シラーズから出て走ること数時間。
街の雑踏とは大分対象的な「無」の大地を、ひたすらに走る。
途中現れた塩の湖。
干上がった湖に恐る恐る車で進み入ってみるが、こんなところでハマってしまったら
遭難するぐらいの不毛の地なので、早々に引き上げる。
その後は久々の寝床探し。
けっこう苦労して見つけて、御飯も作ってくつろいでいたら、視界の上の方で何やら
カサカサと動く気配が。
鳥かと思ったら。。。。。。
蛇だった!!!!
けっこう大きかったよ、コレ。
こんなモノが生存するくらいの野生の大地で、私らのうのうとラーメンをすすって
おりました。
怖いなー、移動したいなーと思ったんですが、疲れ果てていたので結局この場に
とどまることに。
蛇の存在を気にしなければ、最高の場所だった。
さてさて、私達の次なる行き先はというと、Kermanという砂漠の町。。。。。
だったのだけど、予定変更。
余裕を持って、ビザが切れる1週間ぐらい前にイランを出る感じで進んで行くという事以外は
あまり予定を立てていなかったので、かなりフレキシブルにイランの人々と時を過ごして
いたら、あまり時間がないことに気づいてしまった。
という事で、500キロぐらいの道のりとその町に滞在する期間をスキップして
私達はもう一つ別の砂漠の街、「Yazd」に行く事にした。
Yazdに到着する前日に寝床にした山中には、とてもキレイな雪解けの水が
小川になって流れていた。
今回の旅で数少ない川で炊事洗濯ショット。
イランでは人のお家でお世話になってばかりなので、こういう時間というのがあまりなかったなー。
ということで、私にとっては貴重な1枚。
それにしても、標高が少し高かったせいか、ものすごく寒かった。
登って来るまでの道は、砂漠的な暑さでウダウダなっていたのに、この寒さ。
この山を下れば、また猛暑の世界。
そのギャップで具合が悪くなりそうになる。
こういう時はとっとと寝てしまおう。
完全に寝入って1時間ぐらい経った頃、遠くの方から車の音が聞こえ、来ないで下さいの
願いも虚しく、その車は私達の前で止まった。
マークスが外に出て対応している。
話している人は珍しい事に、英語が少し話せるマウンテンレンジャーで、この山で不正に
行われるハンティングを取り締まってるらしい。
そして、ここには泊まっちゃいけないから移動しなさいと言われてしまう。
そんなこと、これから出来るわけがないと半ば逆切れのマークス。
ああ、立ち入り禁止のところで勝手に寝てるのは私達なのに。。。。。(知らなかったんだけどね)
どうにかこうにか2人でお願いして、ここで寝る許可は得たものの、その代わりと言わんばかりに
車の中を、国境よりも厳しい目線で隅々までチェックされた。
猟銃でもさがしていたんでしょーね。
だから、持ってないってば!
翌日、ここに車を乗り入れたところの入り口に掲げてあった看板を発見。(先に見とけって)
立ち入り禁止的な意味だったんでしょうか?解読したい! |
せめて英語表記があったら・・・・・
なんて言うのも図々しい話だわね。
そんなこんなで久々アウトドアな日々を何日か過ごした後、ついにYazdに到着。
ここは、けっこう来るのを楽しみにしていたところなのだ。
続
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