2010/01/09

After KALE village and kappadokia

とまあ、なんだかんだと文句の付け所も多かったのですが
それだけじゃなく楽しいこともいっぱいあったカレ村。
忘れちゃいけないのは、私達お招きに預かってるってこと。

4日間一緒に過ごしたイエテル。
たまにパニック障害の発作が起こりハラハラすることもあったけど、
落ち着いてるときはものすごく元気で
子供のような心をもったかわいいおばちゃんだった。
そして同い年とは思えなく、私を洗ってくれたムネヴェルは、
豪快な肝っ玉母ちゃんだった。


暑っ苦しいほどおせっかいで、面倒見が良い人たち。
最後はほんとにウルルン滞在記ばりに、彼らの姿が見えなくなるまで
手を振り続けた。
ウジェルの豪邸が経つ頃、もう一度遊びに来よう思う。
たまに来る分には、最高にいい場所だと思う。

村を後にし、これからはドイツまでの帰り道。
イスケンデルンを出てからは、北に行くにつれ寒くなってきて
旅の終わりを実感する。

12月17日。
一番楽しみにしていたカッパドキアに到着。
このエリアは地球の物とは思えない、変な形をした岩が一面に広がり
違う惑星にでも来てしまったような所だ。
谷には「妖精の煙突」と呼ばれるシメジダケみたいな形のでっかい岩や、
無数の洞窟住居が点在する。

何千万年の時間をかけて、雨風や川の激流などが作り出した
このへんてこな奇岩の群れは、期待通りのすばらしい場所だった。






天気が悪いのが残念だったけど、
 ギョレメの谷という、ものすごいへんてこな岩がある谷の近くに
泊まることにする。
こんなところで野宿できるのも、車旅のすばらしいところ。
でもメチャメチャ寒かった。

結局2日程ここで過ごし、近くに温泉があるというのでそこに寄ってから
イスタンブールに向かうことにする。

道に迷っていると、男の人が車を横につけてきて
「何か困ったことでも?」と
親切にも訪ねてきてくれた。
エルズィンという名の彼は、ドイツで仕事をしていたことがあり
ドイツ語がペラペラで、その場ですぐ打ち解けてしまい、
一緒に温泉まで行くことになった。
トルコ有数の観光地でもある「アンタルヤ」というところで
 カーペット屋を営む彼は、最初50歳ぐらいかと思ったけど、
私と同じ年でびっくりした。
逆に彼は私を20歳ソコソコの女だと思ったらしく、
これまたびっくりしていた。

とにかく、仕事も順調な彼は。長期休暇で地元であるこの町に帰省中で
ホリデーだから楽しまなくっちゃといって、高級温泉リゾートに連れていかれた。
ホテル付属の日帰り温泉はそこまで高くなかったけど、
泊まれば1泊200ドルもする高級ホテルが
沢山建っているスパリゾートだった。
値段はともかく、久々にあったかいお湯につかり、
身も心もフニャフニャにほぐれて、生まれ変わった気分だった。
やっぱお風呂って必要だな。
お風呂の王様に通っていた遠い日々に思いを馳せて、ちょっと切なくなった。
ドイツって、あっつい温泉ないんだよな~・・・・

温泉を終えて、彼の住む街へ戻り
この日は彼のいとこの家に泊まらせてもらうことになった。
夜になって、近くの酒場に酒を飲みに行く。
相変わらず男の人しかいなくて、トイレも男子専用で相当困った。
そして彼の叔父だという超偉そうなヒゲのおじさんがやってきて、
「今日の酒代は全部俺が持つ」と、太っ腹なことを言い、
全部おごってもらった。
ビールを何本か空け、私達は眠くなってきたので帰ることになり、
エルズィンはこれからギョレメのホテルに女を買いに行くと言って
去っていった。

翌朝泊めてくれたうちの家族と一緒に朝食をとる。
ここの家のお父さんもドイツで15年働いていて、ドイツ語がベラベラだった。
噂どおり、ドイツ語が話せる人がほんとに多い国だった。

そして寝不足気味のエルズィンにお別れを言いに家まで行き、
この街を後にした。

トルコの「カサバ」という街での出来事だった。

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