2013/06/27

サナンダジュのバザール

おじさんの家を後にしてからは、サナンダジュというイラクの国境からそう遠くない街の
バザールで食料調達。

しかしお昼休みの時間に入っていて、殆どの店が閉まっていた。

キラキラ生地はクルド人が民族衣装によく使います。


食器通り。


完成度の悪さがへんなツボを刺激する。パチリ



お昼ね中。

 それでもちょろちょろ開いてる店で野菜や果物を買った。

イランでは路上の野菜販売でもちゃんと値段表示がしてあるので、買い物するのが楽だ。
そして、旅人からぼったくろうと思う人などまずいない。

ほんの一握り、多分2%ぐらいの確率でぼったくるようなセコい人間がいるぐらいだ。

と、思う。




バザールを後にしてからは、山の途中で見つけた静かな湖で寝ることにした。 

これから数日は静かにゆっくり過ごしたいので、山篭りをしようという事になる。

しかし、ここには人は来ないでしょうという場所でも、放牧している人が居れば話は別で
とんでもなく急な山の斜面から、日が暮れる前におじさんが羊と共に現れたりする。

そして人との接触を避けたいこんな日でも、会う人会う人みんなから自宅への
お誘いを受ける。

断るのにも一苦労。

そんな人ばかりいるので、マーメルおじさんとの別れから2日も経たないうちに、
次に立ち寄った街でも、またそんなおじいさんに出会ってしまい、お茶だけのつもりが、
結局2泊もすることになるのだ。

私の旅日記、振り返るとこんな事ばかり。

ある日突然誰かに出会い、お家にお邪魔し、温かくもてなされ、そして別れて、また出合って。。。

こういう流れで、ほんとにあっという間に1ヶ月が過ぎていったと言う感じ。

イランに来て5日しか経ってないけど、すでに2家族の家でお世話になっている。

そして、3組目。
ケルマンシャーに住むシャバジさん一家。

きっかけは、街中で声をかけてきてくれたおじいさん。

名前はホジャット(以下ホジャ爺)

英語の先生で、ドイツ語もまあまあ喋れる。
おまけにフランス語も喋れて、とてもいい語学脳をお持ちのおじいさんだった。

しかし彼の奥さんが精神をわずらっていることから、人を家に招くことが出来ないので
近くに住む親戚の家に私達を連れて行ってくれた。

この一家はナッツ類などを売る店を営んでいて、2人の息子も家業を手伝っている。

そして2人はホジャ爺の生徒でもあり、目下英語の特訓中で、私達の滞在も
英語レッスンの一環だと言って、家族共々快く受け入れてくれた。

街の中心街にある一軒家に住む裕福な家族。

平均月収が3万円ぐらいのイランで、この生活レベルは相当なものだろう。

高級なペルシャカーペットが敷き詰められてるリビングに、ソニーのでっかいプラズマ
テレビがあり、息子2人が暮らす階も、もう一世帯住むのに何も不自由がないぐらい
全てがそろっている。

インターネットもばっちり使えて、超快適!
この一家との3日間は、イランの若者の考えや暮らしっぷりを覗くことができて
とてもとても楽しい時間だったのでした。

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