2009/09/30

The Way to Osh TWO

地図を頼りに今日こそオシュに着くはずだった3日目。

その地図もあまり当てにならなく途中で道が途切れていたりで思うように

進まなかった。

途中で馬に乗った二人組を発見。

バックパックを背負っていたのでツーリストだと思い、話しかけてみた。

フランス人とイタリア人の彼らは、ヨーロッパからトルコやイランを経由して

中央アジアに突入したらしい。

旅歴5ヶ月。

キルギスに入って、馬で旅する事を思いついて予算をほとんど使い果たして

馬を手に入れ、この後カザフスタンまで向かうらしい。

馬で国境超え。いいね~。

いるもんだねーこういう人。

何がそうさせてしまうのか、会う人会う人みんな濃い旅人ばかりで、

ワクワクしちゃう。

一日3ドルの貧乏旅だけど、その辺の人がいつも助けてくれるから

特に困ったことは無いと、目をキラキラ輝かせながら言っていた。

こういう旅人に出会うと、ホントにハッピーな気持ちになる。

超汚くてぼろぼろな格好なんだけど、自分の旅を心から楽しみ、人生を

謳歌している人達。

毎回毎回とてつもなくいい笑顔と、パワーをもらってます。

そのあとは、なんとなく立ち寄ったきれいな川辺で休んでいると、馬に乗った

キルギス人のおじさん2人がやってきたので、お茶を出してあげて一緒に

お昼ご飯を食べた。

牛飼いのおじさんは、自分の暮らしが大好きだと言っていた。

いつでも好きな時に誰かの隣に座って話をきいたり、お茶を飲んだりする余裕というか、

それがおじさんのライフスタイル。

うらやましい人生だな。

今日はなんかいい人に出会うな~。

街中だとこういうチャンスは滅多にない。

ようやく山を下り終えたころには日も暮れだしたので、オシュの手前の

ジャララバードという街の近くのとうもろこし畑に車を停めて泊まった。

今日こそオシュへ!

街に近づくにつて段々交通量も増えだし警察もちらほら見かけるようになってきた。

私たちは自称優良ドライバーなので、制限速度は守るしシートベルトだって当たり前。

何かあったら面倒なので必要以上に気を使って運転しているんだけど、

この日、なんとスピード違反の検問で引っかかってしまった。

そして近づいてきた警察に、30キロ制限のところを66キロ出ていたので

罰金100ドルと言われた。

60キロなんて絶対出してないし、100ドルなんて狂ってる強気で言い返した。

するとやっぱ40キロぐらいだったかな~みたいな態度に豹変し、

それでも若造の警察が

「僕が罰金を取るんじゃなくて、あそこにいるボスの命令だし
キルギスのルールだから仕方ないんです」

と、カタコト英語で必死に説得してきた。

 くわえて、ここでお金払えばこのまま見逃すけど、払わなかったら免許を取り上げる

とまで言ってきた。

マーカスは自動車の保険のことなど色々聞かれて面倒を起こしたくなかったので

悔しいけどこの場はお金を払って、丸く収めようとしていた。

だけど私の怒りは収まらない。

名前教えろ、写真取らせろ、大使館に連絡する、ボスの名前と手帳を見せろだの

散々ごねた。

が、相手の反撃もすごかった。

大使館に連絡したらボスが大統領宛に手紙を書いて、この国で運転できないように

処置をとるだの、名前は教えられないだのありえない事を言い出す始末。

じゃあ払うから領収書出せといったら、領収書出す場合は銀行振り込みで

罰金料が3倍になるとまでぬかす。

だからもう払っちゃいなよみたいな口調になってきて、もうらちがあかないので、
いくらか訪ねると、20ドルにまで下がっていた。

職権乱用。

完全に汚職でしょ。

ポケットマネーが底ついた貧しい警察が、外国人目当てに行う立派な犯罪だ!

ロシアやカザフスタンでは、自国のイメージダウンを嫌う大統領が

警察機関に一喝して、昔ほど不当な取締りが無くなってきているらしいけど、

中央アジア他の3カ国はまだまだこの腐った警察が幅を利かせているらしい。

結局20ドル払って別れ際

「今日あなた達は警察にも会わなかったし、お金も払ってないOK?」

と言われた。

あきれて物も言えず、奴らを出来る限りの軽蔑の眼差しでガン見してやって、

無言でその場を去った。

それでも今回2回目の罰金(賄賂)で、私たちはましな方なのかもしれない。

もっと搾り取られている人の話を何度も聞いたことがあるから、キルギスの

警察に対しての不信感は、旅人の間では有名なのだ。

やりきれないまま、ようやくオシュに突入。

気分転換のためにチャイハナ(中央アジア風喫茶店)で休むことにした。

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