小さな裏路地にあったそのカーペット屋は
外見からは想像できないくらい、沢山のカーペットが
ストックしてあった。
店の主人はパリっと白いワイシャツを着て、他の店とは
レベルが違うというところを見せ付けているようだった。
私が探している大きさ、色目などを伝えると、あーだこーだ
言いながら、高そうなものを広げだす。
「私はありとあらゆるカーペットをお見せすることができます。
特に私どもの自慢としましては、年代が古くても美しいカーペットを
取り揃えてることです。なぜなら、私のクライアントたちが
愛して止まない品物だからです、いかがです、マダム??」
自分の演説にちょっとうっとり目の店主を見て吹き出しそうになった。
そこでマークス
「僕達は、そのあなたのクライアントのように、たかだかアンティーク
だと言うだけで何倍も金を払って、そのことに満足するような悪趣味は
持ち合わせてないので、早いとここっちが望む品を持ってきて
くれませぬか??」
カンカンカーン!!!
ラウンド1、FIGHT!
夫よ、いきなり戦闘開始かい?
さっきまで
「もういいよー。今日は疲れたから明日にしよう」
なんていってたのに、いきなりスイッチ入っちゃったマー先生。
この人のぶっちゃけ具合というのは、たまにハラハラするときも
あるんだけど、こういうシチュエーションになると応援したくなる。
そして、1時間ほど品定めをしてやっといい物が見つかり
値段交渉へ。
最初の言い値は400ユーロ。こっちの希望価格100ユーロ。
あんた正気ですか?と思われるぐらい底辺から、さらっと始めるマークス。
この人に心はあるのか。
いや、元々相手だって吹っ掛けてきてるんだから、お互い様だ。
でも私だったら、怖くて絶対出来ない。
ここから、どこまで歩み寄れるかがお互いの腕の見せ所。
30分戦って半額まで下がりもう一息!(下がるんかい!)
交渉が難航し、このころまでにはさっきまで紳士気取ってた店の主人が、
地べたに座りだし
「勘弁してよー、マジで。。。。」と、
値切りまくるマーに泣きついていた。
それでも一歩も引かないこの男。
しかし 交渉炸裂。
「残念だけど帰ります。いい物見せてくれてありがとう。」
と、店を出ようとすると、店主はもう疲れきってうな垂れた声で
「分かったよ、いいよ150で。。。。」
やったーーーーー!!!
最終兵器 ≪ションボリして帰る≫ 作戦が功を奏したのだ。
私がお金を下ろしに行って店に戻ると、二人はさわやかな笑顔で
会話を交わしていた。
「いやー、厳しかった。でもやりがいがあった。あんた、ベルベル人でしょ??」
ここでもまた言われてたが、最後は笑って終わったので
彼にも分があるということでしょう。
ベルベル人の交渉テクニック、気になるなー。
演技派の店主に別れを告げるころには、すっかり日が暮れて
しまっていたので、一泊してから次なる目的地、マラケシュに
行こうということになった。
次の日、昨日と同じ屋台に行って、またシーフードを食べまくる。
マークスはイカのゲソにはまってしまったらしく、
ゲソのみを食べまくっていた。
そして、またお腹いっぱいになって、これからマラケシュという
気分でもなかったので、私は街散策と買い物の旅に出かけ
買い物が嫌いなマークスはカフェでのんびり過ごし、もう1泊
することにした。
翌日は朝から風が出てきて、カイトサーフィンに打って付けの
日になったので、マーは朝から海に入りっぱなし。
私は一人で例の屋台に行って魚を食べまくり、街散策しながら
冷やかしで入ったお土産屋の兄ちゃんとおしゃべりしたり、
流木拾いに出かけたりして、あっという間に1日が終わった。
エッサウィラ、ちょっと寄るだけのつもりが結局3日滞在した。
なかなか居心地の良いところだった。
観光地なのに、砂浜で車中泊しても全然平気だった。
魚屋台の存在が一番でかかったかも。。。。
そんなわけで、夕方からはマラケシュまで一直線の旅。
そして夜10時ごろ、マラケシュに到着。
なんというか、バンコクみたいな雰囲気。
夜の渋滞、響き渡るクラクション、カオス・カオス・カオス。。。
スピード狂の原チャリ族が、ノーヘルの女の子を後ろにのせて
車の間を縫うように走り抜けて行く。
こういう遊びがはやってるのか???
程なくして、マラケシュ中心部から8キロ離れた
キャンプサイトに到着。
即効で爆睡。
エッサウィラとは大違いの熱帯夜だった。
続
外見からは想像できないくらい、沢山のカーペットが
ストックしてあった。
店の主人はパリっと白いワイシャツを着て、他の店とは
レベルが違うというところを見せ付けているようだった。
私が探している大きさ、色目などを伝えると、あーだこーだ
言いながら、高そうなものを広げだす。
「私はありとあらゆるカーペットをお見せすることができます。
特に私どもの自慢としましては、年代が古くても美しいカーペットを
取り揃えてることです。なぜなら、私のクライアントたちが
愛して止まない品物だからです、いかがです、マダム??」
自分の演説にちょっとうっとり目の店主を見て吹き出しそうになった。
そこでマークス
「僕達は、そのあなたのクライアントのように、たかだかアンティーク
だと言うだけで何倍も金を払って、そのことに満足するような悪趣味は
持ち合わせてないので、早いとここっちが望む品を持ってきて
くれませぬか??」
カンカンカーン!!!
ラウンド1、FIGHT!
夫よ、いきなり戦闘開始かい?
さっきまで
「もういいよー。今日は疲れたから明日にしよう」
なんていってたのに、いきなりスイッチ入っちゃったマー先生。
この人のぶっちゃけ具合というのは、たまにハラハラするときも
あるんだけど、こういうシチュエーションになると応援したくなる。
そして、1時間ほど品定めをしてやっといい物が見つかり
値段交渉へ。
最初の言い値は400ユーロ。こっちの希望価格100ユーロ。
あんた正気ですか?と思われるぐらい底辺から、さらっと始めるマークス。
この人に心はあるのか。
いや、元々相手だって吹っ掛けてきてるんだから、お互い様だ。
でも私だったら、怖くて絶対出来ない。
ここから、どこまで歩み寄れるかがお互いの腕の見せ所。
30分戦って半額まで下がりもう一息!(下がるんかい!)
交渉が難航し、このころまでにはさっきまで紳士気取ってた店の主人が、
地べたに座りだし
「勘弁してよー、マジで。。。。」と、
値切りまくるマーに泣きついていた。
それでも一歩も引かないこの男。
しかし 交渉炸裂。
「残念だけど帰ります。いい物見せてくれてありがとう。」
と、店を出ようとすると、店主はもう疲れきってうな垂れた声で
「分かったよ、いいよ150で。。。。」
やったーーーーー!!!
最終兵器 ≪ションボリして帰る≫ 作戦が功を奏したのだ。
私がお金を下ろしに行って店に戻ると、二人はさわやかな笑顔で
会話を交わしていた。
「いやー、厳しかった。でもやりがいがあった。あんた、ベルベル人でしょ??」
ここでもまた言われてたが、最後は笑って終わったので
彼にも分があるということでしょう。
ベルベル人の交渉テクニック、気になるなー。
演技派の店主に別れを告げるころには、すっかり日が暮れて
しまっていたので、一泊してから次なる目的地、マラケシュに
行こうということになった。
次の日、昨日と同じ屋台に行って、またシーフードを食べまくる。
マークスはイカのゲソにはまってしまったらしく、
ゲソのみを食べまくっていた。
そして、またお腹いっぱいになって、これからマラケシュという
気分でもなかったので、私は街散策と買い物の旅に出かけ
買い物が嫌いなマークスはカフェでのんびり過ごし、もう1泊
することにした。
翌日は朝から風が出てきて、カイトサーフィンに打って付けの
日になったので、マーは朝から海に入りっぱなし。
私は一人で例の屋台に行って魚を食べまくり、街散策しながら
冷やかしで入ったお土産屋の兄ちゃんとおしゃべりしたり、
流木拾いに出かけたりして、あっという間に1日が終わった。
エッサウィラ、ちょっと寄るだけのつもりが結局3日滞在した。
なかなか居心地の良いところだった。
観光地なのに、砂浜で車中泊しても全然平気だった。
魚屋台の存在が一番でかかったかも。。。。
そんなわけで、夕方からはマラケシュまで一直線の旅。
そして夜10時ごろ、マラケシュに到着。
なんというか、バンコクみたいな雰囲気。
夜の渋滞、響き渡るクラクション、カオス・カオス・カオス。。。
スピード狂の原チャリ族が、ノーヘルの女の子を後ろにのせて
車の間を縫うように走り抜けて行く。
こういう遊びがはやってるのか???
程なくして、マラケシュ中心部から8キロ離れた
キャンプサイトに到着。
即効で爆睡。
エッサウィラとは大違いの熱帯夜だった。
続
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