2013/07/03

ケルマンシャーで囲まれる。

次の日の夕方、バザールに出かけるので町まで出る途中、家の近くにある女子高の前で
放課後のおしゃべりに花を咲かせている女子高生集団の前を通りかかる。

この数日で、町を歩けば話しかけられるので、それはもう慣れっこだったんだけど
この日は、日本人だと言っただけで、もう歓声の嵐。

「キャーーーーー、ジャポォォォォーーン、ジャポーーーーーン」

そして、携帯のカメラでバシバシ写真を撮られ、囲まれて撮られ、一人ずつ腕を組んで
撮られ、去って行く後姿まで撮られ・・・・・

どんだけ珍しいんだか。

アイドルってこんな感じなんだろうな。

もう行かなきゃいけないからと、その子達の輪ををササッと抜けて駆け足で去った。
そして、もう一度後ろを振り返ると

「キャーーーーーー、アイ・ラーーービューゥゥゥゥゥーーーーー」

と、追っかけてきて、もう一枚だけお願いと写真を撮られる。

一人が撮りだすと、またみんな追いかけてきて、また囲まれる。

もぉ、行かせておくれよ。。。

悪い気はしないんだけど、ちょっと面倒くさかった。

「フェイスブックには写真のっけないでねー」と最後に言って、なんとかその輪から脱出し
先に歩いて行ってしまったホジャ爺一行に追いついた。

ケルマンシャーのバザール



バザールはなんと言っても夜が一番盛り上がる。

長いお昼休みを終えた店の店主たちが、ようやく5時ごろから店を開け始め
人々も開店にあわせて続々と押し寄せる。

私達は、お母さんと親戚の女の子も一緒に来る事になったので、合計8人の集団になって
人ごみの中をぞろぞろと歩くことになった。

迷子になるのを心配してくれたお母さんは、ずっと手をつないでいてくれた。

この旅でも、やはりカーペットは買うつもりでいて、まぁ偵察がてらに色々な店を見て周る。



ここのバザールはそんなに観光客はこないので、カーペットの値段も私達からしてみたら
とても良心的だった。

だけど、地元のイラン人から言わせると、やはり法外に高いらしい。

そして、外国人プライスがあるという事に皆驚いていた。

この日、買おうかなーと思ったカーペットがあって、値切り合戦をしようと思ってマーと
作戦を練っていた。

買い物するのが常に戦いだったモロッコと比べ、ここイランの商人はいったいどんな商売を
するんだろう?

悪徳アラブの商人と戦う戦術でイラン戦にも望もうとしたが、そもそもそんなに値段を
吊り上げていないらしく、結局駆け引きにもならなかった。

これがもうちょっと有名な観光地だったら、けっこうなバトルになると思うけど
ここではカーペット屋ですら、 正直真面目に商売している。

またまたイランが好きになってしまう瞬間だった。


昔日本で3足買いしたことのあるサンダル。イランのカシュガイ族のものだったとは、つゆ知らず。。。


結局何も買わずに、家に帰る。

夜はまたまたお母さんの美味しい手料理だ。



おなじみチェロウケバブと焼きトマト。
そして、お袋の味?
ゲイメというのはレンズ豆と牛肉の煮込みの上にフライドポテトが乗っています。
それと真ん中のグリーンは、メッチャ酸っぱいピクルス。

上のほうに写っているピッチャーに入った飲み物は「Doogh(ドゥーグ)」いう
ヨーグルトドリンク。
味は、プレーンのヨーグルトを炭酸で割って、それに塩と歯磨き粉を足したような味 笑

きらいな人多いですが、歯磨き粉ないバージョンのは私好きでいつも飲んでました。

明日はそろそろお暇しよう。

毎食毎食美味しいご飯に、楽しいイラン人一家。

言葉も通じるし、家はキレイで快適だし、もうちょっと居たいような気がしたけど
3日間、楽しい出会いのテンションでブワーっとなって、ちょっと疲れてくる。

明日去ることを伝えると、弟の方がものすごーくしょんぼりしてしまって
別れがちょっと辛くなる。

でも、先に行かなくちゃ。。。。。

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