2015/11/18

東欧旅行記_ハンガリー1

猛暑の中、キャンピングカーの中で休むこと2日。

体調も大分良くなったので、先を急ぐことに。

もうドイツに帰っても良かったんだけど、せっかくここまで来たんだから
ルーマニアに住む知り合いだけは訪ねて帰ろうということになった。

私も移動中の窓の外を眺めながら、そういえばポーランドから出たとたんに様変わりした
住宅地の様子や、あとは道行く人のフレンドリーさに触れる機会がいきなり増えはじめ
この先の事が少しばかり楽しみになってきたというのもあった。

「もうちょっと、がんばろう。。。」


スロバキアをサクッと通り過ぎ、ハンガリーにやってきた。

ここからハンガリー



国境辺りから徐々に、ジプシー系の人々の姿が多く目に留まるようになってきた。

道沿いに立っている古い家の色や形にに統一感がなく、苔むして歪んだ屋根がどこまでも続く。

そんなのを見て、やっと外国に来たという実感がわいてくる。

ハンガリーは温泉大国で、事前に色々調べた熱々の湯につかりに行きたかったんだけど
あまり彼方此方をめぐる気力が残っていなかったので、通り道でだったミシュコルツの
洞窟温泉にやってきた。

ここは、野外のプールもあり、40℃を超える暑さと来ては、もうイモ洗い状態。


洞窟温泉は鍾乳洞のような洞窟の中に、四方八方に流れるプールみたいな水路があって
脇に反れるといくつかの静かな浴場にアクセスできるようになっている。

水温は37度ぐらい。

この静かな空間で浸かっているカップルがみんな、もう水の中で足を絡ませてベロベロベロベロ
チューしまくりで、気まずいったらなかった。

この国の若者にとって、温泉ってそういうところなんだろうか。



お水が大好きなくり坊は大はしゃぎで、キャーキャー言いながらパパの背中につかまって
プカプカ浮いていた。

私は源泉の滝にしばらく打たれながら、旅の疲れをいやした。






夕暮れ時、プールから上がってアイスを食べながら車に戻った。

肩車されているくり坊とマーの姿を後ろから眺め、何とも言えない懐かしさみたいなのが
込み上げてきて、胸がキュンとなった。

その夜。

泳ぎつかれたし、おなかいっぱいだし、その日は気持ちよく寝れそうだったんだけど
ここにきて、くり坊くんの就寝時必須アイテム「オシャブリ」がない。

彼が寝る時間はとっくに過ぎていて、眠さもあり、でもオシャブリなくちゃ寝れないで、次第に
機嫌が悪くなり、大泣きし、パニックになって大変なことに。

駐車場には何台かのキャンピングカーが止まっており、ガラーンとした空間にギャン泣きが
1時間近く響き渡る。

こんなのホント久しぶり。

たかがオシャブリ。されどオシャブリ。

結局見つかり、チュパっと咥えさせたら、ものの3秒でコテっと眠りについた。

恐るべし。

そして疲れ果てた私たちも、すぐさま深い眠りについた。

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