2016/05/12

ニッポン車中泊の旅_関東~伊賀


東京は多摩市の友達宅から、一般道でひたすら西へ向かう。

3、4時間かけてやっと御殿場辺りに到着し、なんとなく御殿場アウトレットモールに
立ち寄ってみる。
ビーサンでもなんでも、とにかくサンダルが欲しかったのだ。

3月の日本、靴なんて履いてられない暑い日があるなんて、想定外だった。

分かってはいたけど、ブランド物を買いあさる中国人観光客を乗せたバスが列を成し
施設に入ればその人達がわんさかいて、私の中では即刻退場アラームが鳴り、ものの
10分で退散。

なんというか、あんな田舎の何の変哲もない所の山を切り開いて、なんでイタリアだとか
フランスだとかのブランド製品を中国人が買いあさりに来てるのか。

益々可笑しな世の中。

見れば見るほど滑稽な光景だった。

その後私たちは再び西方面に進めるだけ進み、夜になってとある「道の駅」で就寝しようと
試みる。

しかしそこの駐車場は、仮眠中のトラックドライバーやら車の中で休憩している家族などの
車両で殆どが埋まっていた。

しかも、アイドリング全開で。

これには開いた口が塞がらなかった。

夜になりいくら寒いとは言え、みんながみんなエンジン空回しで停車していたらどうなることか。

駐車場は排ガスの匂いが充満し、私たちの寝床である車内も5分も経ったら排ガスだらけ。
その匂いで頭が痛くなり、吐き気もしてきた。

散々な車中泊1日目。

まあそんなこと言っても、こんなとこで寝ようとしている私たちの方が悪いんだから、そこからも
退散。

途方に暮れながら移動しはじめ、通りかかった温泉の駐車場に、こっそり車を泊めて就寝。

こっちのほうは、快適そのもの。



翌日も一般道で行けるとこまで行こうの旅。

前日通ってきた町中の一般道で、数十メートルおきにある信号にウンザリしていたマークスは、
今日は信号フリーの山道を通ってみようかと意気揚々。

しかしその矢先で大渋滞。

そう、その日は祝日で、そしてそこは富士サファリパークにアクセスする一本道でもあったのだ。

山の中で大渋滞。。。

抜けるまでに1時間近くかかったかな。

ようやく脱出し、腹ペコ一家は新富士のイオンモールに駆け込む。
そしてトンカツ屋さんでランチ。

食材など色々買い物を済ませ、そこからは高速に乗って一気に関西入りしようということに
なった。

後にも先にも高速使ったのはこの1回のみ。

途中の岡崎PAで車中泊することにした。

ここでももちろんアイドリングの洗礼。

なんとか場所を見つけ、車中泊二日目。

外食続きでくり坊君のことが気になったので、この日は車内で自炊する。

煮込みうどん。
地味だけど、具が豚バラ、えのき、シメジに油揚げ。。。
これだけで、ドイツ暮らしをしている私たちにとってはご馳走で。

3人でフハフハしながらお布団の上で食べたうどん。

そして、その日は私の誕生日。

忘れがたい夜になったかな。



長い長い前置きはここまで。



旅は一気に紀伊半島まで進みます。


やってきたのは伊賀。

目的はやはり、忍者。

伊賀の忍者博物館に行きたかったのだ。

以前ここを訪れたことがある友人からは、けっこうショボいとは聞いていたけど、やはり
伊賀忍者ファンとしては、訪れておくべきだと長年思っていた。

私が何故伊賀忍者ファンなのかは、ここではあまり触れないでおくけど、手短に言うと忍者小説の
読み過ぎが故とでも言っておきましょう。

で、忍者はさておき。

伊賀に着いたのが結構遅い時間だったので、今日は半日どこかで時間をつぶして、忍者
巡りは明日へ持ち越しに。

そこで辿り着いたのが、「伊賀の里 手作りモクモクファーム」

なんのこっちゃですよね。

ここは自然、農業、手作りをテーマにした体験型のファクトリーファームで、敷地内にある
様々な施設でワークショップが日々行われている。

直売所では無農薬野菜が激安で沢山買った

そこで作ってる野菜は販売され、施設内のレストランでも食べることができるし、放牧されてる
豚さんもきっといずれは食べるんだろうし、搾乳ワークショップのミルクはソフトクリームになって
販売されるのかな?

豚とふれあい


とにかく、作ること、売ること、食べることをそこで徹底的に循環させているんだなーというのが
良くわかるというか。

家族連れも多かったな。

私たちはクリ坊くんがいるからこそこういう所に来たけど、大人だけでも十分楽しめるとこだと
思う。
 

 

開花準備万端のマグノリア

伊賀の夕暮れ

このモクモクファームにはモクモクの湯という温泉もあって、この日くり坊君は人生初の
温泉デビュー。

夜は結構な冷え込みで、3日目の車中泊はその辺の空き地にて。

忍者博物館にワクワクしつつ、凍えそうになりながら眠りについたのでした。


 

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