2010/01/08

Antakuya day 1

マーカスが道端でタバコを1本訪ねたことが出会いのきっかけになり、
どういう訳かその中の1人の家に今日泊めてくれるという話になったみたいで、
その前にアンタクヤ名物の「キョフテ」という物を食べに行こうということになった。
会話の内容が確かじゃないけど、いつものノリで付いていくことにする。

「キョフテ」は、トルコ風肉団子のようなもので、これをドネルケバブのように
小麦粉でできた皮に包んで食べる、人気のファストフードだ。
かなリボリュームがあり食べ切れなかったけど、この後もアンタクヤ名物の
「キュネフェ」が食べられるカフェに連れていかれる。
「キュネフェ」は砂糖のかたまりかと思うぐらい甘い練り菓子の上に、
さらにクリームをたっぷりかけて食べるお菓子である。
一口で頭が痛くなりそうだったので、やっぱ無理といってカフェを出る。
だけどどうしてもアンタクヤ名物を体験させたいらしく、
結局違うカフェに行った。
そこには「シーシャ」という水タバコがあって、みんなでモクモク
煙を立てながら吸った。
そのうち別の友達が二人やってきて、店を出て近くにある公園に連れて行かれる。
どうやら、アンタクヤ観光をフルコースで案内してくれてるみたい。
みんな年は20歳そこそこ。
合計5人の男子と私らがぞろぞろ歩いて、公園内の鳥がいる池を見に行き、
鳥小屋の中にいる孔雀を覗きにいくという異様な光景だった。



街に戻ると、会う人会う人みんな友達のようで、
立ち止まっては私たちのことを説明し、そのまま付いてくる人もいた。
結局最後には10人ぐらいで、ぞろぞろと街を歩くことになった。
そこで会ったマリックという子が唯一英語が話せて、ようやく皆と会話が
成立するようになる。
そして、今日はマリックの知っている空家に泊まらせてもらうことになった。
マリックはロジスティックを勉強している大学生で、後々は海外で仕事をしたいらしく
英会話のレッスンにも通っている。
そして今日がちょうどレッスンの日だというので、
ついでに見学させてもらうことになった。
クラスは超初級者のコースで、中学生から警察官まで幅広い層の人たちが
英語の勉強をしていた。
そして、明日の朝にあるクラスに遊びにきてくれと招待される。

アンタクヤはシリアとの国境に近い街でもあり、住民の半分ぐらいはアラブ人だ。
この日はそのアラブ人の祝日で、アラブ人が経営する店は全部閉まっていた。

夜はマリックが住む隣町に行き、親戚が経営する食堂みたいなところで酒を飲む。
トルコでこんなことが出来るなんて、思っても見なかった。
さっき街で別れた友達の殆どがこの街の出身で、夜になってまた再開することになる。


マリックも彼らも、パスポートはトルコ人だけどルーツはアラブ人。
おじいさんがシリアや中東からの移民という人が多いみたい。
なのでもちろんアラビア語を話し、なぜか全員口をそろえて
 「トルコ人だけは信用するな」と言う。
中東・トルコの民族構成は複雑で、平和ボケのニッポン人には理解できない
問題がたくさんある。
ビンラディンはテロリストじゃん言ったら、ものすごい勢いで否定された。
こういうことは軽く口にしちゃいけないんだと思った。

そしてこの街の半分の人は、サウジアラビアやドバイに出稼ぎに出ている。
オイルマネーで沸くこれらの国は、アラブ語を話す彼らにとって
絶好の出稼ぎスポットだと言っていた。

食堂の小さな部屋で、モクモクとシーシャを吸いながら、カードゲームに熱中し
 夜がだんだんと更けていった。
二十歳そこそこの青年たちだったけど、かなりシブイ酒の飲み方だなぁと思った。


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