2011/10/18

大西洋トリップ 2

       海沿いトリップはまだまだ続く




あるときはがけの上で、またあるときは砂浜で。
もう、けっこう飽き飽きするぐらい海での日々が続く。


              道の途中にあったサボテン畑




街に出た時は、カフェや食堂でのんびり過ごした。

海沿いなので、魚貝類にかなり期待していたんだけど
ラマダン明けなので、市場が空いてないとか、漁師が出かけられなかったとかで、
レストラン行っても魚が殆どなかった。

唯一、タジンの店ではご当地物なのか、ウツボのタジンを食べたけど
あんまりおいしくなかった。



途中Agadirというリゾート都市の近くでは、観光客や金持ちモロッコ人
行きつけのMarjaneという巨大スーパーがあった。

値段がついてるものを買うという当たり前のことだけど、
この安心感がたまらなく心地よく、スーパーマーケットハイになってしまった。

ここで色々値段を知っておけば、このあと控えているマラケシュでの
買い物戦でも、正々堂々と戦うことができるだろう!

ということで、食品から雑貨、調味料、ありとあらゆるものの物価を
しらべまくって、大きなイカを一匹ゲットして、その日の夜は
浜辺でイカ料理。

イカなんて去年日本に帰って以来食べてないや。

イカ、サイコー。

そして海沿いをドンドン北上し、目指すはエッサウィラ。

ここは、けっこう大きな漁港があって、色んな魚が上がってくると聞いていたので、
ドイツで魚貝に飢えている私にとって、楽しみにしていたことでもあった。

9月8日
アルガンオイルの産地でもある山を越えて、久々の熱風ドライブ。
ヘトヘトになりながら着いたエッサウィラ。
すごい観光地っぽかったけど、その前に見たアガディールとか
よりはましかな??


わたしたちは早速車を止めて、「魚はどこじゃー!!」と
街散策を始める。

港の方へ行くと、その手前に魚屋台が軒を連ねていた。

威勢のいい兄ちゃんたちが、大きなイセエビやサメを振り回して
客引きをしている。

それぞれの店の前には、取れたて新鮮な魚が山盛りに盛られ
食べたいものをお盆に載せて、あとは値段交渉。



エビ、イカ、鯛、いわしなど、なんか適当に見繕ってもらって
その場で炭火焼きにしてもらう。

セットでサラダとバケットとコーラがいっしょについてきて
腹がいっぱいになって動けなくなるまで食べて、二人で約20ユーロといったところ。
天国だった。





重たいお腹が落ち着いた後、漁港へ行ってみると
帰ってきたばっかりの船の荷おろしで人がごった返っていた。

中には、魚のおこぼれをもらって、それを売って生活している
人もいるらしく、貧しそうなオバサンや子どもが多かったのも
印象的だった。

しかし、海の男はかっこいい。
私はずーっと、「いやぁ、カッケーなぁ」と連発していた。

ボサボサでくしゃくしゃで荒っぽいんだけど、海で働く男が
どこまでも「海の男」なのは、万国共通だとおもった。



その後は土産屋がたくさんあるエリアに出向き、カーペットを物色。

この旅で、まともに物を探して店を回るのは初めてだったんだけど
なんか思ったよりみんなユルユルで、客引きもなければ
押し売りもない。

みんなやる気あるのか??ってぐらい、とにかく店に入るまでは
目も合わさないし、声もかけない。

もっとアグレッシブな商売人を予想していたので、意外だった。

しかし店に入り探してるものを伝えると、冷やかしの客ではないことを
悟った店主のスイッチがパキーンと入る。

私達は買い物をする前に、

「最初は相手の言った金額の20%から交渉をはじめて、
最終的に歩み寄って、言い値の40~60%ぐらいで品物が
手に入るようにしよう」

という作戦を立てていた。

相手は悪名高いアラブの商人である。

そして、これは戦いなのである!

カーペット屋を何件か周ると

「マラケシュで買ったらこれの倍はする」とか
「うちらはマラケシュの詐欺師とちがうから、正直に商売してまっせ」とか、

約200キロほど離れたマラケシュの商売人と自分達を比べ、
いかに良心的なのかを売り文句にしていた。

でも、多分そうなのかもと思うようになってきて、この地でカーペットを
買うことに決めた。

2時間ほど色々見て見ると、同じ商品を扱ってる店も多いことに気づいた。
そして、全く同じものなのに値段が3倍するものもあったりで
これはほんと、ちょっとした戦いになるのを覚悟して、あるカーペット屋に
飛び込んだ。

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