夏休みのキロク、ふたたび。
近場や短期ではちょこちょこ出かけますが、2ヶ月というまあまあ長期の旅行は
約二年ぶりです。
今回はグルジアという国を旅した日々のお話しです。
(今はジョージアと呼ぶのが正しいですが、私的にはグルジアの響きの方が好きなので、
ここではグルジアと呼ぶことにします。ちなみにドイツ語ではゲオーㇽギアン。)
実はこの国、9年前の大陸横断の旅の際に一瞬立ち寄ったことがあります。
その時は道端で道を訪ねた親切なグルジア人のお招きに預かり、その後酒浸りの
共同生活をすること1週間。(そうなってしまう理由も後々書こうと思います)
お酒が抜けると手が震えてしまう程になってしまったため、お隣トルコに半ば脱出の
ような形でグルジアを後にしたんだった。
(表向き)「禁酒国家」であるトルコは、酒を抜くには持ってこいの国でした。
その時の短い滞在で、グルジアの文化には掻い摘んでそれなりに接触できたけど
山岳国家であるこの国の大自然に触れることが一切なくて。
それが当時から本当に心残りで、いつかまた来ることを胸に誓って早9年。
とうとうこの夏、その時がやってきたのです。
ずーっと会いたかった人に、会いに行くという感覚。
だからグルジアに再び足を踏み入れた時は、「やっと来れたよ、君!」という感じで
懐かしさと、中途半端な終わり方をした9年前の旅をやっと完結させることが
できるという、期待と喜びでいっぱいだった。
前置きはこの辺にしておいて。
旅の準備について。
毎度車中泊の旅を続けている私達ですが、4歳になる息子もそろそろオフロード旅が
出来る時が来たので、旅の相棒ランクル80の屋根を切開し、2階建てにしました。
ちなみに彼の旅デビューは、1歳の誕生日直後に出発した東欧2ヶ月キャンピングカー
の旅でした。
キャンピングカーの旅なんて今思えば、贅沢極まりないな。
とは言え、ランクルも数々の改装を手掛けて、今の形になったんだけど
1番最初の日本からドイツ横断の時は、ルーフテントを積んでの旅で、車中泊と
いうよりは、車上泊。
その車上泊があまり心地良くなかったので、今度は車内で寝られるスペースを
組建てて、やっと車中泊仕様に。
そして今回の2階建てカスタム。
だんだんと理想形に近づいてきました。
で、
2階建てってどういうことかというと、
簡単に言うと車の屋根をちょん切って、その上に
寝室となるスペースを増築したと
言うことです。
棺桶のような増築部分で寝るのです。 |
オーダーしてから、納車まで1年半待ち。
半年もすれば戻ってくると思っていたランクル君は、なんだかんだ言い訳をつけられ
持ち込んだ工場に放置されていたのです。
急ぎではないと受け渡しはしたけど、1年半て!
最終的には休暇の予定がずらせないから早くしろと急かしまくり、出発の5日前に
納車という始末。
「今回は急ピッチで作業したので、仕上がりはイマイチだよ」なんてぬかしおって
本当にイマイチな状態で返ってきた。
修繕箇所は多々あったけど目を瞑り、出発までの4日で車の下回りの補強工事
車検通して、車内の最低限のアレンジ、荷物の搬入などで怒涛の日々を過ごし
近所の友達の手も借りて、何とか予定通りの日に出発することが出来たのです。
呑気に休暇を楽しみにしていたのは息子のみで、父と母はゲッソリでした。。。
完全陸路の旅ならば、出発日が多少前後するのはいつものことなんだけど、
今回は黒海を渡るフェリーの日時が決まっていたので、本当にストレスだらけの
準備期間となりました。
だけど出発してしまえば、こっちのもの。
出発してからの解放感といったらなかった。
そんなこんなで、8月最後の水曜日。
我々3人は灼熱のドイツから東へ東へ1700km。
フェリーが出航するウクライナのオデッサに向けて、ひたすら走り続けるのでした。
続
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