翌日、酒が完全に抜けてすがすがしい朝。
週の初めということもあり、オフィスは忙しムードだったので
サクッとお別れの挨拶をして、オフィスを後にした。
そして「スターリンミュージアム」。
ここゴリは、あのソ連の独裁者スターリンの生地でもあるのだ。
敷地内には彼の生家があって、農民が住んでいそうな小さなその家は、
コンクリートの建物で覆われていた。
昨年のロシアの爆撃の際は、さすがにここだけは攻撃されなかったらしい。
ミュージアムの中に入ると、小さな券売所があって「電車にのりますか?」と
訪ねられる。
何のことか分からなかったけど、「スターリン電車」というものがあるらしく、
それには別料金が必要だといわれた。
スターリン電車?!
気になる、気になる・・・・と思ったけど、気になる程度
だったのでパス。
ミュージアムは主に写真の展示で、そこまで面白いものではなかった。
しかも説明がすべてロシア語だったので、なおさら分かりづらかった。
だけど、写真で見る限り普通の少年から、まともそうな青年期を過ごした彼が
何であんなに極悪非道な独裁者になったのかは興味深いところ。
相当な狂人だったんだろうな。
そしてこんなところに来る客など滅多にいないせいか、係員の態度がひどくて
博物館なのに大声でおしゃべりしてゲラゲラ笑って、早く帰れよ視線が背中越しに
ひしひしと伝わってきて、残念なところだった。
これで10ドルはないだろ・・・
見学が終わりお土産売り場を覗いたら、
「スターリンワイン」や「スターリン栓抜き」など
これまた気になるものが満載だった。
ゴリをようやく去るときが来た。
この1時間足らずの滞在予定だったのが5日に延びてしまったけど、
またまた素晴らしい思い出が沢山出来た街でした。
そして一路、トルコとの国境の街「BATUMI」(バテゥミ)を目指す。
途中に通った村の外れで1泊することに決めて、ご飯を作ってると
豚飼いのおじさんやら牛飼いの兄さんが、興味津々に訪ねてくる。
家に来ないかと誘われるけど、しばらくは人と関わりたくない
モードだったので断る。
いつもなら喜んでお邪魔するんだけど、この日ばかりは静かな時間がどうしても
必要だった。
そんな理由があるのも知らず、何で誘いを断るんだと怪しんだ村人が、
ミカンやらなんやら、変な果物を片手に持ってやってくる。
「頼むから、放っといてちょうだい!!」
そう叫びたい気分だった。
日が完全に落ちてからようやく静寂が訪れた。
久々のテントが天国のように思えた。
やっぱり、我が家が一番!
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