シラーズ2日目。
ホテルのように気の利いた朝ごはんを庭先で頂く。
今日も猛暑。
昼間の街歩きは暑すぎて危険なので、午前中の涼しい時間に近くの庭園まで行く事になった。
この日の案内人は女子大生のナザニン。
さっそくタクシーに乗り込み、運転手に目的地を告げる。
街中を走ってる車は、多分7割ぐらいがタクシー。
そりゃ、ガソリンがリッターで7円ぐらいの国だもの。
インフレ、不況もなんのその。
庶民の足はバスよりは少し割高になるが、タクシーの人気は根強い。
イランのタクシーは相乗りシステム。
道端に突っ立ってればタクシーがよってきて、行き先がその時の客と同じ方向なら
拾って行く。
次々と人が乗っては降りてゆく。
会計は個別で、距離で値段を交渉する。乗った分だけ払えばいいのだ。
この日も、たぶん距離にしてバス停1個分。300mぐらの距離を相乗りしたギャルがいた。
歩きなさいよ、そのくらい。。。。
便利なシステムだけど、こんなにタクシーは要らないな。
タクシーの中ではナザニンが札束を握り締めている。
昨日待ち合わせの場所までわざわざタクシーで来てくれた彼女達。
その場でお金を払おうとしたけど、受け取ってくれなくて、ならば今日の足代は
私が出すと言ってみるが、そんなことしなくていいとまた断られる。
お家に招待してもらえるだけでもありがたいのに、この期に及んで交通費まで出そうとする
彼女。
どうしても受け取らないので、だったら日本のじゃんけんで勝負!
じゃんけんのやり方を教えてあげて、 買ったほうが払うというゲームを持ちかけて、
ようやく交渉に漕ぎ着ける。
じゃんけんは私が勝ちました。
タクシーを降りて、シラーズの観光スポットでもある、「何とか庭園」に向かう。
入り口に着き一目散でチケット売り場に駆け寄ったナザニン。
どうしてもお金を払いたいらしいのだ。
しかしイランのこういうところの入場料は、外国人なら数倍から数十倍払うのが普通で
それは流石に払わせられないよと説得し、お金を渡した。
ナザニンはそういうシステムがあることに驚いており、同時に怒っていた。
まぁ、お金を受け取ってくれてよかったけど。。。。
庭園は「ザ・楽園」といった感じで、キレイなバラや色とりどりの夏の花が咲乱れていた。
遠足や校外授業かなんかで来ている学生の団体も沢山見られ、ということは私が囲まれる
確率グンと上がるわけで。。。
ま、案の定写真撮られまくりました。
庭園を散歩した後は、正午に指しかかろうとしているギラギラの太陽から逃げるようにして
バザールに向かう。
ひんやりして、古くて趣のあるバザール。
イランはペルシャカーペットはもちろん、キリムの産地としても有名な国である。
今回の旅でもカーペットかキリムは買うつもりでいたので、お買い物情報はちゃっかりと
調べてきた私。
そんな中で予習してあったギャッベというカーペット。
先日の山道ドライブでも見かけたカシュガイ族の人々が織っている、伝統のカーペットだ。
毛足が長くて、天然の染料で染め上げ、デザインがシンプルで独特なところが
私のツボを刺激した。
しかし、実物を見ると意外にぶ厚かったり、探している大きさの物だと構図ががらりと
違う雰囲気になっていたり、値段も結構するので、結局ギャッベは買わないことにする。
マークスがこの手のカーペットを全然気に入らなかったのも意外だった。
多分ここには観光客もいっぱい来るんだろう。
日本人旅行者も大きな物は買わないにしても、業者などは出入りしているはずだ。
そして万国共通。どこの国でも日本人観光客はカモ上客なのだ。
私が日本人だと言うと、店員がやる気モードになり色々なカーペットを広げだす。
そして店員に値段を聞くたび、ナザニンが不安な面持ちになる。
私的には、日本で売られてる値段と、後は交渉次第で下げられるであろう値段を見積もれば
こんなもんかなーぐらいの値段なんだけど、ナザニンにしてみたら相当法外な値段
なんだろう。
イラン人の平均月収は3万円と言われてるが、私と店員は8万円ぐらいのじゅうたんの
話をしているのだ。
ナザニンは居ても立ってもいられなくなり、仕事中のレイラ姉さんに電話をする。
レイラは、小さいながらも自分でスカーフ屋を営む商売人だ。
「こういうことは姉さんに任せておきなさい。じゅうたん探しは今夜私が付き添って、もう一度
バザールに行くから、今は絶対に買わせないように!」
そう指令を受け、散々広げてもらったギャッベやらキリムやらを尻目に店を後にした。
その後も日本人を追って付いてくる他のカーペット屋の人たち。
見るだけ見てみようと他の店にも入って見るが、そこまで心ときめくものがなく。。。。
カーペットやキリムというのは、沢山見過ぎると選べなくなる。
私の経験上迷えばドツボにはまり、結局何も買えなくなって後で後悔することが何度もあった。
この時にもすでに、他の街で買わなかった2枚のカーペットを思い出し相当悔しい思いをしていた。
イランで「コレ!」と直感で思うものに果たして出会えるのだろうか・・・・
そんな事を考えながらバザールを後にし、お昼ごはんを食べにお家へ向かった。
タクシー代は、ナザニン持ちで。。。
続
ホテルのように気の利いた朝ごはんを庭先で頂く。
今日も猛暑。
昼間の街歩きは暑すぎて危険なので、午前中の涼しい時間に近くの庭園まで行く事になった。
この日の案内人は女子大生のナザニン。
さっそくタクシーに乗り込み、運転手に目的地を告げる。
街中を走ってる車は、多分7割ぐらいがタクシー。
そりゃ、ガソリンがリッターで7円ぐらいの国だもの。
インフレ、不況もなんのその。
庶民の足はバスよりは少し割高になるが、タクシーの人気は根強い。
イランのタクシーは相乗りシステム。
道端に突っ立ってればタクシーがよってきて、行き先がその時の客と同じ方向なら
拾って行く。
次々と人が乗っては降りてゆく。
会計は個別で、距離で値段を交渉する。乗った分だけ払えばいいのだ。
この日も、たぶん距離にしてバス停1個分。300mぐらの距離を相乗りしたギャルがいた。
歩きなさいよ、そのくらい。。。。
便利なシステムだけど、こんなにタクシーは要らないな。
タクシーの中ではナザニンが札束を握り締めている。
昨日待ち合わせの場所までわざわざタクシーで来てくれた彼女達。
その場でお金を払おうとしたけど、受け取ってくれなくて、ならば今日の足代は
私が出すと言ってみるが、そんなことしなくていいとまた断られる。
お家に招待してもらえるだけでもありがたいのに、この期に及んで交通費まで出そうとする
彼女。
どうしても受け取らないので、だったら日本のじゃんけんで勝負!
じゃんけんのやり方を教えてあげて、 買ったほうが払うというゲームを持ちかけて、
ようやく交渉に漕ぎ着ける。
じゃんけんは私が勝ちました。
タクシーを降りて、シラーズの観光スポットでもある、「何とか庭園」に向かう。
入り口に着き一目散でチケット売り場に駆け寄ったナザニン。
どうしてもお金を払いたいらしいのだ。
しかしイランのこういうところの入場料は、外国人なら数倍から数十倍払うのが普通で
それは流石に払わせられないよと説得し、お金を渡した。
ナザニンはそういうシステムがあることに驚いており、同時に怒っていた。
まぁ、お金を受け取ってくれてよかったけど。。。。
庭園は「ザ・楽園」といった感じで、キレイなバラや色とりどりの夏の花が咲乱れていた。
遠足や校外授業かなんかで来ている学生の団体も沢山見られ、ということは私が囲まれる
確率グンと上がるわけで。。。
ま、案の定写真撮られまくりました。
私を囲う気満々の小学生女子 |
庭園を散歩した後は、正午に指しかかろうとしているギラギラの太陽から逃げるようにして
バザールに向かう。
ひんやりして、古くて趣のあるバザール。
イランはペルシャカーペットはもちろん、キリムの産地としても有名な国である。
今回の旅でもカーペットかキリムは買うつもりでいたので、お買い物情報はちゃっかりと
調べてきた私。
そんな中で予習してあったギャッベというカーペット。
先日の山道ドライブでも見かけたカシュガイ族の人々が織っている、伝統のカーペットだ。
毛足が長くて、天然の染料で染め上げ、デザインがシンプルで独特なところが
私のツボを刺激した。
参考までに、これがギャッベ(画像はお借りしてます) |
しかし、実物を見ると意外にぶ厚かったり、探している大きさの物だと構図ががらりと
違う雰囲気になっていたり、値段も結構するので、結局ギャッベは買わないことにする。
マークスがこの手のカーペットを全然気に入らなかったのも意外だった。
多分ここには観光客もいっぱい来るんだろう。
日本人旅行者も大きな物は買わないにしても、業者などは出入りしているはずだ。
そして万国共通。どこの国でも日本人観光客は
私が日本人だと言うと、店員がやる気モードになり色々なカーペットを広げだす。
そして店員に値段を聞くたび、ナザニンが不安な面持ちになる。
私的には、日本で売られてる値段と、後は交渉次第で下げられるであろう値段を見積もれば
こんなもんかなーぐらいの値段なんだけど、ナザニンにしてみたら相当法外な値段
なんだろう。
イラン人の平均月収は3万円と言われてるが、私と店員は8万円ぐらいのじゅうたんの
話をしているのだ。
ナザニンは居ても立ってもいられなくなり、仕事中のレイラ姉さんに電話をする。
レイラは、小さいながらも自分でスカーフ屋を営む商売人だ。
「こういうことは姉さんに任せておきなさい。じゅうたん探しは今夜私が付き添って、もう一度
バザールに行くから、今は絶対に買わせないように!」
そう指令を受け、散々広げてもらったギャッベやらキリムやらを尻目に店を後にした。
その後も日本人を追って付いてくる他のカーペット屋の人たち。
見るだけ見てみようと他の店にも入って見るが、そこまで心ときめくものがなく。。。。
カーペットやキリムというのは、沢山見過ぎると選べなくなる。
私の経験上迷えばドツボにはまり、結局何も買えなくなって後で後悔することが何度もあった。
この時にもすでに、他の街で買わなかった2枚のカーペットを思い出し相当悔しい思いをしていた。
イランで「コレ!」と直感で思うものに果たして出会えるのだろうか・・・・
そんな事を考えながらバザールを後にし、お昼ごはんを食べにお家へ向かった。
タクシー代は、ナザニン持ちで。。。
続
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