ティビリシ滞在中、ここにも行ったんだった。
「ツミンダ・サメバ大聖堂」
とにかく大きくて、厳かで由緒ある教会という感じ。
宿泊先から猛暑の中、歩いて来たには訳がある。
それは、先日の滞在先であったゴチャの弟さんが、ここのイコンを手掛けているというので
一目見てみたいものだとやって来た。
そう、ゴチャの弟さんもまた芸術家で、しかもイコン画家だったのだ。
熊みたいなゴチャと対照的に、弟さんは彼自身が聖者の面持ちで、一件普通の
おじさんなんだけど、かもし出す雰囲気にとてもオーラがあるというか。
例えていうなら、無言で大量の肉をぶつ切りしていた時があったんだけど
そんな時でさえ、背後には後光が射してる、みたいな。
あ、かなり私の目に神フィルターがかかってるとも言えますがね。
とにかく、何とも言えない奇特な方という感じ。
そして、今手掛けているのは、多分これ。
こんなところが仕事場って、すごい。
ああいう人が、こういう仕事をするのか。
納得。
さて本題のティビリソバ。
グルジア旅の旅程を全部調整して、この日の為この街にやって来た。
グルジアの秋の収穫祭で、全国各地の農家や酪農家が自分たちの収穫物や
製品を持って来て販売するという大イベント。
街のあちらこちらの特設会場で、色々な催し物が行われ
路上ではどさくさに紛れて、田舎から出てきた風のおばちゃんが
自家製チュチュケラやら、漬物、スパイスなんかを売っていたりしていた。
こちらは街ハズレにあった屋台エリア。
丸一日ここに居て、食い倒れてもいい!ぐらいのテンションでもって
足早に向かったのだが、なんと100軒近くある屋台のうち、およそ全ての店が
グルジアのシャシュリーク「ムツワディ」を売る店だった。
何処をどう見ても360度、肉肉肉。
煙で前が見えない!
その中でも、ここの肉は!!!!という店がきっとあって、それを目当てに来る
客もいるようだった。
この料理が好きな人にとっては、天国のようなところだろうな。
こんだけ店はあるんだから、ハシゴ肉とかできちゃうわけだし。
私は連日結構なお肉三昧だったので、ここでの食事はあきらめた。
残念。
祭りは三日間に渡って開催されていて、最終日は交通規制で
車で町から出ることはできないとの前情報があり、 2日目の午前中に
ちょこっと祭りに足を運び、その後街を去ることにした。
街の中心部の特設会場には、朝早くから品物が所せましと並べられて
早くも人でにぎわっていた。
ここでは色々、ドイツに持って帰るお土産とか、帰宅するまでに必要な食材を
買い求めた。
例のチュチュケラもこのお祭りで40本ほど買ったんだけど、作り立てだったらしく
梱包の仕方を間違えてしまい、家について開けたら全部腐ってた😢
袋なんかに入れず、空気にさらして乾かさなきゃいけなかったようだ。
そんなこんなのティビリシ滞在。
2泊3日と短い間だったけど、私的には2週間ぐらい居てもいいぐらい
居心地の良い街。
実際、治安の良さ物価の低さから、沈没者と言われる長期滞在者も多くいる街だと
聞いた。
私も独り身だったら、確実に沈没していたであろうティビリシ。
今度来るときは、メンズを1週間ぐらい山へ追いやって、私は一人で滞在したい😄
なんて、、、、
いやでも、かなり本気です。
今回の旅で、大自然には十分すぎる程触れられたのだけど、やはり文化の面で
私的には少し物足りなかったことを、いまさら痛感した。
グルジアと言えばやはり、ダンスと音楽。
滞在中どこかで機会があればと密かに期待はしていたのだけど、結局叶わず。
そこが今回は完全にスッポリと抜けていた。
なので次回は必ず、グルジア国立バレエ団とポリフォニー声楽団の鑑賞。
グルジアにまた来る理由が見つかって良かった!
さて、
渋滞に巻き込まれることもなく、無事にティビリシを去った私達は
1か所だけ寄り道観光をして、ウクライナまでの船が出る街、
バテゥミへと再び向かった。
続
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