2014/01/16

ギリシャの海、夏休みの始まり


トルコの旅を終えて、ギリシャ入り。

イラン、トルコが随分と楽しかったので、もう旅する気力が残っていないというか
とにかく家に早く帰るのが楽しみで、ギリシャからドイツへ向かう1週間は単なる
帰り道。

撮った写真の少なさからも、手書きの日記の内容の薄さからもそんなことが伺える。


ここからはヨーロッパ。

イスラムの国のように、気軽に人の家に招かれることもまずなく、最後1週間は
久々にぶっ通しで車中泊、自炊の旅ができたのは良かった。

この帰り道で通った国。9カ国。

ギリシャ→マケドニア→アルバニア→モンテネグロ→ボスニア・ヘルツェゴビナ
→クロアチア→スロベニア→オーストリア

ユーゴスラビアが解体されたあと、その国境の線引きは非常に複雑で、なぜここで区切ったか
みたいな、面倒なと場所もちらほら。
それは後ほど。

まずはギリシャ。

入っていきなり、こんなものを見た。




遠くのほうで、百匹近い鳥の群れが上へ上へと旋回している。
まるで何かの儀式のようで。

 近づいてみると、それはなんとコウノトリの群れだった。



何の意味があるのかわからないが、自分の上の周りをコウノトリが空高くグルグル
まわってるのをみて、 なんか縁起を担いだような気がした。



この日は猛暑で、早々に運転を切り上げて海でゆっくり休むためアレクサンドロポリス近くの
ビーチへと向かう。

この地名いかにもギリシャで、なんか有名っぽい響きではあるが、ギリシャの情報など
1つもなく、しかも帰り道なのでスルー。

私たちは、とにかく海へ向かって走り、海沿いをしばらく走って迷い込んだ小さな村沿いの
ビーチに車を止めた。


真っ青な空、透き通る水。
水はしょっぱい、正真正銘の海、エーゲ海だ。

ドイツでの湖水浴とは質がちがう。なんという開放感!

 しかも人っ子一人おらず、プライベートビーチ

イスラムの国を旅していて禁酒していましたが、さすがにここはビールが飲みたくなりまして
とはいえこの辺には売店とかないし。。。とか言っていると、さすがは図々しいマークス。

ちょっと村人にビール持ってないか聞いてくると言って、どこかへ歩いて行った。

しばらくしたら手ぶらで戻ってきたけど、声をかけたおばさんが自宅に招待してくれたとの事で
今度は2人でその家に向かった。

 家は海沿いにある小さな別荘地の一角にあり、テラスでタバコをふかしたおばさんが
パンやら何やら用意して待っていてくれた。

片言の英語を話すおばさんは、フラペチーノなんていう洒落た飲み物を作ってくれて
旦那さんと4人で、通じてんだか通じてないんだかよくわからない会話をしながら
暑さが去るのを待った。

それからまたビーチへ戻り、泳いだり、砂浜で読書したりしているとすっかり日が暮れて
ギリシャ1日目が終わった。

家の前には、こんなかわいらしいギリシャ正教の教会が建っていた。

翌日も海沿いをひた走り、目指すはマケドニア。

途中立ち寄ったフランス系のスーパーで、ビールとか食材を買いあさる。
物価はドイツより安く、なんてったって魚介類が豊富だ。

そうして、買い込んだイカを炭火で焼いて食べたいがため、海でもう1泊することにする。

この日の食卓。

特等席!!


イランで買ったケバブ用の大きい串にイカをさして焼きーの

トルコ名物グリルパプリカを添えて、ビールと一緒に。


 海沿いにきてから、旅が一気に夏休みっぽくなった。

実はこの時点で帰りのルートは決まってなかたんだけど、どうせなら夏を満喫するために
海沿いをずーっと走って帰ろうという事になり、翌日はマケドニア、アルバニアを越えて
アドリア海へ向けてひた走ったのでした。



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