2020/07/29

2020年東欧トルコ車中泊の旅_③トルコに入国

トルコ、エルディネ。

この国旗を通過するのは4回目かな。
EUとを隔てる国境で、ここを通過すると、ようやく世界がガラリと変わる。

ブルガリアの国境でなびいていたEU連盟の旗よりも更に大きなトルコの国旗が
入国と共に目に入る。

大国にやって来た感。

ヨーロッパのチマチマした規制などなく、自由で雑でカオスでワイルドだ。

生身の「The人間」たちが、いとも簡単に人が築いてしまう垣根を超えてやってくる。
本当の旅はここから始まる。

やはり東へ向かう旅は、西の百倍ワクワクするな。(同時にソワソワもするけど)


ここの国境はいつもはスゴイ混雑ぶりで、通過するの2時間待ちはいつも覚悟する。

特に流通関係のトラックの列は国境から3キロぐらい列をなしている。

それは、このコロナ禍の中でも変わらず。

いつもと様子が違うのは、
ブルガリアからトルコの国境に向かう最後50キロぐらいの間。

ここで見かけた車は、9割がドイツナンバー。
しかもベルリンナンバー。

EUの国境が解放されてから一週間ぐらい、ようやく里帰りができるドイツ在住のトルコ人の車だ。
高級車が実に多い。


一般の渡航者のゲートに着くとこの通り。

ガラガラ。空っぽ。

入国審査で聞かれた事は、行き先ぐらい。

とりあえず、この時点ではグルジアに行くつもりだったので、黒海方面を目指すと答えておいた。

入国のスタンプを押してもらい、およそ3ユーロでマスク2枚と消毒液を二人分買わされた。

所要時間10分。

トルコに入国。
10分ぐらい走ったところにあるトラックドライバーが集っている食堂で、やっとの昼ご飯にありつけた。

チョルバ(レンズ豆のスープ)にケバブ、ラフマジュン。グリルしたパプリカとトマトと、ジューシなサラダ。

思えばセルビアからずーっと、外食しても言葉が通じず選択肢がなさ過ぎて、塩焼きの肉にパンみたいな物しか食べて来なかったので、ここに来て一気に希望の光が差し込んだ気分だった。

やはり旅は食文化が豊かな国にしか行きたくない(断言)

近くに座っていたドイツ語が話せるおじさんは、この店は国境付近というだけで、めちゃくちゃ高いけど、普通はもっと安く食べれるよと教えてくれた。

その意味は後ほど知る事になるんだけど。

満腹になった所で、いよいよトルコ旅の始まり。

とにかく暑いので、まずは黒海を目指し、グルジア方面に向かいつつ、海沿いをのんびり行こうということになった。

楽しみなんだけど、ついにはじまったか〜。

正直言うとわたし的には、コロナと言うよりも、トルコを旅するのに、若干の戸惑いがった。

というのは、数年前から続いているシリアの内戦や、イスラム国のテロリスト達。

ネガティブなニュースは今でも耳にするし、もうずっと何年も渡航勧告が出ている国なのだ。

そこをこのコロナ禍の中、何で旅をするのか。
と言うモヤモヤは今でも正直あり、スッキリ楽しめない気分にたまになったりする。

だけど、来たからには仕方がない。
グルジアに入国するまで一週間、無事に過ごそうではないか!

ボスフォラス海峡を超え、アジアに足を踏み入れる。

イスタンブールを遠くに望み、海を目指して着いた黒海のビーチは、週末で結構な人が訪れていた。

ゴミだらけで、牛が波打ち際を歩いていて、イルカの死骸が転がっていて、それを子供たちがスマホで撮影ていた。


やはり、トルコは外国というより異国だ。

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