった若者も、羊飼いも皆親切で、ちょっと呆気にとられた。

いつもだったら挨拶も早々たかられるところなのに、ここの土地の人ときたら
笑顔で挨拶して、ごきげんようと言って去ってゆく。

昨日泊まった川の近くでは、羊飼いのおじさんとその子どもに一斉に
たかられるという始末だったので尚更、ここ日の出来事にはちょっと
感動すら覚えた。

何が違うんだろう??

しつけなのか、村単位のメンタリティーなのか。。。
幸福度の違い?宗教観??
たかる理由というの分かるんだけど、この国ではたからない理由が
私にとって謎のままだった。

翌朝、昨日のおじいさんがお茶とパンを持ってきてくれた。

おじいさんの親戚で、体が弱そうでボロをまとった男も一緒に来て
朝ごはんを一緒に食べた。

私は、この人たちはきっとお金が必要だから親切にしてくれるのだと思い、
うっすら壁を築いてしまっていた。

さて、どっちだったでしょう・・・・

おじいさんと男は、これから仕事に出かけると言い、また笑顔で
握手をして、そして去っていった。
手作りのパンもお土産に残していってくれた。

こういうのが、ホントにホントに辛い。

疑わなくてまんまと騙されるのも辛いけど、疑って本当はいい人だった時の方が、
何倍も気分が悪い。

それに、いちいちこうやって気を構えておかなきゃいけないのも
しんどいものなのだ。

考えてみたら、コレがモロッコ旅において最初で最後
本物のホスピタリティーだった。

1ヶ月目でようやく出合った本物のおもてなし。

そして、思い返せば湖の近くでは必ず良い人たちに会っていることに今気付いた。

きっと、湖マジックかなんかなんだわ。




マラケシュからイミルシルまでの山道は、地図を見る限りちょっとした難所を
通過しなければならなかった。

だけどその地図がちょっと古かっただけで、実際には新たに道が整備されいる
所も多く、思ったより楽々ルートだった。


久々にダイナミックな山の風景に感動する。
ものすごいトリップ感を味わえた山の旅だった。







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