2015/11/09

東欧旅行記_スロバキア


何だかんだ言いつつ1か月近く滞在したポーランド。

すごく旅行しやすい国だと思う。

高速道路など、北部は通ってないところが多いけど、国道はちゃんと整備されていたし
原則的に、例えば路上や公園などで車中泊ができないとは聞いていたけど、全然できたし
そういう点では、ドイツなんかよりも緩い。

キャンプサイトはドイツ程の設備や清潔感には欠けるものの、私は十分だと思ったし
長期滞在型のキャンパーたちのマナーも良い。
ただしシーズン中の週末は、パーティーガヤガヤでうるさかったけど。
受付の人なんかは、ドイツ語を話せる人もが多かった。

物価面は言うことなし。

ドイツ系のディスカウンターや大型スーパーなどもあるんだけど、ポーランドにおいては
ちょっと割高スーパー位置づけなので、私たちは「ビエトロンカ」というてんとう虫マークの
全国チェーンのスーパーでいつも買い物していた。

食事もドイツよりもチョイスの幅が広く、安くておいしくて、文句なしだった。

ポーランドではBIO製品を買うのに苦労した。
ドイツではディスカウンターでも自社のBIOブランドがあるくらいBIO先進国なので、それに
比べるとお隣ポーランドでは、まだまだ一般市民の認知度も低いんだと思った。

ワルシャワとかの大都会にしかオーガニックショップはなかったし、いわゆる紀伊国屋のような
外国食材を扱うスーパーなどには、ちょろっとBIO商品が展開されているだけだった。

それは、以降訪れた別の東欧諸国でも同じだった。


人に関しては、ロシアでも感じた事がある、一種の冷たさを感じずにはいられなかった。

無関心というか、不愛想というか、プライドが高いのかなんだかしんないけど、今回の旅で
ポーランド人とは、殆ど絡みようがなかった。

前に電車でちょろっと旅をしたときは、人々のやさしさに感激したんだけど、土地によって
違うのかしら。

まぁ1か月しかいなかったけど、感想はざっとこんなところ。

でも、さっきも書いたけどすごく旅しやすい国なので、また来ようと思う。


旅の続き。

タトラで登山を終えた私たちは、少し車を走らせて山の反対側スロバキアに突入した。

ここから私たちの計画は、スロバキアをちょっと通り、ハンガリーを経由してルーマニアに
向かおうということに、一応なった。

旅に出て1か月。

ちょっとくたびれていた私は、あと1か月は続く旅路に、ほんのちょっと嫌気がさしていた。

ポーランド道中は、旅の快適さはあったものの、そこにいる人間との接点がなく、文化に触れる
機会が全くと言っていいほどなかった。

そんな毎日は、くり坊がいたからまだ気が紛れたものの、それでもいつもの旅に比べて
面白みは断然に欠けていた。

だから、ちょっと小出しに帰りたいモードを出しつつあったある日、ついに色んな意味で
色んなものが炸裂して、大変なことになった。


スロバキアやハンガリー。

このあたりの食文化に欠かせないパプリカやサラミをしこたま買い込んで、川辺でマーが
料理してくれたその日。

それはそれはおいしいレッチョー(という料理)を作ってくれて、一休みした後寝床を探しながら
南へ距離を進める。

その日は確か、どっかの山の裏にあった廃駅の前で1晩過ごすことになったんだけど
夜になり、なんだか機嫌も悪くなり、「帰りたいな、チェッ」と悪たれを付きながら眠りについた。

そして深夜になり。。。。

いきなり吐き気をもよおし外に出ると、びっくりするぐらいの勢いで吐き、そしておなかも
下っていた。

続いてマーも起きだし、同じような状態に。

特に吐き気がひどく、多分こんなに酷い食あたりは生まれて初めてだっただろう。
吐いても吐いても、昼間食べたパプリカが止めどもなく出てくる。

そして鼻からパプリカが出てきた時、ついに泣きながらマーにブチ切れた。

あの尋常じゃない吐きっぷりに、ちょっとパニクってたし、実際怖かった。

吐きすぎてなんだか寒くて、ガタガタ体を震わせなから

「もうやだ帰る、明日からドイツに向かおう。」

そんなことを、げっそりしているマーに明け方まで訴えつづけた。

そのころクリ坊君はというと、スヤスヤと夢の中。

大人と同じものを食べる歳じゃなかったのが救いだった。

何が原因だったのか、未だわからず。

20分ぐらい火を通した料理で、材料もその日買ったものだったのに。

当然この日を境に、パプリカがしばらく食べられなくなった。

見るのもだめ、臭いにも嫌気がさした。

スロバキア初日での出来事。

翌日、近くの畑に移動し休みつつ、ろくにご飯も食べられない日を2日ほど過ごした。

しかもそんな日に限って、ヨーロッパを千巻していた猛暑の熱波がここスロバキアまでも
及んでおり、暑くて暑くてグダグダで、もう腐ったぬか漬けのようにくたばり果てていた。

移動中。暑すぎて男衆はパンイチ。坊は移動中は爆睡。

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