2009/12/22

Gori day 2

翌朝8時にミーシャがやってきて、朝ごはんを食べに行こうと

外に連れ出された。

この朝ごはんはグルジア名物で、他では食べられないと言っていたので、

楽しみだった。

だけどそれにはウォッカが必要だといって、途中の酒屋に寄りウォッカを1瓶

買って食堂に出かけた。

朝からウォッカかよ・・・



看板も出していない食堂は住宅街の中にあった。

狭くて薄暗い店は、地元の人しか来れないようなところだ。

席に着くとさっそくそのグルジア名物の朝ごはんが運ばれてきた。

今でも思い出すだけで吐き気がするが、それは、塩とバターが入った

ホットミルクの中に、煮込まれた牛の臓腑が入っていて、それを

大量のニンニクのすりおろしで食べる「XAS」(ハス)という料理だった。

日本で言うとなんだろう。

まさか、胃に優しい雑炊枠?

どこだか分からない部分の肉がぶつ切りに乱雑に放り込まれているだけ。

これにパンを浸して、ウォッカと一緒にグイッと頂くわけです。

朝からいきなり罰ゲームみたいで。

もちろん、半分も食べられなかったけど。。。

それにしても、今日は会議があるのにミーシャはウォッカを三杯も飲み干していた。

会議なんかやるのには、ほろ酔いぐらいがちょうどいいらしい。

私も朝からウォッカなんて生まれて初めてだけど、郷に入れば郷に従えと

言うことで、朝の9時にはすっかり酔っ払いになってしまっていた。

もちろんマーカスも。

グルジアの男は前の日に酒を飲みすぎたら、決まってこのハスを食べに出かけ

ウォッカをグイッと飲んで、その日一日は寝てしまう。

それが二日酔の対処法だと言っていた。

本当だったら今日はスターリンミュージアムに行って、この街からは

出るはずだったけど、二人ともフラフラなので博物館どころではない。

とりあえずオフィスに戻り、ミーシャの豪華なディレクターズルームで

休ませてもらう。

大きな会議室では、ティビリシから会議のため50人ぐらいの人が集まり

なにやら真剣な話をしていた。

昼ごろになり酔いがさめた頃、ランチだよと言ってミーシャがやってきた。



例のキッチンで早くも酒を飲み始めてる人たちがいて、その輪に強制的に

加えられ、もう私も開き直って飲み始めた。

彼らはこのプロジェクトのリーダー的存在で、この会議も5回目ぐらいなので、

参加しなくても大丈夫と言って飲み始めちゃってる人達だった。

そして英語が話せる人がたくさんいた。

ここで飲んだのは「チャチャ」と言われる、ブドウからつくるアルコールで

75%もあるとんでもない代物である。

にもかかわらずワイン同様、ショットでだけど何杯も飲んでいた。

通常3杯まで飲むのが礼儀だそうだが、私はゲストだと言うことに加え

初めて招く日本人だと後からなんだかんだ理由をつけられ、結局6杯も

飲むことになってしまった。

こんな強い酒を、こんなスピードで飲むのは初めてだった。

だけどやはり、飲めてしまう。

最初はほろ酔い程度でメチャメチャ調子も良かったけど

後からガツンと喰らうはめになってしまった。

そしてまたミーシャの部屋に駆け込み、いつの間にか寝てしまい

いつの間にか夜になって、会議をしていた人たちは帰ってしまい

ミーシャがまた部屋に入ってきた。

「晩飯にするから、おいで」

言うまでもなく、それからもまた何度も何度もミーシャのトーストが始まり

15リットルのワインを空になるまで飲むのでした。

翌日はここで働く人たちと、今日来ていたティビリシのメンバーと合流して

遠足に出かけると言っていた。

スターリン博物館も土曜日で閉まっているとのことだったので、

私たちもこの遠足に参加させてもらうことになった。

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