2010/01/08

Antakya day 2

翌朝、マリックと一緒に英会話のレッスンに向かう。
教室に入ると7、8人の生徒がいた。先生はトルコ人の夫を持つフィリピン人の
女性で、彼女が話す英語はきれいで正しく、まさに「先生」の英語だった。
超初級の授業だったけど、分かりやすくてすごく楽しかった。
この先控えているドイツ語のレッスンも、こんなんだったらいいなと願う。



その後は、レッスンにもいたマリックの親戚のニライちゃんと、
 その友達とで流行のファストフードの店に行き、
夜はこの子のお家でご飯をご馳走になる。

                  ≪左端がニライちゃん。18歳≫


オリーブの名産地でもあるアンタクヤ。
シリア風のオリーブ料理がたくさん出てきた。
シンプルだけどめちゃめちゃ美味しかった。
そして街の半分ぐらいがどこかしらでつながっている親戚らしく、
会う人みんなを「いとこ」呼んでいた。
そのいとこ達が次々とニライちゃんの家に集結して、楽しい時間を過ごした。


そしてまた例の酒場に行ってビールを飲みシーシャをモクモクと吸い、
この日は店の空き部屋で寝かせてもらった。

翌日また英語のレッスン。
マリックが持ってきてくれたサッカーのユニフォームを着て授業を受ける。
トルコの人もサッカー好きで、いまや国民的スポーツになっているぐらい。
熱狂的なファンも、そのファンが巻き起こす事件も多いのだそう。
マリックは「ベシクタシ」というチームの大ファンで、
「僕らは同じチームだ」といって、その証にユニフォームをプレゼントしてくれた。
なんだかわかんないけど、このユニフォームを着たことが相当うれしい出来事
だったらしく、教室のベシクタシファンからバシバシ撮影をされる。
 ポーズのリクエスト。
ユニホームのエンブレムにキスをしてーーー!!
レッスンを終え、超初心者級だけど正しい英語をちゃんとした先生から学んだ
ことがきっかけで、私の英語勉強したい欲に火がついてしまった。
もう一回ちゃんと勉強しよう・・・

その日の夜はマリックの親戚の「アリ」の家に行く。
アリの家はこの街でも有名な金持ちみたいで、家も3階建てのでかい
豪邸に住んでいた。
家の壁には、日本でいう「遺影」さながら、額縁に入った家族一人一人の写真が
ズラーっと飾られていた。
他のアラブ人の家もそうだったので、きっとこれは彼らの習慣なんだろう。

18歳、ボンボン息子のアリはシーシャの依存症で、酒場に行っても片時も
パイプを離すことはなく、3時間ぐらいずーっと吸っていた。
この子が超なれなれしいんだけど、メチャメチャいい子だった。
ボンボンのダメ息子で自らオレは頭が悪いと言うんだけど、
全然「悪」のオーラが出ていなくて、ほんとバカな子供のようで、
超気に入ってしまった。

アリの家では「ラフマジュン」というトルコ風ピザを食べて、
そのあとなぜかダンス大会。
みんな踊り好きなんだな~。

そしてまたあの酒場に行き、ベシクタシのユニフォームを着てテーブルサッカーの
ゲームに熱中し夜が更けていった。


ということで突然の出会いから、アンタクヤの若者と過ごした3日間。
トルコというより、アラビックの文化触れさせてもらった日々でした。
ブクブクと水パイプの音が響き渡り、モクモクの煙だらけの室内で
若い男たちが、国や宗教の話を真剣にしている姿がとても印象的だった。

翌日そろそろおいとまする頃だと察し、アンタクヤを後にして地中海方面に
向けて出発した。

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