2009/06/06

Middle East Baikal

そろそろテント暮らしも飽きてきたのか、先週はムショーに「宿」で寝たい欲が出てきたんだけど
楽園のような場所を見つけるたびに、テントが高級宿に変わる。
毎度、ホテルじゃこの景色はないでしょうという所に車を持っていって過ごしています。
先週は天気に恵まれ、ということは夕日にも恵まれ、星にも恵まれ、恵まれ過ぎの
1週間だった。
なかでも、日の落ち始めから30分ぐらいの間、空と雲と白い砂浜が淡いピンク色に染まり
その空の色が湖面に移って、周りが全部ピンクになる時間帯がある。
オレンジじゃなくて、ピンクです。

これは(実際に見たことはないけど)オーロラに匹敵するんじゃないかってぐらい美しくて
神秘的で、夢みたいな場所。
ここにはもう一回その夕日に溶けるために、結局3日滞在した。
ちなみに、マーカスはある色においては色盲(色弱?)なので、このピンクの空、砂、湖面は
グレーらしい。なんと残念な!!(だけど暗いところではフクロウのように良く目が見えるそう)
同じ景色を見ているのに、違う色だなんて不思議だなぁ。




このバイカル湖というところは縦が630km横が最大で80kmもあり、透明度は
最高で40メートルの深さまで達し、淡水の湖としては世界で1、2を争う巨大な湖。

冬の間は完全凍結して5月になってようやく融けはじめるんだそう。

そんなんだから、今の時期の水が最高にきれいで天然ミネラルウォーター。

もちろんそのまま飲めます。飲まなきゃ損。


楽園砂浜キャンプ

別の日の夕暮れ時、北のほうに移動し浜辺で寝床を見つけさっそく夕食の用意をしていたら
中年の夫婦が近寄ってきて、話しかけてきた。

いつもだったら、マーカスがいて話がスムーズに進むんだけど(彼は少しロシア語がはなせるので)
どっかに行ってしまってて、どうしようか戸惑う。

一番最初におぼえたロシア語会話
「私はロシア語が話せません」
これを言えば、大抵の人は一言二言なにか行って去っていくんだけど、この夫婦の奥さんの方が
「大丈夫、私も日本語が話せません」
見たいな事を言ってくれて、それから先はもう安心。

言葉の壁が一気にサーッと消えていく。

こういう瞬間ってすごくうれしいんだな。

覚えたての単語と身振り手振りで色々話をした。

そのうちにふらっと帰ってきたマーカスと話をし始める。

そして翌日彼らの家を訪ねることに・・・

ありがたいことに、ここでもバンニャを用意してくれてまたロシアの家庭料理と
バイカル湖で獲れた魚を頂き、ベッドまで用意してくれた。

昨日会ったばかりの旅人に、どうしたらこんなに手厚いもてなしができるのだろうか。
いつも考える。

あたしだったら、出来るのかな?

次の日はバイカル湖国立公園のオフィスを尋ねた。

ここには、ドイツ人の女性が働いていて、聞くとマーカスと同じ東部出身で話もかなり
はずんでいた。

彼女はロシア人男性と結婚していて5年ロシアに住んでいる。

ロシア語も独学で勉強して、今ではペラペラだ。

五年前初めてバイカル湖に来て、2週間でここに越してくる決意をしたそうだ。

「この湖に来たら魂に触れる何かに出会う」という言い伝えもあるように、彼女も
ここに導かれた一人なんでしょう。

今は、公園でのガイドをしたり翻訳をしたり森の絵を描いたりして働いている。

自分の好きなもがここにあっただけで、国を移し違う言葉を覚え土地の人たちに溶け込んでいる

彼女を本当に素敵だと思った。

しかも同い年だし。

自分のこの先のことを少しずつ考え始めるいいきっかけになった。


彼女に公園の見所など色々説明してもらい、そして昨日山に登った。

高さは1800M弱とまあまあの高さなので、余裕でしょなんて思ってたら
大間違い!!

最初の30分はハイホーがいっぱい住んでいそうな美しい森が続いたと思ったら
いきなり50度の斜面。

これは帰りに看板を見つけて発覚したんだけど
始めに分かっていたら、私だけでも引き返していたでしょう。

そこを3時間のぼりつめて、さらに4時間岩を登る。

日本だったら絶対に鎖場になってるような絶壁に、鎖など一切ない。

頂上についてご飯を食べ終わったら、頭が割れた。

高山病だ。3時間で1300Mも登れば、頭も割れるらしい。

翌日、今度は50度を下らなきゃいけない。

ただの地獄。

膝も腿もガクガクブルブルして使い物にならなくなってきて
使える筋肉が腹筋ぐらいしかなくて、最後はおなかの横から予備の
足が飛び出していている事をイメージしてゴールしました。

今日はいうまでもなく、ひどい筋肉痛で動けません。

山が嫌いになりそうな登山でした。

という事を、大体の登山で思うのは毎度の事です。

また行くんだろうけど。



来週はバイカル湖の南側、逆サイドに行きます。

観光客が大勢いそうな所で、久々文明に触れてみよう。


@おごさん  コメントありがとー!!元気でやってますよ。体痛いけど。。。
@なっつん  お金と時間があるうちに、旅はしといたほうがいいぞ。思ったときが今。
ゲーセン行ってる場合じゃないってば!あ、頂いたランタンかなり重宝しているよ。ありがとね。

伝言→ 6さん 君の寝袋はpodzにあるよ。来月fujiだね。

4 件のコメント:

  1. 無きゃ無いで、使わないから気づかないもんです。
    ・・・寝袋の話。

    アドレスは届いてますか?
    あと、お二人とのソウルトーク用のスカイプカメラはいつ使うことになるのでしょうか?
    まあね、東京なんて言うごちゃごちゃした所の1DKで酔っ払いが写ってる映像より、ピンク色を見てたほうが良いのはわかりますが。
    いたってみんな元気ですよ!

    なんか俺もピンクを見たい、俺はピンクに見えるから。マーちゃん残念。
    バイカル湖で素もぐりしたいと思ったAM2:00

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  2. 追伸

    40mは潜れないよ

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  3. やっと見れたー。

    お元気そうで何よりで。面白そうな旅してますね。
    俺の旅のイメージが180度変わるようなブログです。
    俺もルーフテントが欲しい。

    出発前に、マーカスに「気おつけてね」って言ったら、
    「楽しむだけだよ」って言ってて、デカイのねこの人って思った。
    俺もそんな風になりたい。

    だから、ワンパク2人旅楽しんでください。
    俺も日本で色々ワンパクしてみます。

    ケントニオ魂

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  4. 毎度楽しく読んでいるよ。
    シエです。
    PCで見ると、毎回フォントや文字の大きさが微妙に変わってるのね?
    色々実験中??

    私は長い旅には出てないけど、弾丸であちこち行ってるよー!
    今年の9月は、ウズベクとロシアと・・色々悩んだ挙句、近場のインドネシアにしました☆
    やっぱりたまに南国にいかにゃ。

    ではでは。体に気をつけて!
    たまには風呂に入れよ!!

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