2016/12/21

ニッポン車中泊の旅_高知県


幕末の歴史の虜になったのは、いつの頃だっただろうか?

 とにかく大分昔。

坂本龍馬の故郷、高知の桂浜には、お礼参りと題していつか来ようと思っていた。

日本で車を買って、ドイツまで陸路で横断したあの時も、足慣らしにまずは1か月程車で日本を
周るつもりだった。

そのルートに桂浜は入っていたのだが、納車時期の問題などが重なり結局来ることが
できなかった。

 だから、今回の車旅では絶対に外せない場所だった。





相変わらず土砂降りの中辿り着いた桂浜。

龍馬ファンの間では聖地のようなところなのに、人もまばらで、龍馬像の周りには私達ともう一組中国人のカップルがいるだけだった。

「意外とショボいよ」とは聞いていたけど、確かに。

雨だったから??



 だけど、目の前に広がる海だけは当時と変わるはずもなく、この海の先のまた向こうに
思いを馳せ過ごした 若かりしころの龍馬殿と同じ場所に立っているぅぅぅぅぅーーーーーーー、
 ということだけで、ここに来た甲斐があった。
 


 


ハイ、ただのミーハーです。


 坂本龍馬への思いは、語ると夜が明けてしまうので、割愛します。



この日は桂浜の北側から浦戸大橋を超え、その右手にある種崎千松公園の駐車場で車中泊。

許可されているのかは分からないけど、キャンパーやホームレスの人達もいた。

とても広くて静かな駐車場で、 夜中釣り人が何組か来て、ザワザワしていた以外は快適な
寝床だった。





翌日、前日より土砂降り。

まー、良く降ること。

この日は坂本龍馬記念館へ行く。

展示物を食い入るように見ていたのは私だけで、マークスはそそくさと外へ散歩に出かけて
行ってしまった。

英語の説明も少なかったからな。

特に印象的だったのは、龍馬が乙女姉やお龍にあてた直筆の手紙の複製で、全然読めない
んだけど、現代の言葉で翻訳されていて、ホントにこの世にいたんだなと、彼の存在が
よりリアルになったというか。





そして彼が暗殺された部屋にあった屏風には、ほとばしった血飛沫が。

これは実物だというから驚き。


 

さらに彼の死というのも、リアルになった。

その他にも興味深い展示品がいっぱいで、ここはファンとしてはやはり、行っておいてよかった。

私が龍馬に魅力を感じるのは、幕末の志士がどうこうとか、英雄的なエピソードよりも
結局のところお船を手に入れ海の向こう側を見てみたいという、そんな一途な
思いが根底にあり続けたこと、それで国をも動かしてしまったこと。

子供のような無邪気さがあり、男気ロマンに溢れており。

そんなところだろうか。

龍馬は死後に知名度が上がり、数々の偉業の多くは死後に評価されている。

そして今なお人気があり続ける理由というのは、きっと龍馬のように歴史を動かしちゃうほどの
人物というのが、その後誰も登場していないからなのではと思う。

だからあんな血なまぐさい150年前の出来事でも、彼の姿は生き生きとしていて
今の時代に生きている私達に、何かを訴え続けているんだと思う。


当時でも珍しい大男だったらしい

 ま、でも、龍馬殿。
150年後の日本は、良い意味でも、悪い意味でも、とんでもないことになってますがね。

あなたがもし今の時代に生きていたら、どうするのか。

誰かに乗り移って、平成の龍馬旋風を巻き起こしていただきたく候。












 記念館のあとは、ここに来たもう一つの理由である、「土佐の日曜市」

高知城のすぐそばで開催されるこの市場は、300年も続く歴史ある青空市で、今や高知の
観光スポットでもある。

1キロ以上続く道の両端に、食料品や日用品のテントが軒を連ね、アジアのバザールを
彷彿させるような、雰囲気あるところなんだろうなと、楽しみにこの日を待っていた。

なんなら、日曜にここに来れるよう旅のルートを変更したぐらい。


だのに。。。。


大雨。

バケツをひっくり返したような土砂降り。

なので人もまばらで、出店はあるものの、活気が全然ない。

どこかで土佐の名産物ても買い食いして、、、なんて思ってたけど、雨でそれどころでは
ない。写真なんか撮る気にもならない。

結局駆け込んだひろめ市場。




屋台市場とでもいいましょうか。

とにかく何十件もの色んな屋台がぎゅうぎゅうに 入っていて、地元民と観光客でいり乱れて
いる。

ザワザワ、ガヤガヤ、誰ふり構わずカンパーイ、的な雰囲気も悪くはなかったが
満員過ぎて、チビ連れには少しきつかったかな。

なので、駆け込んだのはその辺にあった徳島ラーメンのお店。

高知で徳島ラーメン。

ま、そんな日だったのです。


 期待も空しく、高知に滞在中は一度も雨が止むことはなかった。

青空の元の青空市巡りもできそうになかったので、私達は次なる目的地香川県にむけて
またもや雨の中走り続けた。

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