Yazd初日。
今日も暑い一日が終わった。
金曜モスクの目の前にあるゲストハウス。
閑散期第一週目だったこの日の宿泊客は私達だけで、そんなんだからか宿代も
一人5ユーロぐらいと、激安だった。
アルバイトの男性はとってもスロウで物腰が柔らかく、20歳そこそこでそのオーラは一体
どこから彼の体に宿るのだろうと不思議に思った。
多分、砂漠だな、砂漠。
以前会ったことのある、モロッコの砂漠の真ん中のゲストハウスで働いていたベルベル人と
同じオーラを持つ男。
あのゆっくりさを、「トロい、LAZY」 と言う人がいるかもしれないけど、あの人たちの
スロウっぷりを見ていると、今世の中に蔓延るスローライフがどうのこうのとか、とても
とても陳腐な言葉に聞こえて仕方がない。
動きもそうだけど、もう生き方がね。。。
あんなの、真似ができるわけがないわ。
さて、私はこの日久々シャワーを浴び、ぬれた髪を乾かしに宿の屋上テラスへと出る。
生ぬるい風がとても心地よく、この日最後のアザ-ンが目の前のモスクから、それに
木魂するかのように、街の方々にあるモスクからも聞こえてくる。
ビデオを撮り終わって、その辺に転がっているプラスチックの椅子の汚れを少し払い
腰をかけて、空を見上げた。
「なんか、良い旅をしているなー。。。。。」
このとき、この瞬間に強烈にそんなことを思った。
そういう瞬間というのは、ふとやってきたにもかかわらず、いつまでも記憶に
残るものなのだ。
時間にして1分ぐらい黄昏てみたりした記憶が、イランという国を思い出すときに頭の片隅から
フワっと滲み出てくる。
あー、好きだな、この感覚。。。
Yazdは期待以上にステキで、イランの中では一番気に入った街になった。
土色の街を歩くと、いつからか時間が止まってしまったところにタイムスリップしてきた
ような気持ちになった。
この先も、ここではゆっくりとしたYazd時間がながれ、この街の様子も人々ののんびりさも
きっと100年経っても変わらないんだと思った。
さて、意外に気に入った街だったのでもう1日ぐらい泊まっていこうかと思ったんだけど
結構時間もなくなってきたので、先を急ぐ事に。
街を出る前には市内にあるゾロアスターの神殿に行き、1500年以上燃え続けているという
「火」を見に行った。
これがその火なんだけど、ガラスに囲まれている火を観光客が写真を取りまくっているような
ところで、全然神聖な感じがしなかった。
ということで、すぐさま街を後にし、次に向かった先は、郊外にある「沈黙の塔」
その昔、ゾロアスター教徒が鳥葬に利用していた丘である。
今は街の郊外に佇むただの丘でしかないけど、その昔はこの山の頂上に沢山の亡骸が葬られ、鳥が集り喰いつまんでいったのかー。。。
んーーー
なかなか、想像を絶する光景に違いないけど、自分は沢山の命を頂いて生きてきたわけだから
死んだ時ぐらい鳥に食べられてもいいのかも、、、なんて思ってきたり、思わなかったり。
そんな事を考えながら丘を下ると、妙にイチャイチャしているイラン人カップル発見。
いいのかこんなところで、あなたたちイラン人なのに!
って、こんな人里はなれた人気のないところでしかデートができないって。。。。
なんか、また急に切なくなってしまった。
いいんだよ、こんなところ観光客ぐらいしか来ないんだから好きなだけイチャイチャしておきなって。
そんな親心みたいなものも芽生えた、Yazd、沈黙の塔。
私達はこの後砂漠へ向かうため、ギラギラ太陽の下、車を南に走らせたのでした。
旅はまだまだ続きます。。。
今日も暑い一日が終わった。
金曜モスクの目の前にあるゲストハウス。
閑散期第一週目だったこの日の宿泊客は私達だけで、そんなんだからか宿代も
一人5ユーロぐらいと、激安だった。
アルバイトの男性はとってもスロウで物腰が柔らかく、20歳そこそこでそのオーラは一体
どこから彼の体に宿るのだろうと不思議に思った。
多分、砂漠だな、砂漠。
以前会ったことのある、モロッコの砂漠の真ん中のゲストハウスで働いていたベルベル人と
同じオーラを持つ男。
あのゆっくりさを、「トロい、LAZY」 と言う人がいるかもしれないけど、あの人たちの
スロウっぷりを見ていると、今世の中に蔓延るスローライフがどうのこうのとか、とても
とても陳腐な言葉に聞こえて仕方がない。
動きもそうだけど、もう生き方がね。。。
あんなの、真似ができるわけがないわ。
ゲストハウスの中庭。夢心地。。。 |
さて、私はこの日久々シャワーを浴び、ぬれた髪を乾かしに宿の屋上テラスへと出る。
生ぬるい風がとても心地よく、この日最後のアザ-ンが目の前のモスクから、それに
木魂するかのように、街の方々にあるモスクからも聞こえてくる。
ビデオを撮り終わって、その辺に転がっているプラスチックの椅子の汚れを少し払い
腰をかけて、空を見上げた。
「なんか、良い旅をしているなー。。。。。」
このとき、この瞬間に強烈にそんなことを思った。
そういう瞬間というのは、ふとやってきたにもかかわらず、いつまでも記憶に
残るものなのだ。
時間にして1分ぐらい黄昏てみたりした記憶が、イランという国を思い出すときに頭の片隅から
フワっと滲み出てくる。
あー、好きだな、この感覚。。。
Yazdは期待以上にステキで、イランの中では一番気に入った街になった。
土色の街を歩くと、いつからか時間が止まってしまったところにタイムスリップしてきた
ような気持ちになった。
この先も、ここではゆっくりとしたYazd時間がながれ、この街の様子も人々ののんびりさも
きっと100年経っても変わらないんだと思った。
さて、意外に気に入った街だったのでもう1日ぐらい泊まっていこうかと思ったんだけど
結構時間もなくなってきたので、先を急ぐ事に。
街を出る前には市内にあるゾロアスターの神殿に行き、1500年以上燃え続けているという
「火」を見に行った。
これがその火なんだけど、ガラスに囲まれている火を観光客が写真を取りまくっているような
ところで、全然神聖な感じがしなかった。
ということで、すぐさま街を後にし、次に向かった先は、郊外にある「沈黙の塔」
その昔、ゾロアスター教徒が鳥葬に利用していた丘である。
今は街の郊外に佇むただの丘でしかないけど、その昔はこの山の頂上に沢山の亡骸が葬られ、鳥が集り喰いつまんでいったのかー。。。
んーーー
なかなか、想像を絶する光景に違いないけど、自分は沢山の命を頂いて生きてきたわけだから
死んだ時ぐらい鳥に食べられてもいいのかも、、、なんて思ってきたり、思わなかったり。
そんな事を考えながら丘を下ると、妙にイチャイチャしているイラン人カップル発見。
いいのかこんなところで、あなたたちイラン人なのに!
って、こんな人里はなれた人気のないところでしかデートができないって。。。。
なんか、また急に切なくなってしまった。
いいんだよ、こんなところ観光客ぐらいしか来ないんだから好きなだけイチャイチャしておきなって。
そんな親心みたいなものも芽生えた、Yazd、沈黙の塔。
私達はこの後砂漠へ向かうため、ギラギラ太陽の下、車を南に走らせたのでした。
旅はまだまだ続きます。。。
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