翌朝ミーシャのオフィスに戻り、ソファーの上でゴロゴロしていたら
例のごとくミーシャがやってきた。
「朝ごはんがあるからおいで」
この言葉は「酒飲むぞー」というのとあまり変わらないような気もするんだけど、
お腹がすいたので、キッチンに向かう。
今日は日曜にもかかわらずワールドビジョンのおじさんたちが朝から
キッチンに集まり、魚を食べながらビールを飲んでいた。
あのとんでもない「チャチャ」をビールをチェイサーにして飲んでる人までいた。
そして例外なく私もチャチャを飲まされ、いつの間にかオフィスの管理人の
部屋で寝てしまっていた。
夕方になり、ミーシャがやってきて明日のグルジアの祝日「ST GEORGE DAY」の
お祝いをしにレストランに行くから、着替えておいでといわれた。
前日から祝うんだ・・・
レストランのテーブルは予約してあって、偉そうな人が沢山いる席に一緒に座り、
グルジアワインを沢山飲み、重ねられてる皿をめくって料理を頂き、
生まれて初めて知らないお兄さんに「踊りませんか?」と誘われ、
チークダンスを踊ったりした。
あとでマーカスが撮っていた私のチークダンス姿をビデオで見たけど、
笑えるぐらいガチガチで下手だった。
そしてここでもまた、グルジア音楽で舞う人々を見ることが出来た。
昨日見たやつよりもっともっと情熱的で、感動して思わず涙が出てしまった。
これはいずれ、ムービーで。
翌朝、今まで体験したことの無いような二日酔いに襲われた。
体がしびれているのである。
手もしびれて思うように動かない。
それもそのはず、3日間朝から晩まで酒を飲み続けて、しかも昨日は
ビール・チャチャ・ワインのいわゆる〝ちゃんぽん〟をしてしまったのだ。
心配して様子を見に来てくれるオフィスの管理人セルゲイは、
涙が出るほどジェントルマンで優しいんだけど、
「カーチャ、こういう時はね、コニャックを飲んだらすぐ良くなるよ」と、
迎え酒を勧められる。
しかもコニャックなんて。。。
あとからやってきたミーシャにも、その後やってきたミーシャの友達のお医者さんにも
「コニャック、コニャック」を連発される。
飲んだらホントに直るのかなと思ったけど、さすがに飲めるはずもなく
味噌汁を作って大量に飲んで、その日は1日中うなだれていた。
夜になって調子も戻ってきたころミーシャがまたやってきて
「今からSTジョージのお祝いで女友達の家に行くよ」と、有無も言わさず、
連れ出される。
「今日は絶対に飲めないからね」と念を押すが、その女友達がものすごい
キャラの持ち主で、また飲まされる羽目に。
とにかく彼女の酒の飲ませ方がすごい。
「プリティーウーマン、ラララララ~♪」と歌を歌った後で、
「世界で一番いい女はだれだか知ってる?カーチャ、あんたよ、ジュリアロバーツ
なんてビッチよ、ビッチ。OH!マンマミーア!」
その後キスの洗礼を受け、グラスにワインが注がれる。
グラスに口をつければ気が済むらしく、飲んだふりをしてあとは皿をめくりながら
自家製のイチゴジュースをちびちび飲んでその夜はなんとか乗り切ることができた。
これで酒の話はおしまいです。
おいしいワインにおいしい料理。踊る人々。楽しかったなぁ。
この4日間。
飲んで、食って、酔いつぶれて寝て、また飲んでの日々。
ほんと、それしかしてない。
そしてこんなにパーティー三昧な日々だったけど、1円もお金を使わなかった。
使わせてくれなかった。
太っ腹グルジア人。
そして「私の日本の娘だ」と可愛がってくれたミーシャ。
今回来たのが冬だったので、雪もすごいらしく北の方には行けなかったけど、
いつか季節の良い時にグルジアを訪れ、その時はまたミーシャや
ここの人達と是非とも再会したい。
また絶対に来ると、胸に誓いました。
この愉快な人々が住むゴリにも、たった1年前にはロシア軍の爆撃があり
何人かが亡くなったらしい。
街は修復され、ここで戦争があったなんて様子はうかがえなかったけど、
どんなに恐ろしく、悲しい出来事だっただろう。
戦争をしてるのは国と国の問題で、ほとんどの人がその理由など知らなかった。
だから私も何でだか最後までよく分からなかったけど、1日も早く問題を解決して
避難している人々が元の生活に戻れることを願います。
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