キルギスのオシュのチャイハナで人間観察。
街は人でごった返している。
キルギスの民族帽をかぶったおじさんや
超長い立派なあごひげを生やした敬虔なモスレム。
日本人そっくりな中国系、朝鮮系の人もいれば、金髪のロシア人もちらほら。
街で流れる音楽もなんとなくアラビック調で、民族衣装を身にまとい。目を除いて
顔全体をスカーフで覆う女性もたくさんいる。
同じキルギスでも、北と南とでは文化も人種も全く違うのには驚いた。
いよいよイスラム文化圏に突入したんだとワクワクしてきたけど、
同時になんだかソワソワする。
無秩序に混雑する街中で、目だし帽にライフル銃を構えている軍服の男たちを
見かけたり、彫りの深い顔、鋭い目で凝視されるとちょっと怖い。
なんだかすっきり楽しむことが出来ない。
日が暮れる前に街から出て、郊外で寝床探しをしていたら途中でバンニャを発見。
初めてのキルギスキイバニャ。
最初は一人で独占だったけど地元の子供たちが入ってきて、質問攻めに会う。
しまいには歌を歌ってと言われたので、さっそくあの歌を歌ってみた。
日本語が珍しいのもあってか、拍手喝采だった。
山の方に向かい暗い中何とか寝床を探して、翌日からパミールハイウェイ入り。
すでに自分たちがいるところから、もうその道は始まっているようだった。
山道のあちこちで中国出資の道路工事が行われている。
キルギスに道路を作ってあげる代わりに、山にある資源もらってを中国に運びこむ。
こうやって中国はいろんな国から色んな資源をかき集めているらしい。
そんな道をグングン登っていく。
山の景色がこれまた素晴らしすぎる。
途中アメリカ人とドイツ人のチャリダーに会った。
ポルトガルを5ヶ月前に出発して北京に向かう途中だと言っていた。
夕暮れ前にキルギス側最後の村、ボルデビョ村に着く。
雪で覆われた巨大な山がバックにドカーンとある小さな村。
タジキスタンに入るとディーゼルがなかなか手に入らなく、
あっても質が悪いらしいのでここでタンクと車に積んだ7個分のタンクを
全部満タンにした。
カフェで食事を取り、村からちょっと離れた所で寝ることにする。
すでにそこは3000メートルを超えていて、その大地の先に富士山よりでかい山が
脈を成している。
ということは6000メートル級の山脈ってこと。
世界の屋根に近づいているんだという実感がわいてくる。
とうとう来ちゃった!
翌日キルギス側の入管に到着。
出国スタンプの日付が前日のままだった。直してもらったけど。
相当暇な所なんだろうな。
だけど難なく出国。
ここは国境が同じ場所になくて、一旦キルギスを出て山道を1時間ぐらい行った
先にタジキスタンの入管にたどり着いた。
タジキスタンイミグレーション。
オフィスらしい建物が一切無く、コンテナみたいな建物がポツポツ並び各部署が
点在している。
通関の書類を作る所は、部屋というか小屋で4畳ぐらいの部屋に二段ベッドが
2台置いてあって、そのベッドの一つがオフィスみたいなすごい所だった。
そして手続きの最中も、このオフィスではアフガン対ロシアの戦争ムービーが
テレビで放映されていた。
書類を作り終え、次は車持ち込みの書類を作成。
ここも小屋みたいなところで、中にいる職員だか誰かの友達だか分からない
人たちがテーブルで食事をしていて、そのテーブルで書類を作成。
パミール人、タジク人、キルギス人がごった返していて色んな言葉が飛び交う。
多分払う必要はないんだろう手数料を払って、タジキスタンに無事入国した。
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