2009/11/01

Tashkent to Samarkand

ウズベキスタンの結婚式
翌朝おじさんが時間通りの6時に迎えにきた。
ホントに6時に来るとは思ってなかったので、用意する暇もなく
寝起きでぼさぼさのまま車に乗せられた。
おじさんも運転手もバリっとスーツを着ているけど、わたしらは
サンダルにタイパンみたいな格好で、これでいいのかと訪ねると
「いいのいいの」と言われ、そのまま会場に向かった。

会場は外にある大広場みたいな所で、こんなに朝早くからたくさんの
人が集まっている。
男の人ばかりで、女の人が一人もいない。
なんでだろう?と思いながら中に入っていくと、20人ぐらいが向き合って
座れるテーブルといすが30台ぐらい並べられ、どこもほぼ満席の状態で
男たちが朝からプロフ(中央アジアの名物料理、ピラフのようなもの)を
がっついている。
私も言われるがままに席に着く。
男600人の中に女の私が一人。なんかヘンな気分だった。
とにかくどんどんどんどん人が流れ込んできて、テーブルが満席になった
ころに、席で一番偉い風の人が祈りをささげる。
着席してまずはチャイを飲み、2人に1皿の、しかも相当でかい皿に盛られた
プロフが運ばれてくる。
隣と話せないぐらいの大音量の生演奏で、会話もできない。
と言っても隣りは全く知らない人同士。
だから黙々と食べ続け、みんな食べ終わったらまた偉い人がなんか言って
みんな席をあとにする。
そこに新郎新婦がいるわけでもないので食べ終わったらさっさと帰っていく。
これが各テーブルきっちり、同じくらいの時間で着席から食べ終わりまで
流れ作業のように事が運ばれて行く。

 

結婚式は3日にわたって行われるらしく、昨日は男女混合の会
今日は男だけの会だったらしい。
もちろん女の会もある。
そして私が出席できるぐらいだから、だれでも参加できる会。
できるだけ多くの人を招いて、ダンナの器の大きさを試そうというものなのかな?
この日だけで2000人がやってくると言っていた。
村人とかを片っ端から招待しているんだと思う。
芸能人でもこんなに招けないよね。

朝の炊きたてプロフがこれまた最高においしくて、朝っぱらから
ガッつり食べてしまった。
パンパンのおなかを抱えてまた車に乗せられ、もう一組がやっているという
会場にむかう。
今度は宮殿風の大きな会場で中に入ると人はガラガラ。
 

さっきと同じぐらいの人が招けるテーブルがセッティングされているけど
ざっと数えても30人ぐらいしかいない。
中には警察や軍隊の人までいる。
席に着くと、また大皿プロフが運ばれてきた。
さすがに食べれなかったけど、おじさんはまだ腹が減ってるような食べっぷりで
プロフをたいらげていた。

なんでこんなに人が居ないのか訪ねると、これはウズベキスタンとアゼルバイジャン
のカップルの結婚だということと、彼らはビジネスマフィアの一味だからだそう。
マフィアの結婚式に、一般の人が参列できるわけがない。
その代わり、警察なんかの姿があるのにはお国柄が見受けられる。
そして、なんでこの席におじさんがいるのか。
その辺は深く問うまい。。。
「プロフうまかっただろ」と自慢げに言うおじさん。
早朝だったので、秘密の儀式みたいなのでもやるのかとちょっと期待して
いたのに、結局はしごプロフをして腹いっぱいになった朝だった。

家に戻ってしばらくゆっくりしてから出発しようとおもったんだけど、家の人が
なんだかソワソワしてもう行ったほうがいいとはやし立てる。
お礼に手紙を書きたかったので住所を教えてくれと頼むけど、そんな時間も
ないぐらい焦っているようだったのできっと何かあったんだろう。
多分、近所の人が外国人が泊まってると警察にちくったかなんかだと思う。
そんなんだったので、急いでその村を出た。

私のかぜが回復するにつれ、今度はマーカスの具合が悪くなっていく。
一路シルクロードをたどり世界遺産のある「サマルカンド」に向かうが
体力がもたず、通りすがりの綿花畑で休み、そのままそこに泊まる。
翌日もさらに悪化。
サマルカンドに着いても観光はできそうもないので、そこから20キロほど
離れた「ウルグット」という、古いバザールがある村に向かう途中で休むことに。
場所を探すのも面倒だったので、民家の横の空き地に車を泊めて
マーカスを休ませる。
だけど、いつもどおり興味津々の村人たちが近くにやってくるので
なかなかゆっくり休めない。
こういうのがテント泊のつらいところでもある。
何人もの村人に、泊まりに来いと誘われるがさすがにマーカスも
くたばっていたので、ご飯だけ食べさせてもらってその後ゆっくりテントで
過ごしたら、翌日には大分回復していた。
ご飯をたべさせてくれた村人

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