2014/01/14

トルコ旅、温泉で〆る


ブルザを後にしてやってきた小さな町「ギョネン」

町外れの山間にある隠れた温泉地で、湯冶の場所としてちょっと知れた存在だとか。

しかし、温泉リゾートと言うわけではなく、森の中に温泉施設が一つあるだけで、
あとは宿泊客用のコテージやアパート、食堂が1件という、休養するに
ふさわしい所だった。


山道を走っていると小さな村が点在していて、その村の家々がブルガリアやギリシャにも
似たような佇まいで、住民の顔立ちや髪の色もヨーロッパ人ぽくなってきている。

国境に近い場所って、こういうのが見られるから面白い。

昔の領土問題はよくわからないが、その昔ここはトルコではなかったんだろうな、、、
なんてことを思ったりする。


温泉に到着して、さっそくチケットを買う。
ここの温泉も男女入れ替え制で、2時間おきに順番が周ってくる。

まずは男湯時間。

たっぷり2時間は待たなきゃいけないので、駐車場に停めた車と近くにある木の間に
ハンモックを吊って本を読んでいたら、いつの間にか爆睡していた。

気づいたらマーが戻ってきたので湯加減を聞くと、まあ丁度良いとの事。

彼は温泉場でドイツ語がペラペラなトルコ人おじさんのグループに出くわしたらしく
聞くと、彼らは30年以上ドイツで労働していた人たちで、退職後はドイツからもらう年金暮らし。
故郷に戻って大変豊かに生活しているそうだ。

さて、女湯ではどんな出会いがあるかしら???

水着に着替えて温泉場に入ると、そこには10人ぐらいしかいなかった。
お風呂と言うよりは10m四方の室内プールみたいなところで、足がつかないくらい
深さがあるので、みんなプールの淵につかまってお湯につかるという体勢。

まぁそれでも湯加減は温すぎず熱すぎず丁度いいといった具合で、気持ちよかった。

ここでもまた、おばちゃんのマッサージをしたりされたり、水掛合戦に混ざったりして
イランの温泉を思い出させるような、人々の温かさに触れさせてもらった。

心も体もほっこり温まったところでお湯から出て、楽しみにしていた腹ごしらえ。

施設内に一件だけある食堂で、オススメだというキョフテのグリルを頼む。


キョフテは羊肉の肉団子。
それをトマトソースで煮込み、たっぷりのチーズを乗せて釜で焼き上げる。

かなりコッテリ目の料理だけど、美味。

風呂上り。
すきっ腹の隅々までのこのコッテリが行き渡り、もうこれ以上の幸せはないくらいの
満足感と共に、そのまま車のベットでまた爆睡。

翌朝は森の中で目を覚まし、目指すは隣国ギリシャ。

軽く朝ごはんを済ませ、途中フェリーで車ごと移動したりしながら国境へ向けて走り続ける。

イランからの帰り道、休暇期間を10日残したところで、トルコ10日間の旅が終わった。

 続

0 件のコメント:

コメントを投稿