イランの入国審査。
ここからはもうスカーフを被り、肌も露出してはいけない。
さっきから付きまとうガキンチョどもを避けるようにして、イランの入国ゲートへ向かう。
審査を終えてそのまま通過できると思いきや、別室に通され何やら偉そうな役人に
根掘り葉掘り質問の嵐に会う。
そして、両手の指の指紋を一本づつ取られ、真っ青に染まった指先と共にイラン側に入国。
マーは車を持ち込む手続きや、カルネの手続きなどをして結局国境越えには1時間ぐらい
かかった。
イラン側の国境には、トルコにいたようなクソガキ集団はおらず、外貨の両替を持ちかける
数人の男がいたぐらいだった。
晴れてイラン入り。
なんかもうちょっと厄介だと思ってたので、けっこうすんなり入れたことに感激する。
「ちょっとー、ここどこかわかる??」
「イ・ラーーン!!!」
目の前になびいていた国旗を見て、二人で笑いが止まらなかった。
ああ、来ちゃったね、とうとう!
久々な旅モードのテンションと共に国境から東にある最初の街、オールミエに向かうことに
する。
道中、行き交う車から歓迎のクラクションが鳴り響き、ライトをチカチカさせたりして、
みんなが笑顔で手を振ってくれる。
ちょっと道端に車を止めようものなら、対向車線を走って居た車が
わざわざバックで戻ってきて、何を言うかと思ったら
「Wellcome to Iran!!!」
それだけ言って、満面の笑顔を浮かべて去ってゆく。
ナンなんだ、この歓迎っぷりは!!
入国して10分ぐらいで、この国は間違いなく安心だと確信してしまった。
そして、その確信は旅の最後の最後まで私たちを裏切ることはなかった。
国境から街に出る50キロあまりの道のりには、新緑がまばゆい春の山が連なっていて
金曜日だったせいか、沢山の人がピクニックをしていた。(イランでは金曜が休日)
その数は街に近づくに連れてどんどん増えて行き、なんだか物凄く平和な風景を見て
さらにホッとした。
さて、イラン初日。
寝床を何処にしようかと彷徨っているうちに、たどり着いた丘の上。
眼下には初めて見るイランの街並みが広がる。
しかし、そこは大きな墓地が広がる丘でもあった。
「今日はここで寝よう。」
良い場所見つけました俺、的な、自信満々な顔で夕食の準備をしようとするマークス。
イラン初日で、墓地。。。。
この人の奇想天外な言動にはもう慣れっこなので、今となっては何処でも寝るココロの準備は
あるのだけれけど、 それでも墓地はちょっとイヤだなー。
それとも、墓地がイヤなんていう私がおかしい?
確かに、墓地の夜には人通りは少なくなるし、神聖な場所だからヘンな輩は来ないだろうし
なんと言っても静かだ。
そうだね、もう日が落ちる頃だし他に場所もないから、ここで寝よう。
こうやって自分を諭し、未体験ゾーンへ1歩踏み込んで行く事で、奇想天外な事に対する
免疫が序々についてくるのです。
マーは、墓地でも一緒に寝てくれる女房がいて、ホントにラッキーな男だと思うわ。。。
眼下に街、墓地を背にピクニックよろしく夕食をとっていると、おじさんがやってきて
こんなところで寝るのもなんだから家へ来なさいと、早速お招きに預かる。
おお、入国初日でもうこの感じ!
モロッコでもそうだったな。
それはありがたいということで、おじさんの後を付いて行くと街の幹線道路沿いにある
大きな公園に案内された。
お招きに預かったと思ったのは、どうやら私たちの誤解だったらしい。
そりゃそうだ。おじさんは全開でペルシャ語。
身振り手振りの会話で不確かだったけど、 なんとなくこれは家に来いという流れなんだろうと
思ってしまっただけだった。
公園に着き、ここなら警察もいて安心だからココで今日は寝なさいなと言って
おじさんは去って行った。
確かに安心だけど、さっきいた墓地の方が静かで良かったよなーなんて思いながら
公園の芝生に寝転がって、あたりを観察する。
金曜日。夜9時だというのに公園はピクニックの家族連れで大賑わい。
どんだけピクニック好きなんだ。
芝生に場所がなければ、幹線道路沿いの歩道の脇にシートを広げ、思い思いにピクニックを
楽しんでいる。
空気が悪すぎなんではないかい?
そんな心配はよそに、家から作ってきた料理持参で道端夕食タイム。
でもなんか、楽しそー!
「良いところじゃんねー、イラン。平和だねー」
なんて話しながら芝生に座り、地図を広げ今後の予定を話していたら、近くに座っていた
家族連れからお声が掛かる。
もちろん全開でペルシャ語。
英語なんて一言も通じません。
私たちも来たばっかりなので、片言のペルシャ語さえも喋られない。
しかし、家族のピクニック夕食の席にまぜてもらい、おいしいチキンの煮込み料理を
ご馳走してくれた。
そしてどういう流れか、今日はこの家族のお家に泊まらせてもらうことになった。
今度は本当におうちまで連れて行ってくれたのでした。
イラン初日でもうこんな感じ!
ああ、良いところに来ちゃったみたい!
続
ここからはもうスカーフを被り、肌も露出してはいけない。
さっきから付きまとうガキンチョどもを避けるようにして、イランの入国ゲートへ向かう。
審査を終えてそのまま通過できると思いきや、別室に通され何やら偉そうな役人に
根掘り葉掘り質問の嵐に会う。
そして、両手の指の指紋を一本づつ取られ、真っ青に染まった指先と共にイラン側に入国。
マーは車を持ち込む手続きや、カルネの手続きなどをして結局国境越えには1時間ぐらい
かかった。
イラン側の国境には、トルコにいたようなクソガキ集団はおらず、外貨の両替を持ちかける
数人の男がいたぐらいだった。
晴れてイラン入り。
なんかもうちょっと厄介だと思ってたので、けっこうすんなり入れたことに感激する。
「ちょっとー、ここどこかわかる??」
「イ・ラーーン!!!」
目の前になびいていた国旗を見て、二人で笑いが止まらなかった。
ああ、来ちゃったね、とうとう!
久々な旅モードのテンションと共に国境から東にある最初の街、オールミエに向かうことに
する。
道中、行き交う車から歓迎のクラクションが鳴り響き、ライトをチカチカさせたりして、
みんなが笑顔で手を振ってくれる。
ちょっと道端に車を止めようものなら、対向車線を走って居た車が
わざわざバックで戻ってきて、何を言うかと思ったら
「Wellcome to Iran!!!」
それだけ言って、満面の笑顔を浮かべて去ってゆく。
ナンなんだ、この歓迎っぷりは!!
入国して10分ぐらいで、この国は間違いなく安心だと確信してしまった。
そして、その確信は旅の最後の最後まで私たちを裏切ることはなかった。
国境から街に出る50キロあまりの道のりには、新緑がまばゆい春の山が連なっていて
金曜日だったせいか、沢山の人がピクニックをしていた。(イランでは金曜が休日)
その数は街に近づくに連れてどんどん増えて行き、なんだか物凄く平和な風景を見て
さらにホッとした。
さて、イラン初日。
寝床を何処にしようかと彷徨っているうちに、たどり着いた丘の上。
眼下には初めて見るイランの街並みが広がる。
しかし、そこは大きな墓地が広がる丘でもあった。
「今日はここで寝よう。」
良い場所見つけました俺、的な、自信満々な顔で夕食の準備をしようとするマークス。
イラン初日で、墓地。。。。
この人の奇想天外な言動にはもう慣れっこなので、今となっては何処でも寝るココロの準備は
あるのだけれけど、 それでも墓地はちょっとイヤだなー。
それとも、墓地がイヤなんていう私がおかしい?
確かに、墓地の夜には人通りは少なくなるし、神聖な場所だからヘンな輩は来ないだろうし
なんと言っても静かだ。
そうだね、もう日が落ちる頃だし他に場所もないから、ここで寝よう。
こうやって自分を諭し、未体験ゾーンへ1歩踏み込んで行く事で、奇想天外な事に対する
免疫が序々についてくるのです。
マーは、墓地でも一緒に寝てくれる女房がいて、ホントにラッキーな男だと思うわ。。。
眼下に街、墓地を背にピクニックよろしく夕食をとっていると、おじさんがやってきて
こんなところで寝るのもなんだから家へ来なさいと、早速お招きに預かる。
おお、入国初日でもうこの感じ!
モロッコでもそうだったな。
それはありがたいということで、おじさんの後を付いて行くと街の幹線道路沿いにある
大きな公園に案内された。
お招きに預かったと思ったのは、どうやら私たちの誤解だったらしい。
そりゃそうだ。おじさんは全開でペルシャ語。
身振り手振りの会話で不確かだったけど、 なんとなくこれは家に来いという流れなんだろうと
思ってしまっただけだった。
公園に着き、ここなら警察もいて安心だからココで今日は寝なさいなと言って
おじさんは去って行った。
確かに安心だけど、さっきいた墓地の方が静かで良かったよなーなんて思いながら
公園の芝生に寝転がって、あたりを観察する。
金曜日。夜9時だというのに公園はピクニックの家族連れで大賑わい。
どんだけピクニック好きなんだ。
芝生に場所がなければ、幹線道路沿いの歩道の脇にシートを広げ、思い思いにピクニックを
楽しんでいる。
空気が悪すぎなんではないかい?
そんな心配はよそに、家から作ってきた料理持参で道端夕食タイム。
でもなんか、楽しそー!
「良いところじゃんねー、イラン。平和だねー」
なんて話しながら芝生に座り、地図を広げ今後の予定を話していたら、近くに座っていた
家族連れからお声が掛かる。
もちろん全開でペルシャ語。
英語なんて一言も通じません。
私たちも来たばっかりなので、片言のペルシャ語さえも喋られない。
しかし、家族のピクニック夕食の席にまぜてもらい、おいしいチキンの煮込み料理を
ご馳走してくれた。
そしてどういう流れか、今日はこの家族のお家に泊まらせてもらうことになった。
今度は本当におうちまで連れて行ってくれたのでした。
イラン初日でもうこんな感じ!
ああ、良いところに来ちゃったみたい!
続
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