2009/08/23

Kazakhstan Day 1

                     ≪再出発!車が盗まれた現場にて≫

先週末にロシアを無事に出国しました。
心配していた通関の件は難なくクリアしたけど
ビザの期限で問題があり、結局8時間ぐらい
国境で足止めを食らった。

そしてついにカザフスタンに入国!!
やっとの2ヶ国目!

いろいろ事件もあったりで、結局4ヶ月近くも
居ついてしまったロシア。
最終的にはいい国でした。
車の一件はホント腹がたったし、へこんだけど
ほんの一部悪い人がいたってこと。
ロシアに限らず、何時でも何処でも誰にでも起こりうること。


この先もっと酷いことがあるかもしれない。
いい事だらけかもしれない。
でもそんなの誰もわからないし、分かってたら
これほどつまらないものはない。
人生と一緒で。

ということで、気楽に旅を続けます。




カザフスタンの国境を越えて、何処までも続くまっすぐな
道の横に広がる広大な大地は、ステップ気候特有の平原で
多少の植物が育つことを除けば、砂漠とほとんど変わらない。
景色というか、果てしなく広がる大地。

ロシアから一転、国境を越えただけでこんなに早く風景が変わるとは
思わなかった。

カザフスタンという国は、これから訪れる予定の
キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン、トゥルクメニスタン
いわゆる中央アジアと呼ばれる国の一つで
元々はソ連の社会主義体制の下で成り立ち
ソ連崩壊後に独立した国。
それだけに、公用語はロシア語で文字もロシアと同じ
キリル文字を使用している。
ロシア語が通じるのは、本当にありがたい。
といっても、話すのは殆どマーカスだけど。
旧東ドイツで育ったマーカスは小学校の7年間ロシア語の授業があって、
最初ロシアに来た時は多少記憶に残っていた程度だったんだけど、
ここに来て色んな人と話したり、色んな問題にぶち当たったおかげで、
記憶が蘇り、この4ヶ月でびっくりするくらい上達している。

さておき、カザフに入って初日は国境近くの湖に泊まり
翌日、200キロ先にあるパヴロダールという街に着いた。

この国でもロシアと同じく「滞在登録」というのをしなくてはならなくて
移民局をさがし街をうろうろしていた。
その辺にあったカフェで道を訪ね、再び車で移動しようとしたらそのカフェに
いたおじさんに呼び止められた。
色々話しているうちに、友達を呼んで移民局やら街の案内やら頼んであげるから
ちょっと待っててと言われた。
10分後、その友達の男の人(アルマン)がやってきて、この先の予定を
色々聞かれ、ノートパソコンに入ってる写真とかを見せてもらい
カザフの見所など教えてもらった。
その日はバンニャに行く以外、特に予定はなかったのでそれを伝えると
早速バンニャに連れてってくれて、その前にこの街にある大きなモスクを
案内してもらったり、いきなり親切なガイドが現れたみたいだった。
                   
パブロダールの巨大モスク



バンニャは1時間待ちで、入り終わったらそこら辺の川かどっかで寝床を探す
はずだったんだけど、アルマンが後ほど迎えに来るからと言って
去っていった。
これはいったい何なんだろう?
初日でいきなり出会ったカザフ人。
勝手に色々段取りを組まれ、これで最後にお金を請求されたりするのかね
なんて、マーカスと話していた。
1時間後、約束通りやってきたアルマンは今度はドイツ語が話せる
高校生の女の子を連れていて、食事を用意するから家においでと言う。

私達はロシアでの事を話、 車を長時間放置できないと伝えると、
警備付きの駐車場を用意してくれるというので、お言葉に甘え自宅に
伺うことにした。

この時点で夜の10時近くなっていたのだけれと、
 家に着くと、アルマンの奥さんとその友達がなんだか見たこともない
肉の塊を料理し始めていた。

でっかい食事用の部屋に、1.5mほどのこれまたでっかい丸い座卓が
運び込まれ、色とりどりの長い座布団を敷きテーブルを囲む。
日本とあまり変わらないスタイルで、なんだかほっとした。



ドイツ語が話せる女の子は、ドイツの「トウキョウホテル」という名前の
アイドルバンドの大ファンで、それがきっかけでドイツ語を勉強し始めたらしく
5年経った今、かなりペラペラになったと言う。
マーカスとの会話も通訳も難なくこなしていた。

そうこうしている内に、さっき一番最初にカフェで会った男性と、もう一人の
友人がやってきて、クムスと呼ばれる馬乳酒で乾杯し宴が始まった。

とりあえず、歓迎はされているようなので安心してその場は楽しんだ。
深夜12時を回ったころ、ようやくメインディッシュが運ばれてくる。
50センチぐらいの大きな皿に乗せられてきたのは、馬肉の腸詰だった。
その馬肉の上に羊の肉と、ドライ馬肉がトッピングされている。
早くも始まってしまった、肉の洗礼。
本で読んで知ってはいたけど、この国でも肉抜きに料理は語れない。
とくに、馬肉や羊肉。

ベシュパルマックという料理
深夜の肉の晩餐会はきつかった。
だけど、ロシアを出てたった1日でこんなに違う文化に触れることができて
大満足!
しかも、カザフ人の顔つきが日本人そっくりで言葉はちがうんだけど
やっぱ同じアジア人だからか、すっかり打ち解けて和んでしまった。

次の日の予定も特に無いと言うと、明日は250キロ離れた岩山の街に
連れてってあげると言われた。
断る理由もないので、その日はアルマンの家に泊めてもらい
明日、アルマンとそこにいた友達の一人カナットという人と一緒に
出かけることになった。

とにかくカザフスタンの初日からこんな出会いがあり、旅を続けてきて
本当に良かったなーと、色々噛みしめる1日だった。

ま、これでお金が掛からなきゃ万々歳だけど、聞くのはもしかしたら
すごく失礼な事かもしれないから、とにかく今ある状況を楽しもう、
いうことで、次の日の朝を迎えたのでした。


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@りいちゃん
久しぶり!コメントありがとう。
ほんとに世界は広くて、自分がツブだと感じる毎日だよ。
あ、携帯がなくなってしまったのでりいちゃんのメールわからなく
なっちゃった。
私のPCのアドレス知ってたら、そこにメールちょうだい!

@しえちゃん
馬いいよね~。
写真はね、素材がいいのだよ。撮るだけで絵になっちゃうよ。
救援物資リスト、メールしといたよ。見てね!

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