イランの首都、テヘランの高級アパートに住む一家にお世話になる事になった私達。
遅いお昼御飯を頂いて、そのまま恒例の昼寝。
起きてお茶を頂く時間には、もう6時頃になっていて、調度品がズラリと並ぶ高級な
リビングルームで暫し歓談。
落ち着かないなー。
彼らには4人の息子がいて、その中でもマークスの友人であるAのことが一番かわいいと
言っていた。
だから、離れて暮らすのが本当に辛いらしく、毎日必ず2,3回は電話をして声を聞くという
溺愛っぷり。
いろんな事を話し、9時頃になって帰宅した2人の息子と共に夕食の時間が始まる。
夕食のあとは、テヘラン観光だーと言って、お母さんも交えて夜のドライブ。
出発したのが11頃だからね。相変わらずイランの夜は遅いのだ。
だけど、夜で正解。
道は空いてるし、人は少ないし、なにしろ運転のストレスが一切ない。
イランの運転は夜に限るな。
で、行ったところはここ。
テヘラン観光、以上。
観光っていうか、家の近くをドライブしてアイス屋に行って帰ってきただけなんだけど
その途中に、これがあったという。。。
ま、こんなもんです、私達が観光に注ぐ情熱なんて。
翌日も1日テヘランで過ごす事になったんだけど、人ごみを彷徨う気力がなかったので
この日はAの兄が経営する車屋さんに一緒に連れて行ってもらった。
すごいよなー、イランの人って。
仕事があるから、ゲストをもてなせないという考えはなく、
① 仕事を休む
② 仕事場に 連れてゆく
今までお世話になったお宅では、見事にこの2択。
子供も学校休んじゃったり。
なんなんでしょうね、このおもてなし根性みたいなの。
私達が外国人だから特別なのかな?一般的にはどうなのか知りたいところです。
さて、その車屋さん。
ショールームには、1年落ちのランドクルーザーと新車のヒュンダイとイランの国産車が
並んでまして、人気の店なのか、次々と客がやってくる。
私達はショールームの端にある商談用のスペースで、イラン人のビジネスを観察しつつ、
何人もの客と握手を交し、何杯もお茶を飲んでいた。
けっこう飽きてきて、お腹も空いてきた頃に、ものすっごい化粧が濃くて髪の毛もほとんど
スカーフから出て、スパッツみたいなのをはいている不良(笑)がやって来た。
なんだこの派手な女は!
と思ってたら女性は兄の友達で、英語の練習がてら、私達と話しをしたくて遊びに来たの
だった。
聞けばこの女性、イランでは珍しいバリバリのキャリアウーマンで35歳、子無し。
結婚したいけど、自分に見合う良い男がいないとの事で、親の心配をよそに独身を
貫いているらしい。
この保守的なイランにおいて、ここまでイケイケの女性は初めて見た。
地方の女性は、それなりに学歴があってもキャリアを積む場所がない、もしくは女性は不当に
扱われることが多いので、学問を修めてそのまま家庭に入ってしまう人が多いと聞いていた。
しかし、ここテヘランでは彼女みたいな女性も珍しくはないのかもしれない。
なんか、虐げられているばかりいるイラン人女性のイメージが払拭された彼女との出会い。
話すとメチャメチャ面白い人だった。
彼氏が欲しくてたまらない彼女。
「ねぇねぇ、あなたのタイプはどんな?あそこのお客さんなんて、いいんじゃなーい??」
わたしがそう訪ねると
「そうねー、見た目は悪くないんだけどね、あの人そんなにお金持ってないわ。」
と、あっさり言いのけてしまう彼女。
じゃあ、このショールームのオーナーでもある、いかにも成金ボンボン風の男性を指差すと
「あの人はお金もってるけど、顔が好みじゃないのよねー」
。。。。あなた、そんなこと言ってると一生結婚できませんぞ。
そんな話をしている最中にも、ショールームには沢山の人がやってきて、たったの
3時間ぐらいの間で2台の車が売れていた。
1台は140万円ぐらいの韓国産ヒュンダイの新車。
もう一台は600万円の去年モデルのランドクルーザー。
ヒュンダイはまだしも、このランクル買う人ってどんだけ金持ちなんだって話で。
平均月収が3、4万円とも言われてるイランで、600万円の車なんて家一件買うのと
同じぐらいの買い物。
買ってたのは、一見フツーのおじさんだったけどね。
それにしても、最近のランクルは使用用途のほとんどが「ステイタスの為」になってるので
元祖オフロードカーでありながら、実際のオフロードでは全然使い物にならない代物。
オフロードを走るという本来の役割は全く度外視した造りになっている。
いつからだろう?
ランクルが街で見せる為の車になってしまったのは。
いい車に乗ってれば、それなりの評価が得られるというくだらない世の中。
どうせ今売れたランクルも、2年もすればまた売られてしまうことでしょう。
ステイタスですから、「最新」じゃなきゃカッコがつかない。
ここに車を売りに来る人は、そんな人ばかりだった。
そしてこの日も1台、去年モデルのヒュンダイのスーパーカーみたいなのを
売りに来てる人がいた。
別にいいんですけどねーーーーー。
私は関わりたくない世界、全く興味のない世界。
まぁ、イランのこういう1面も見ることができてよかったと思うことにしよう。
ちなみに私達を地球上の色んな所へ連れて行ってくれる我が家のランクルはもうすぐ20才。
一度誘拐されて帰ってきたという経緯もあり、思い入れがハンパじゃないので
乗れなくなるまで乗ってあげようと 思ってます。(乗れなくなっても、思い出に取っておこうかなー)
話は戻り・・・・・
車屋さんでの人間模様を一通り観察したあとは、家へ戻りみんなで昼食。
ここのうちのお母さんもまた、料理がメチャメチャおいしくて、この日頂いたのは
揚げたナスとチキンの煮込み。
熟れる前の若いブドウをたっぷり添えていただきます。
さてさて、それから私達はというと、車屋のAの兄さんが明日は仕事を休んでカスピ海沿いにある別荘へ連れて行ってくれることになったので、日が暮れる前に出発することに。
なんとまぁ、ありがたいこと。
わざわざ私達の為に休みをとってくれて、ご両親や友人も連れてきてくれて。
しかし、その別荘とはテヘランからクネクネの山道を5時間掛けて行くという、大分遠い
ところにあって、ようやく到着したのが午前2時。
そして、当たり前のようにこの時間から、遅い夕食の時間が始まる。
今食べるんかい!な、イラン人。
不思議な人たちだ、まったく。。。
続
ーーー更新はまた来週になりまーす。
イラン日記、いつ終わるんでしょうね。。。
ダラダラと書いてますが、私好きなんです。
こうやって色々思い出しながら日記を書くのが。
忙しい日々の中で、思い出をちょっとづつ書き重ねてゆく作業もまた
旅の醍醐味だったりします。
そうして、何年後かに読むことも又、楽しみなんですね。
もうしばらく続くと思いますが、気長にお付き合いください。
遅いお昼御飯を頂いて、そのまま恒例の昼寝。
起きてお茶を頂く時間には、もう6時頃になっていて、調度品がズラリと並ぶ高級な
リビングルームで暫し歓談。
落ち着かないなー。
彼らには4人の息子がいて、その中でもマークスの友人であるAのことが一番かわいいと
言っていた。
だから、離れて暮らすのが本当に辛いらしく、毎日必ず2,3回は電話をして声を聞くという
溺愛っぷり。
いろんな事を話し、9時頃になって帰宅した2人の息子と共に夕食の時間が始まる。
夕食のあとは、テヘラン観光だーと言って、お母さんも交えて夜のドライブ。
出発したのが11頃だからね。相変わらずイランの夜は遅いのだ。
だけど、夜で正解。
道は空いてるし、人は少ないし、なにしろ運転のストレスが一切ない。
イランの運転は夜に限るな。
で、行ったところはここ。
平和のモニュメント |
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テヘラン観光、以上。
観光っていうか、家の近くをドライブしてアイス屋に行って帰ってきただけなんだけど
その途中に、これがあったという。。。
ま、こんなもんです、私達が観光に注ぐ情熱なんて。
翌日も1日テヘランで過ごす事になったんだけど、人ごみを彷徨う気力がなかったので
この日はAの兄が経営する車屋さんに一緒に連れて行ってもらった。
すごいよなー、イランの人って。
仕事があるから、ゲストをもてなせないという考えはなく、
① 仕事を休む
② 仕事場に 連れてゆく
今までお世話になったお宅では、見事にこの2択。
子供も学校休んじゃったり。
なんなんでしょうね、このおもてなし根性みたいなの。
私達が外国人だから特別なのかな?一般的にはどうなのか知りたいところです。
さて、その車屋さん。
ショールームには、1年落ちのランドクルーザーと新車のヒュンダイとイランの国産車が
並んでまして、人気の店なのか、次々と客がやってくる。
私達はショールームの端にある商談用のスペースで、イラン人のビジネスを観察しつつ、
何人もの客と握手を交し、何杯もお茶を飲んでいた。
けっこう飽きてきて、お腹も空いてきた頃に、ものすっごい化粧が濃くて髪の毛もほとんど
スカーフから出て、スパッツみたいなのをはいている不良(笑)がやって来た。
なんだこの派手な女は!
と思ってたら女性は兄の友達で、英語の練習がてら、私達と話しをしたくて遊びに来たの
だった。
聞けばこの女性、イランでは珍しいバリバリのキャリアウーマンで35歳、子無し。
結婚したいけど、自分に見合う良い男がいないとの事で、親の心配をよそに独身を
貫いているらしい。
この保守的なイランにおいて、ここまでイケイケの女性は初めて見た。
地方の女性は、それなりに学歴があってもキャリアを積む場所がない、もしくは女性は不当に
扱われることが多いので、学問を修めてそのまま家庭に入ってしまう人が多いと聞いていた。
しかし、ここテヘランでは彼女みたいな女性も珍しくはないのかもしれない。
なんか、虐げられているばかりいるイラン人女性のイメージが払拭された彼女との出会い。
話すとメチャメチャ面白い人だった。
彼氏が欲しくてたまらない彼女。
「ねぇねぇ、あなたのタイプはどんな?あそこのお客さんなんて、いいんじゃなーい??」
わたしがそう訪ねると
「そうねー、見た目は悪くないんだけどね、あの人そんなにお金持ってないわ。」
と、あっさり言いのけてしまう彼女。
じゃあ、このショールームのオーナーでもある、いかにも成金ボンボン風の男性を指差すと
「あの人はお金もってるけど、顔が好みじゃないのよねー」
。。。。あなた、そんなこと言ってると一生結婚できませんぞ。
そんな話をしている最中にも、ショールームには沢山の人がやってきて、たったの
3時間ぐらいの間で2台の車が売れていた。
1台は140万円ぐらいの韓国産ヒュンダイの新車。
もう一台は600万円の去年モデルのランドクルーザー。
ヒュンダイはまだしも、このランクル買う人ってどんだけ金持ちなんだって話で。
平均月収が3、4万円とも言われてるイランで、600万円の車なんて家一件買うのと
同じぐらいの買い物。
買ってたのは、一見フツーのおじさんだったけどね。
それにしても、最近のランクルは使用用途のほとんどが「ステイタスの為」になってるので
元祖オフロードカーでありながら、実際のオフロードでは全然使い物にならない代物。
オフロードを走るという本来の役割は全く度外視した造りになっている。
いつからだろう?
ランクルが街で見せる為の車になってしまったのは。
いい車に乗ってれば、それなりの評価が得られるというくだらない世の中。
どうせ今売れたランクルも、2年もすればまた売られてしまうことでしょう。
ステイタスですから、「最新」じゃなきゃカッコがつかない。
ここに車を売りに来る人は、そんな人ばかりだった。
そしてこの日も1台、去年モデルのヒュンダイのスーパーカーみたいなのを
売りに来てる人がいた。
別にいいんですけどねーーーーー。
私は関わりたくない世界、全く興味のない世界。
まぁ、イランのこういう1面も見ることができてよかったと思うことにしよう。
ちなみに私達を地球上の色んな所へ連れて行ってくれる我が家のランクルはもうすぐ20才。
一度誘拐されて帰ってきたという経緯もあり、思い入れがハンパじゃないので
乗れなくなるまで乗ってあげようと 思ってます。(乗れなくなっても、思い出に取っておこうかなー)
話は戻り・・・・・
車屋さんでの人間模様を一通り観察したあとは、家へ戻りみんなで昼食。
ここのうちのお母さんもまた、料理がメチャメチャおいしくて、この日頂いたのは
揚げたナスとチキンの煮込み。
熟れる前の若いブドウをたっぷり添えていただきます。
さてさて、それから私達はというと、車屋のAの兄さんが明日は仕事を休んでカスピ海沿いにある別荘へ連れて行ってくれることになったので、日が暮れる前に出発することに。
なんとまぁ、ありがたいこと。
わざわざ私達の為に休みをとってくれて、ご両親や友人も連れてきてくれて。
しかし、その別荘とはテヘランからクネクネの山道を5時間掛けて行くという、大分遠い
ところにあって、ようやく到着したのが午前2時。
そして、当たり前のようにこの時間から、遅い夕食の時間が始まる。
今食べるんかい!な、イラン人。
不思議な人たちだ、まったく。。。
続
ーーー更新はまた来週になりまーす。
イラン日記、いつ終わるんでしょうね。。。
ダラダラと書いてますが、私好きなんです。
こうやって色々思い出しながら日記を書くのが。
忙しい日々の中で、思い出をちょっとづつ書き重ねてゆく作業もまた
旅の醍醐味だったりします。
そうして、何年後かに読むことも又、楽しみなんですね。
もうしばらく続くと思いますが、気長にお付き合いください。
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