2009/12/22

Gori day 3

遠足の当日。

あいにくの雨。

貸し切りの大きなバンがやってきて、途中途中で人を拾いながら

猛スピードで向かった先は、ゴリから300キロほど離れた山間にある

古い教会があるところ。

ティビリシを通過しアゼルバイジャンとの国境の近くも通るという、

私たちが二日前にすでに通ってきた道を、まんま逆行することになった。

バスの中はグルジア音楽が大音量で流れているが、これがまた素晴らしい

音楽だった。

目的地に付く頃にはすっかり晴れていて、雪をかぶったコーカサス山脈が

青空の中にくっきりとそびえ立つのが見えた。

教会はオーソドックスの古い教会で、敷地内に入ると写真も取れない厳しい

場所で、中に入っていくと修復工事をしている最中だった。


ソ連時代には宗教が禁じられていたため、この古い教会の美しいフレスコ画も

上からの黄色いペンキで塗りつぶされ、倉庫として使用されていたらしい。

歴史的価値はもちろん宗教的にも尊いものも、社会主義の国家を形成するには

邪魔なものでしかなく、そんなふうにして扱われていた教会が沢山あったのだそう。

これはグルジアだけでなく、ロシアでも他の中央アジアの国でも同じで、

ソ連解体後、 やっと修復に取り掛かることが出来たそうだ。

 そしてこの教会も黄色いペンキの部分だけを剥がしている最中で、

中には剥がすのに失敗した物もあるけど、

そのペンキの下には何十年も覆われていた美しい壁画が

次第に姿を現すのであった。

教会見学を終えて、ランチタイムになった。

いつ用意したのか分からないけど、もちろんそこにはウォッカがあって

みんな当たり前のように飲んでいた。

そこにいた数人の女の子たちも断るわけでもなく、ガンガン飲んでいて

この国の人達の酒豪っぷりがうかがえた。

私は夜にワインを沢山飲むから、遠慮しときますといって何とか逃れることが

できた。

そしてそれまでおとなしかった女の子たちも、すっかり酔っ払いになって

心を開いてくれた。

それはそれで嬉しかった。

その後も博物館や城跡を、この酔っ払い集団が訪ねるのでした。

黒づくめの集団ピクニック。全員酔っ払い

夕方になりこのまま帰るのかと思ったら、ティビリシで食事会があると言って

昨日のメンバーと合流し、大きなレストランに向かった。

宴会が始まりテーブルには収まりきらないぐらいの料理がギッシリ

並べられていて、そこにさらにどんどん新しい皿が運ばれてくる。

置く場所がないので、まだ料理がのっている皿にどんどん重ねられて

いくので皿をめくりながら食べなければならなかった。

これもグルジアスタイルらしい。

そして、あの自家製ワインも持ち込まれていた。




トーストマスターのミーシャが何度も乾杯の音頭をとり、

半端じゃなく飲むグルジア人のテンションがだんだんあがってきた頃

グルジアの民族音楽がかかり、とたんにみんな踊りだした。

音楽も踊りも素晴らしく独特で、そしてとても情熱的だった。

踊りと言うより、舞っているという感じ。


途中途中で誰かが雰囲気を変えようと思ってテクノとかかかるんだけど

そんなのより、またグルジア音楽に戻るとみんな湧き出るように踊り場に

集まり、何倍も盛り上がってた。

宴会がまだまだ続く中、私たちゴリ組だけレストランを後にする。

バンに乗り込み、その後は良く覚えてない。

ゴリに着いて、この日の夜はジョージという所帯持ちのおじさんの

家に泊まらせてもらった。

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