ブルガリア。
車窓からひたすら街の様子を眺めながら移動移動。
全体的に社会主義時代の建造物が多く、ファンにはたまらない街並みだと思う。
わたしもどちらかと言うと好き。
あの時代の建物は、無骨で無機質だけど
大げさで、何とも言えない威圧感。
これをどう捉えるかは人によるけど、
私的には筆舌し難いツボを刺激され、グッとくるものがあるというか。
その時代に育った夫は、見るだけでうんざりと言いますが、ここは違ったようで。
ブルガリア東部のとある山頂にそびえ立つ、ただならぬ建造物。
旧共産党本部。
の、廃墟
かつての輝かしい栄光がうそだったかのように、その堂々たる外観は残したまま、内部は朽ち果てて、廃墟と化してしまったのだ。
何年か前にクレイジージャーニーと言う番組で紹介されていたのを見た事があって、いつか行ってみたいと思っていた所。
そして、今回の旅でトルコに向かう道の途中に丁度あったので、夢叶ったり。
まずは近隣の村に到着し、山頂にUFO的なものがある事を確認。
しばらく走り、これまたデカすぎる目印のモニュメントがある所から山道に入り、車で10分も登ってゆく。
あの会議場に行く為だけの道。
辿り着くまでもが、大袈裟すぎる。
無駄に高い所、無駄に長い道というのがあの時代の絶対的な権威を誇示しているかのような、威圧感か半端ない。
そしてようやくたどり着く。
前情報で、警備員もいて中に入れない事は知っていたので、周囲のみを観察。
それだけでも、スゴイ迫力。
本当は、内部の天井にデカデカと描かれてている鎌と槌のソビエト国旗が見たかったんだけど、壊れた外壁の隙間から、一部分だけうっすら見える程度だった。
この廃墟の見どころは、外観もそうだけどあのボロボロの内部、そしてあのマークにこそあると思って楽しみにしていたので、残念でならない。
まあ、でも警備員さんの了解を得て、この日はこんな所で車中泊。
夕方になると、どこからともなく馬の群れがやって来て、廃墟前にとてつもなく平和な光景が広がっていた。
翌日は、息子6歳の誕生日。
起きたら車の周りを馬たちがぐるりと囲んでいて、ソロりと外に出てゆく息子。
馬たちがお祝いに駆けつけてくれたようでもあり。
この日の為に予め持参していていたプレゼントのカイト。
本当なら今頃は黒海の何処かのビーチで羽ばたいてるはずが、こんな所でなんてね。
この後、またあの大袈裟な道を下って行く途中の水飲み場で、誕生日のラッキーボーイはこんなものを拾った。
幸運のシンボル、馬の蹄!🐴
良い誕生日だったね!
続
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