メスティアからウシュグリまでの道のりはとにかく悪路で、4駆じゃないと
とてもじゃないけど走れない山道。
そこを乗用車で行くツワモノとすれ違ったりもした。
そしてこんな山道でも、日本産右ハンドルのデリカバンが観光客を乗せて
大活躍していた。
雨の中たどり着いたもう一つの秘境の村、アディシ。
ここもまたスヴァネティ地方にある典型的な村の1つで、かなりの密度で
あの「復讐の塔」が残っている。
車を停めて、早速村の内部に潜入。
とにかくボロい。
住民も少なそう。
400年の歴史がある村だということを、散歩してる最中にすれ違った、
英語が話せる女の子が教えてくれた。
ボロボロの廃墟の間に、突然ゲストハウスとかカフェがあったりして、
観光客の多さからも、観光でなんとか成り立っている村という感じ。
それ以外の感想は
ボロい
以外、ございませんで。
そして、こんな所に誰が来るっていうところに、必ずと言って良いほど出くわすのは
ドイツ人説。
例にもれず。
この日は、この辺の山登りをするツアー客がドイツから団体で来ていて
数日滞在しているけど、ずーっと雨で一日も山に登っていないとみんな嘆いて
いた。
そういうのもあって、この廃墟の村で徘徊している浮かない顔のドイツ人が
沢山いたもんだから、なんだかなーという感じになって、本当はここで1泊と
思ってたんだけど、ウシュグリ目指して出発することにした。
寂しい寂しい寄り道だった。
でも多分、こんな所でトレッキングツアーが催行されるということは、
きっと素晴らしいルートがあるにちがいない。
その証拠に、拠点となるボロボロの村を囲む雄大な自然は、本当に素晴らしかった。
・・・・・
ウシュグリを目指す山道で車の調子がおかしい事に気づき、 日も暮れだしたので
途中の原っぱにて就寝。
大雨の夜だった。
谷間のひっそりと三つの集落が佇んでいる、秘境ウシュグリ |
翌朝、車の不具合が気になるまま出発するが、ウシュグリに到着するころに
ようやくその原因が明らかになった。
エンジンを普通にかけることが出来なくなり、押し掛けか、もしくは坂道を下りながら
発進しなくてはならなかったんだ。
なので一旦停止する時はエンジンは絶対に切れなくて、ウシュグリにやっと着いたと
いうのに、 駐車場所、つまり適度に車が転がせる坂道の一番上という場所を求め
小さな村を1時間近く彷徨いまくった。
傍からみたら、それはそれは異様な光景だったに違いない。
止まれないランドクルーザー。
だっさー。
丘の上に車を停め、雨あがりの村を観光。
舗装されてない村の細道。
とにかく足元が悪すぎる。
こんなヨーロッパ最標高にある天空の村の道路が舗装されてたら、それはそれなりに
がっかりするだろうけど、それにしてもグチャグチャなところが多かった。
そこに雨が降るとドロドロになり、さらに所々では家畜の牛やら羊やら
豚やらの糞尿が縦横無尽にまき散らされ、大変なことになりますしーーー。
泥んこ遊び大好きな息子も、泥の質が違うことには気付いたようで
珍しく嫌がっていたな。
ま、でもそんな中でもやはり秘境探索はおもしろいもので、このウシュグリは
グルジア旅の中でも上位に入る場所だったな。
そしてこのウシュグリと言って思いだす事と言ったらコレ。
この馬に乗っている男の子。
きっと息子より1つ2つ年上の、つまりは5,6歳の少年の馬の使い方が物凄かった。
地元の子供で、毎日馬に乗って村をウロウロしているんだろうけど、パカラパカラと
何処からともなく颯爽と馬に乗って現れる。
そして暴れん坊将軍並みの綱さばきで、また何処かへと去ってゆく。
この村では日常の一部なんだろうけど、私的には鮮烈に脳裏に焼き付く光景だった。
野豚もいるのよ♡ |
パート2に続く
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