2013/09/04

土色の街、風の塔、ヤスド。

旅日記の更新が大分遅れておりますが、時間がないだけで書き上げる気は満々にあるので
どうぞ最後までお付き合いください!
9月中はまたのんびり更新になるかなーーー・・・・


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5月中旬

イランに入国して3週間が経ち、私達はイラン中部の砂漠の街Yazd(ヤスド)まで
やってきた。

昨晩泊まった山から下りたら案の定、「That´s砂漠」的な暑くて厳しい1日が待っていた。

この日は金曜日で、イラン人の休日と言えばピクニック。
街に向かう私達とは逆に、街から山方面に行く車がごった返していた。


自作のマイガイドブックに前もって書いておいた、イランで行ってみたい何箇所かのうちの
一つ、ヤスド。

この街は、古代ペルシャ人が最も多く信仰していたゾロアスター教文化の中心地であり
その歴史的建造物もいくつか残っている。

ゾロアスター教は火を尊ぶことから「拝火教」とも言われていて、今でもイラン国内で
最も信者が多い地域。

正直その宗教の教義や歴史的背景はあまり良く分からないけど、拝火教という響きが
どうにもミステリアスなのと、あとは街並みに惹かれてやって来たのだ。

金曜日、観光地ながらバザールも商店も定休日なので街は全体的にひっそりしていた。

「金曜モスク」という名前のモスク。







チャドルをまとった女性たちが、隅っこに固まってお祈りをしていた。

金曜昼下がりの金曜モスク。
灼熱の屋外とは対照的に、ひんやりと静まり返った空間だった。

快適すぎてしばらく休んでいると、猫がやってきた。

その昔サマルカンドでも、こういう纏わりつく猫に遭遇した。


その時のねこさん

モスクに住む猫は、どうもなつっこいんだなー。



 モスクのすぐ近くにある安宿に部屋を取ってから、旧市街を散策。

ヤスドの街とはこんな感じ。
 土色の街並に、モスクのブルーが美しく融合する風景。
 
                                                             画像はwikipediaより


 暑さが厳しい砂漠の街では、こうやって土壁でてきた家同士を影が出来やすいように、
出来るだけ近い距離で建てて、影を造り暑さを凌ぐ。

この日はアイスクリームを2個食いするくらいうだるような暑さだったんだけど、家の中は信じられ
ないくらい涼しく快適なのだ。






そして、ヤスド建築と言われる中で最も有名なのが、この風採り塔。

旧市街に残っている古い建物のにはこの塔が多く見られる。

これは家の上に煙突状に建っている塔の四方から風を取り入れ、溜まった風は下に
溜められてる水で冷やされ、住空間に冷たい風を送り込むと言う、まさに天然の
クーラーみたいな装置。



装置という割には大きいけど、ヤスドにはこの風採りの塔を建築物として見学できる
ところがある。

ヤスドで最大の塔。33m。


 塔が立つ下の建物部分は、宮殿のテラス風な佇まいで、ヨーロッパの教会を彷彿させる
ステンドグラスや、神秘的なイスラムの幾何学模様の天井などで覆われていてて
建物の中だけでも一見の価値がある。







そして、この部分が煙突の風が降りてくるところ。

外にはそよりとも風が吹いてないのに、煙突内部のテクニカルな構造によって
どういうわけか空気の対流が起きて、風を取り入れているらしいのだ。
まさに天然の冷却装置。

これが何千年も前の技術だというから、先人の知恵、さらに驚き!

エンジニア職に就くマークスは興味深々で、写真取りまくり、煙突に顔突っ込み過ぎで
遠目から見ていて、けっこう笑えた。




散歩ついでとはいえ、2時間近くかけて歩いてきた塔をあとにして、タクシーで宿まで戻る。

夕暮れ時、いつもなら人が賑わうモスクやバザールの前でも、金曜日なだけあって
閑散としていた。

おまけに、観光シーズンは1週間前に終わっており、これから夏を迎えるイランにとっては
暑すぎて客足が遠のく厳しいシーズンだそうだ。

1週間前までは満員御礼状態だったホステルも、この日の客は私達だけだった。

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