四国に来たら絶対来ようと思っていたところに、祖谷(いや)溪谷というところがあった。
ここは日本三大秘境の一つでもあり、これまた日本三大秘湯である祖谷温泉というのも
ある。
秘境、秘湯。
そそられるキーワドばかりである。
初めて見る四国の山深さに感動しながら、山道をどこまでも行くと「かずら橋」の文字が
道案内の標識にお目見えするようになってきた。
この辺りは所謂「源平合戦」で敗れた平家の落人が逃げ込んできた土地であると伝えられて
いて、平家ゆかりの品々をなどを展示している資料館もあり、落人伝説についても色々
知ることができそうだ。
かずら橋とは、川の上にかずらを束ねてできた橋が架かっているところで、最初に辿り着いた
「二重かずら橋」というところは、こんなところに!という、まさに秘境のなかにひっそりとあった。
平家の落人をこんなところまで追ってくる源氏の討手から集落を守るため、襲撃される際すぐに
切り落とせるようにと、かずらで作ったそうである。
超人気スポットのはずなのに、人が一人もいない。
券売所みたいなところも閉まっていて、営業時間が終了したのかと思いきや、営業時間
どころか、冬季で休業している最中で、なんと来週から再開すると看板に書いてあった。
あら、1週間来たのが早かったのね。
ま、でもせっかくここまで来たんだから、しかもドイツから来たのだからこのまま帰るのも悔しい、
ということで入り口のロープをくぐり抜け、勝手にかずら橋観光しちゃいました。
あとで行ったもう一つのかずら橋は営業していて、そこは橋を渡るのに行列ができている
ぐらいだったので、シーズン中は繁盛するところなんだろうな。
かずら橋を後にし、途中で山水を汲んだりしながら山道をひた走る。
すると、するとこんな看板が目に飛び込んできた。
「祖谷かかし村」
遠くから見たら人が看板付近で作業してると思いきや、そこにいたのは人間と等身大の
人形だった。
しかも、めちゃめちゃリアルな作り。
「あああああ、これ知ってる!!!」
私は大興奮だった。
何年か前にこの村のことを報じたドイツのテレビ番組を見たことがあったからだ。
そこでは、この村の女性が元々畑にくる動物を追い払うために1体作ったのがきっかけで、
それからは人寂しさもあり、人形を作り続けていると報じられていた。
もしかかしがいなければ見落としてしまうぐらい、小さな小さな山間の村。
40人しか人が住んでいない村には100体以上のかかしが、 まるで村人の日常を再現
しているかのように、あちこちに置かれている。
バス停で待つ人々、農作業をする人、軒先でおしゃべりしてる人、小屋で作業する人。
それらすべてがかかし。
最初は物珍しさと感動とで写真をバンバン撮っていたんだけど、気づくとここには私たちしか
おらず、村人にも会うことはなかった。
人の気配は至るところであるのに、動きがないというのが段々怖くなってくる。
なんだか、自分だけが取り残されているような感覚。
そして「夕焼け小焼け」の5時のチャイムが誰も居ないこの村に響きだし、その怖さが一段と
増してきてしまった。
良く言えばノスタルジー。
だけど、とてもとても切なくて、そして少し気味が悪い、そんな印象が残ってしまった。
人形を1体1体見れば、それは愛らしくてユーモラスで、衣装にもこだわりがあって、一つとして
同じものもなく、作り手の愛が感じられた。
かかしの里を後にして向かったのは「落合集落」
この祖谷という地域では山の斜面を切り開いて集落を作るところが多いらしく、その中でも
最も大きいとされているのが落合集落。
ここはマークスが持参していた10年前の日本版ロンリープラネットで見つけた場所。
集落の反対側からある展望台からの眺めは、最高だった。
まさに日本昔話の世界というか。
私も日本人だけど、ここに住んでいる人達も又日本人なのかーとか思うと、不思議な感じ。
写真で見るとなおさら、どこかの国のどこかの民族が住んでいそうな、おとぎ話に出てきそうな
風景。
だけれども目を凝らして見ると、洗濯物を干してるおばさんがいたりして、こんな場所でも
ちゃんとした日常が営まれている。
遠くに見えるこの家々の一軒一軒を訪ねてみたいと思った。
以前旅をしたアゼルバイジャンという国にも、山肌にへばりつくように暮らしている人達がいて
そこの暮らしを是非覗いてみたいと思った私たちは、全然知らない人の家に行き、泊まらせて
くれないかと門を叩いたことがあった。
そこでは見ず知らずの私たちなのに、手厚くもてなしてくれた人達との温かい思い出がある。
そういう事って、日本でしたらどうなるんだろう?
今になってやってみれば良かったと後悔。。。
いつかまた行ってみて、今度は村の内部までを体験したいと思った。
この日私たちは、山村と反対側にある見晴らしの良い展望台の駐車場にて車中泊。
駐車場といっても車が2台しか停められないようなところだけど、観光客も多いせいか
併設のトイレの充実感ったら。
車いすの方も使用できるバリアフリーで、清潔に保たれていた。
そして、展望台のベンチにあったお約束のかかしさん達。
かかしの村でもそうだったんだけど、くり坊くんは子供のかかしっ子に何度も何度もチュー
していた。笑
祖谷溪谷のお話し、後半に続く。
ここは日本三大秘境の一つでもあり、これまた日本三大秘湯である祖谷温泉というのも
ある。
秘境、秘湯。
そそられるキーワドばかりである。
初めて見る四国の山深さに感動しながら、山道をどこまでも行くと「かずら橋」の文字が
道案内の標識にお目見えするようになってきた。
この辺りは所謂「源平合戦」で敗れた平家の落人が逃げ込んできた土地であると伝えられて
いて、平家ゆかりの品々をなどを展示している資料館もあり、落人伝説についても色々
知ることができそうだ。
かずら橋とは、川の上にかずらを束ねてできた橋が架かっているところで、最初に辿り着いた
「二重かずら橋」というところは、こんなところに!という、まさに秘境のなかにひっそりとあった。
平家の落人をこんなところまで追ってくる源氏の討手から集落を守るため、襲撃される際すぐに
切り落とせるようにと、かずらで作ったそうである。
超人気スポットのはずなのに、人が一人もいない。
券売所みたいなところも閉まっていて、営業時間が終了したのかと思いきや、営業時間
どころか、冬季で休業している最中で、なんと来週から再開すると看板に書いてあった。
あら、1週間来たのが早かったのね。
ま、でもせっかくここまで来たんだから、しかもドイツから来たのだからこのまま帰るのも悔しい、
ということで入り口のロープをくぐり抜け、勝手にかずら橋観光しちゃいました。
あとで行ったもう一つのかずら橋は営業していて、そこは橋を渡るのに行列ができている
ぐらいだったので、シーズン中は繁盛するところなんだろうな。
かずら橋を後にし、途中で山水を汲んだりしながら山道をひた走る。
すると、するとこんな看板が目に飛び込んできた。
「祖谷かかし村」
遠くから見たら人が看板付近で作業してると思いきや、そこにいたのは人間と等身大の
人形だった。
しかも、めちゃめちゃリアルな作り。
「あああああ、これ知ってる!!!」
私は大興奮だった。
何年か前にこの村のことを報じたドイツのテレビ番組を見たことがあったからだ。
そこでは、この村の女性が元々畑にくる動物を追い払うために1体作ったのがきっかけで、
それからは人寂しさもあり、人形を作り続けていると報じられていた。
もしかかしがいなければ見落としてしまうぐらい、小さな小さな山間の村。
40人しか人が住んでいない村には100体以上のかかしが、 まるで村人の日常を再現
しているかのように、あちこちに置かれている。
バス停で待つ人々、農作業をする人、軒先でおしゃべりしてる人、小屋で作業する人。
それらすべてがかかし。
このお方には、「すみませーーん」と本気で話しかけてしまった。 |
最初は物珍しさと感動とで写真をバンバン撮っていたんだけど、気づくとここには私たちしか
おらず、村人にも会うことはなかった。
人の気配は至るところであるのに、動きがないというのが段々怖くなってくる。
なんだか、自分だけが取り残されているような感覚。
そして「夕焼け小焼け」の5時のチャイムが誰も居ないこの村に響きだし、その怖さが一段と
増してきてしまった。
良く言えばノスタルジー。
だけど、とてもとても切なくて、そして少し気味が悪い、そんな印象が残ってしまった。
人形を1体1体見れば、それは愛らしくてユーモラスで、衣装にもこだわりがあって、一つとして
同じものもなく、作り手の愛が感じられた。
マイケル?? |
かかしの里を後にして向かったのは「落合集落」
この祖谷という地域では山の斜面を切り開いて集落を作るところが多いらしく、その中でも
最も大きいとされているのが落合集落。
ここはマークスが持参していた10年前の日本版ロンリープラネットで見つけた場所。
集落の反対側からある展望台からの眺めは、最高だった。
藁ぶきの古民家は国の重要文化財に指定されている。 |
まさに日本昔話の世界というか。
私も日本人だけど、ここに住んでいる人達も又日本人なのかーとか思うと、不思議な感じ。
写真で見るとなおさら、どこかの国のどこかの民族が住んでいそうな、おとぎ話に出てきそうな
風景。
だけれども目を凝らして見ると、洗濯物を干してるおばさんがいたりして、こんな場所でも
ちゃんとした日常が営まれている。
遠くに見えるこの家々の一軒一軒を訪ねてみたいと思った。
以前旅をしたアゼルバイジャンという国にも、山肌にへばりつくように暮らしている人達がいて
そこの暮らしを是非覗いてみたいと思った私たちは、全然知らない人の家に行き、泊まらせて
くれないかと門を叩いたことがあった。
そこでは見ず知らずの私たちなのに、手厚くもてなしてくれた人達との温かい思い出がある。
そういう事って、日本でしたらどうなるんだろう?
今になってやってみれば良かったと後悔。。。
いつかまた行ってみて、今度は村の内部までを体験したいと思った。
この日私たちは、山村と反対側にある見晴らしの良い展望台の駐車場にて車中泊。
駐車場といっても車が2台しか停められないようなところだけど、観光客も多いせいか
併設のトイレの充実感ったら。
車いすの方も使用できるバリアフリーで、清潔に保たれていた。
そして、展望台のベンチにあったお約束のかかしさん達。
かかしの村でもそうだったんだけど、くり坊くんは子供のかかしっ子に何度も何度もチュー
していた。笑
祖谷溪谷のお話し、後半に続く。
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