カスピ海から山へ入り、今日の寝床を探す。
山から流れカスピ海に注ぐ川の岸辺には、ピクニックの人たちで大賑わい。
車中泊に絶好のポイントがいっぱいあったんだけど、なるべく人目を避けたい日だったので
川岸は諦めて、山へ登ってゆく。
ドンドン登って行くと、小さな集落があって外国ナンバーの私達の車を不審な目で見る人が
多く見られた。
通りかかる人にもちゃんと挨拶をするも、無視か凝視されるだけだった。
気まずいなーと思いつつそれでもどんどん上ってゆき、山の中腹に空き地を見つける。
ほっと一息つき、夕食も食べ終わりしばらくすると、鎌をもったおじさんがやってきた。
「ここで何をしてるんだ。」
ちょっと遠くの方から声をかけてくるおじさん。
あまり好意的でないのは、鎌を見れば分かる。
しかし、ここはこちらが友好的に出ないと何かあっても困るので、地図を持って道に迷った
旅人を演じ、なんとか自分達が怪しい者ではない事を訴えた。
イランで車中泊することに、完全に安心しきってしまっている私達。
だけど、こんな所に見知らぬ外国人が通るのを怖いと思う住民だってもちろんいるわけで、
鎌を持ってくるのも理解できる。
事情を話し今日はここで寝ることを話すと、良い旅をと言って去っていった。
あーよかった。
翌日はRashtを通過し、ちょっと先にあるFumanという街からさらに先に行った所にある
maslehという、ちょっとした観光名所へやってくる。
山間に土色の古民家がびっしりとへばりつくように建ち並んでいて、そこには今でも人がちゃんと
住んでいる。
観光客も多いらしく、お土産屋さんや食堂が連なるエリアもちゃんとあった。
家と家とをつなぐ地元住人用の階段を当てもなくぶらぶらしていると、日向ぼっこをしながら
編み物をしているおばあちゃんたちが、英語で「ハロー」と挨拶してきて、手編みの靴下を
買ってくれとせがんできたりします。
ここは築800年だという古民家。
家の中を見学させてくれるというのでおじさんに付いてゆくと、玄関先では靴下を編んでる
おばあちゃん。
そんな商売の仕方もあるみたいだ。
靴下は可愛かったから2足お買い上げ。
ついでにいくつかの調理用の壺を買い求め、集落を後にする。
それから私達は、悪天候で嵐の中クネクネの山道を行き、下界に降り立ちその辺で見つけた
麦畑のあぜ道に、こっそり隠れて就寝。
ああ、そろそろイラン飽きてきたなー。。。。。。
そんな事を感じるようになってきた頃だった。
翌日、ardabilという街を通って、温泉地があるsar‐e‐Eynという所に行く。
ここは、日本のある学者さんが書いたイランの温泉調査の文献をたまたま見つけて読んだ事があり、
イランに行ったら絶対行こうと決めていたところ。
水温が44.5度というだけで、私にとっては十分来るに値する所だ。
やっぱ日本人ですからね、世界の温泉事情は気になります。
しかもこの熱さ。こんなのなかなかないですよ。
さて、温泉地に降り立った私達。
もっとしっぽりとした温泉街かと思ったら、ホテルとか立ち並びレジャー施設が充実してそうな
温泉リゾートだった。
あっちゃー、やっちまったか???
せっかくここまでやってきたのに、ホテルの地下にあるスパみたいのだったらどうしよう。。。。
そんな不安を抱えながら、ホテルの客引きがひしめく道の間を割り入るように車を乗り入れて
偵察に向かうのでした。
続
山から流れカスピ海に注ぐ川の岸辺には、ピクニックの人たちで大賑わい。
車中泊に絶好のポイントがいっぱいあったんだけど、なるべく人目を避けたい日だったので
川岸は諦めて、山へ登ってゆく。
ドンドン登って行くと、小さな集落があって外国ナンバーの私達の車を不審な目で見る人が
多く見られた。
通りかかる人にもちゃんと挨拶をするも、無視か凝視されるだけだった。
気まずいなーと思いつつそれでもどんどん上ってゆき、山の中腹に空き地を見つける。
ほっと一息つき、夕食も食べ終わりしばらくすると、鎌をもったおじさんがやってきた。
「ここで何をしてるんだ。」
ちょっと遠くの方から声をかけてくるおじさん。
あまり好意的でないのは、鎌を見れば分かる。
しかし、ここはこちらが友好的に出ないと何かあっても困るので、地図を持って道に迷った
旅人を演じ、なんとか自分達が怪しい者ではない事を訴えた。
イランで車中泊することに、完全に安心しきってしまっている私達。
だけど、こんな所に見知らぬ外国人が通るのを怖いと思う住民だってもちろんいるわけで、
鎌を持ってくるのも理解できる。
事情を話し今日はここで寝ることを話すと、良い旅をと言って去っていった。
あーよかった。
翌日はRashtを通過し、ちょっと先にあるFumanという街からさらに先に行った所にある
maslehという、ちょっとした観光名所へやってくる。
山間に土色の古民家がびっしりとへばりつくように建ち並んでいて、そこには今でも人がちゃんと
住んでいる。
観光客も多いらしく、お土産屋さんや食堂が連なるエリアもちゃんとあった。
家と家とをつなぐ地元住人用の階段を当てもなくぶらぶらしていると、日向ぼっこをしながら
編み物をしているおばあちゃんたちが、英語で「ハロー」と挨拶してきて、手編みの靴下を
買ってくれとせがんできたりします。
ここは築800年だという古民家。
家の中を見学させてくれるというのでおじさんに付いてゆくと、玄関先では靴下を編んでる
おばあちゃん。
そんな商売の仕方もあるみたいだ。
靴下は可愛かったから2足お買い上げ。
ついでにいくつかの調理用の壺を買い求め、集落を後にする。
それから私達は、悪天候で嵐の中クネクネの山道を行き、下界に降り立ちその辺で見つけた
麦畑のあぜ道に、こっそり隠れて就寝。
ああ、そろそろイラン飽きてきたなー。。。。。。
そんな事を感じるようになってきた頃だった。
翌日、ardabilという街を通って、温泉地があるsar‐e‐Eynという所に行く。
ここは、日本のある学者さんが書いたイランの温泉調査の文献をたまたま見つけて読んだ事があり、
イランに行ったら絶対行こうと決めていたところ。
水温が44.5度というだけで、私にとっては十分来るに値する所だ。
やっぱ日本人ですからね、世界の温泉事情は気になります。
しかもこの熱さ。こんなのなかなかないですよ。
さて、温泉地に降り立った私達。
もっとしっぽりとした温泉街かと思ったら、ホテルとか立ち並びレジャー施設が充実してそうな
温泉リゾートだった。
あっちゃー、やっちまったか???
せっかくここまでやってきたのに、ホテルの地下にあるスパみたいのだったらどうしよう。。。。
そんな不安を抱えながら、ホテルの客引きがひしめく道の間を割り入るように車を乗り入れて
偵察に向かうのでした。
続
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