イラン、イラクの国境に接するケルマンシャー州。
ここにもクルド人が多く暮らし、私達がお世話になった一家もクルド人だったけど
皆ペルシア語を話し、若い世代になるとクルド語より英語のほうがよっぽどうまく
話せるという子もいた。
ちなみにマーメルおじさんの家庭内やその近所、市場での共通言語はクルド語だった。
ゲストが来たからと、特別休暇をもらったナッツ屋の息子2人とホジャ爺、そして
バリバリのアメリカアクセントの英語を話す彼らのいとこと共に、街中にあるイスラムの
集会場へ向かう。
ターコイズブルーを基調としたイスラム独特の建物。
その壁面には美しいタイルがびっしりと張り巡らされている。
そして、その合間にはイスラムの歴史や習慣などを物語る「絵巻物」ならぬ、「絵タイル」で
これまたびっしりと 覆われている。
こんな時にちゃんと英語が話せるホジャ爺や若者がいてくれてありがたい。
その一つ一つの物語を、みんなちゃんと説明してくれた。
なぜ、剣を持ってるほうが流血??? |
拷問、地獄の絵図。左端とか超イタイ! |
所変われば、この獅子モチーフも変わる。 |
ちなみにウズベキスタンのはこういうのだった。 |
いいんだか悪いんだか、上手いんだか下手なのか、、、、 |
一通り見終わったあとは、一家が経営するナッツ屋寄って大量買い。
イランはピスタチオの名産地でもあるのです。
イランは物価も安いので、ピスタチオも激安かと思いきや、1キロでだいたい9ユーロぐらい。
それでも全然安いけど、 イランの人からすると高級ナッツの部類に入る。
普段はみんな、ひまわりとかかぼちゃの種を食べてます。
ここでは、ナッツ類やレーズン、イランの乾物類など10キロぐらい買った。
試食しすぎて、おなかいっぱいになる。
さて、おなじみイランの遅い夕食。
お昼ごはんもそうだったんだっけど、ここのお母さんの料理がめちゃめちゃおいしくて
夜ご飯だというのに、品数いっぱいのご飯を作ってくれた。
左はキョフテ。トルコのキョフテとはまた一味ちがう、煮込みキョフテ。
肉団子の中にご飯が詰めてあります。
右はククー。
ほうれん草のようなハーブと卵で出来た、お好み焼きのようなもの。
あとは、スープとかサラダとかいっぱいあって、こんなに豪華な夕食を食べた後は
お茶飲んで、スイカ食べて、寝る。
ハイ、太る~。。。。
イランと言えば、ご飯が不味いとの噂をよく耳にしていたんだけど、家庭料理はメチャ美味しい。
外食産業があまり発達してないのも、おうちごはんが美味しすぎるからなんだと思う。
この日の夜は、ドイツから出てきて初のインターネット。
大き目の町まで来ると、インターネットの普及率がグンと上がる。
しかしサイト閲覧に制限があり、かなりのページを見ることが出来ない。
例えばYoutubeやGoogleなどにもフィルターがかかっていてアクセスできないんだけど
あの手この手を駆使して、彼らは普通にアクセスしていた。
フェイスブックもやってるし、別にアメリカの映画が見られないわけじゃない。
表向きには禁じられてることでも、どうにかこうにか抜け道を見つけてみんな普通に
生活してますよ。
お酒だって、イランでは外国人だって一切飲んじゃいけないことになってるけど、
どうにかこうにかで、ちゃんとあります。
ビールはないけど、ウォッカが闇でよく流通しているらしい。
ちなみにイランは刑罰がものすごーく厳しい国なので、お酒の所持が見つかったら
半年ぐらいの禁固刑が待っています。
飲んでも捕まるのかなぁ?
この旅でも結構すすめられる事が多かったんだけど、面倒な事になってもいやなので
イラン国内では一滴もお酒は飲みませんでした。
晩酌の習慣がある外国人旅行者などには、厳しい国ですね。
続
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