2013/07/17

イラン、お袋の味?ゴルメサブジ

さてさて、お母さんと娘と一緒にお昼ごはん作り。

こういう時間というのは、私が旅で一番楽しみにしている時間。

こういう時間が欲しくて旅していると言ってもいいくらい、世界の台所事情を覗き見ることは
とても楽しいことだ。

今日のお昼御飯は「ゴルメサブジ」。

イランで最もポピュラーな家庭料理なんだと思う。
前回お世話になったケルマンシャーのお母さんのところでも出てきたし。

ゴルメサブジは、野菜のシチューで何種類かのハーブとか野菜と豆とお肉を
圧力鍋で煮込む料理。

まずは八百屋さんでどさりハーブを買ってきて、痛んでる葉や汚れを取り除く作業。

5種類ぐらいの葉っぱの中でコリアンダーぐらいしか私はわからなかったけど、
他はイラン独特のセリ科の野菜だったり、ほうれん草のようなものだったり。



この作業をしている間は、もちろん女子トークに花が咲く。(お母さんちょっと英語、娘100%ペルシャ語)

そして、人の噂話に発展し、悪口大会になったりするのは、この国だけの話じゃないはず。

そういえばイラン人も日本人に似た所があって、「本音、建前」みいたいなのがあったりする。
謙遜もするし、遠慮もするし、物を差し出す時は両手を使うのが丁寧だったり。

ほんのちょっとの言い回しや仕草に、共通点が見られる瞬間があって面白い。

この日の悪口の標的は、息子の嫁。

昨日、橋の袂で初めて話しかけてきてくれた、きれいな新妻さんだ。

そして、この家の娘はこの義理の妹が気に入らないらしい。

「なんで嫌いなの?」と聞くと、以前アゴが長いとバカにされたことがあるらしい。

「あいつ、あたしのアゴを貶したのよ。だから言ってやったわよ、このぺチャパイって!」

それからというもの、2人の関係は悪化の一方をたどっているらしい。

ワーッハッハーーーー

もう、どうでもよすぎて面白い、こんなの子供の喧嘩みたいなの。

お母さんは、「もう酷いでしょ、この子ったら」と困った顔をして、私はお嫁さんもかわいいし
あなたの事も好きよと、口の悪い娘をなだめていた。

そうこうしているうち野菜の選別も終わり、娘は化粧品を買いにいくと言って
真っ黒詰めの服に着替えて出かけて行った。

お母さんと私は準備し終わった野菜を切り刻み、ゴルメサブジ作り。

こんな食べ物です。

お袋料理の決定版、ゴルメサブジ

 お肉ホロホロ、レモンが入っていたりして、美味。

これを、イランの美味しいお米と一緒に食べるのだ。

イラン産のお米は高級らしく、一般的にはパキスタンのお米が多く出回ってる
みたいだけど、ここはお金持ちの家なのでね、普段使いのお米もイラン産。

お米は、少しの塩と油とレモン汁を加えて炊くんだけど、最後におこげを作るのがポイントで
このカリカリのおこげが一番美味しいとされ、争奪戦になる。

お米の下にジャガイモを敷いて、それを焦がすなんていうのもある。

私達はゲストだったので、おこげを1番最初に丁寧に分けてもらったけど、それもまた
もてなしの流儀だったりするのかもしれない。

1時ぐらいになり、大学で働く息子や現場に出ていた主人とマークスも戻ってきて、
みんなで楽しいお昼御飯。

ここの息子がそこそこ英語が話せる人で、色々話を聞くことができて面白かった。

主に話していた内容は

「なぜ、あなた達はこんなに金持ちなんですか?」

について。(笑)

えげつなーーーい。

いいの、いいの。
イランの人だってお構いなしに年収いくらかとか、聞いてくるんだから。

まぁ、でもそんなリッチなイラン人にお招きされるのも貴重な体験だった。

みんな気さくで、良い人ばかりだった。


お昼ごはんの後は、おなじみのお昼寝タイム。

そして、最後にお父さんが入れてくたお茶を飲んで、おいとまの時間となる。

あっさり1泊2日のお宅訪問。

こういう風にただただ楽しい時間だけを共有して、サクッっとお別れできるのも、
イランホームステイの素晴らしいところだ。

その後は、またイスファハンの駐車場にもどる。

車を乗り入れると、管理人の兄ちゃんが駆け足で寄ってきた。

「マークーーース!待ってたよ。さっき電話したんだよ、どうしたのかと思って。」

彼は帰りがちょっと遅いのを心配したらしい。

まぁ、電話してくれてもペルシャ語一切わからないから、どうしようもないんだけど、、、

「マークス最高!もう大好き、俺のアニキだもんねー!」

そう言って肩を組むく彼ら。

帰ってきたのがよっぽど嬉しかったらしい。

 私達もそんな彼にまた会えて、とてもうれしかった。

 イスファハン最終日。

夜のイマーム広場のお話に続く。

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