2010/01/06

The way to Antakya

エルガニを後にして次なる目的地は「ネムルト山」。
世界遺産でもあるところで、山の上に巨大な石の神像と共に
その昔この地を治めていた王が眠っているところだ。
石像は8mにも及ぶが、地震によりその頭部だけが地面に転げ
落ちている・・・と、ガイドブックには書いてあったけど実際に行ったら
ちゃんと並んで置いてあって、しかも石像も思ったより小さくて
ちょっとがっかりした。
シーズンオフなので、夏だったら観光客でにぎわっているはずだけど
この日、私たちを含めて4人の客しかいなかった。



ネムルトを早々に後にして、地中海方面に向かう。
途中でアディヤマンというそこそこ大きい街に立ち寄りシムカードを探すが、
英語が通じなくてこちらの要求を分かってもらえず苦労する。
身振り手振りでもなかなか会話が成立せず、この国でシムカードを
買うのはあきらめた。

街を歩いていると、
「HELLO HOW ARE YOU?」
「WHERE ARE YOU FROM?」
「WELLCOME TURKEY」
「DO YOU LIKE TURKEY?」
いつでもみんなこうして笑顔で声をかけてくる。
だいたいこれが決まり文句。
だけど逆にこっちが話しかけても答え方を知らなくて、とにかく知っている
英語を言いたいだけのようだ。
聞くだけ聞いて笑顔で去ってゆく。
これもこういう文化というか、多分こういう教育がされてるんだと思った。
「外国人を見かけたら積極的に声を掛けよう!」みたいなね。
そして道を歩いているだけで「チャイ、チャイ」といってお茶のお誘いを受ける。
これはイスラム圏特有の文化だろう。
中央アジアからずっとこんな感じ。
そしてこれはトルコだけだけど、タバコを吸うとき人にも必ず勧めるのがマナー
らしい。

この日4件目のチャイどころはバイク屋さんで、完全に筆談。
車の燃料がめちゃめちゃ高いトルコをどうやって効率よく安く周れるか
アドバイスしてもらい、旅のコースも大分はっきりと見えてきて、
とりあえず、地中海沿いの街「アンタクヤ」というところを目指すことになった。

翌日もひた走ること半日、とある村の道路で信号待ちをしていらたら
 道端にある野外カフェからおじさんが歩いてきて、
 「チャイ、チャイ」と声を掛けてきた。
客引きでもなんでもなくて、ただお茶が一緒に飲みたいらしい。
面白そうなので車を停めて、おじさんの言うまま席に着きチャイをおごってもらう。
もちろん言葉なんて通じない。
だけど言葉なんて問題じゃないのだ。
ホントに人好きで、壁を作らないトルコ人。
想像もしてなかっただけに、この人たちの優しさにグッときてしまうときがある。

そしてここで話掛けてきた、英語が話せる18歳の男の子。
「ハーイ、僕の名前はアリ。デビットと呼んでね!」
と明るい笑顔で自己紹介された。
自由すぎる。
アリでいいじゃん!

トルコ人、素敵すぎる!

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