2015/08/26

東欧旅行記_ポーランド1


7月31日

旅に出てから4週間弱。

今初めてパソコンを開いたところ。

私たちは現在ポーランドにいて、毎日元気に過ごしています。

今回の旅はチビ付なので、いつものようなワイルドジャーニーとは違い
さらにゆるりと、そしてものすごくのんびりとした毎日。

こんなのんびり旅なのに、いつもなら毎日書いてる旅日記を書くこともなく
1日があっという間に過ぎてゆきます。

というのも、この旅は特別な出会いとか、特に感動することとか、まだまだ
全然ないからだと思う。

書くことが特にないのだ。

まあ、それでも旅の日常を忘れないうちに思い出しながら書いてみよう。

4週間前。

出発間際は毎度のごとくバタバタで。
今回は「2ヶ月で東ヨーロッパの何か国かを周る」ということしか決まっておらず、
今日にしようか明日にしようか、、、で、結局7月に入り1週間経ってからの出発になった。

あの週は35度を超える猛暑続きで、避暑地へ急ぐ感じで出てきたんだけど、
「暑い、暑い、海海海ーーーー」の文字が支配する頭でパッキングをしていたもんで
持ってきた服がペラッペラのものばかり。

実際ポーランド側のバルト海に着くと。。。。サブイ、、、、

失敗したー。

おまけに寒くて海にも入れない。
いや、寒いというか、水温が冷たいだけなんだ。

北の海は冷たく、海水浴日和なんて滅多にないバルト海。

日本の夏の海など想像していた私が間違っていたみたい。
みんな風よけの幕を張って、その中でゴロゴロしてるんだな。

しかしそんな風吹く冷たい海でも、カイトサーファーのマーは大喜び。

私とくり坊は、彼のサーフトリップに付き合ってるのか?と思う程、連日風と波に乗っていたマー。
途中でヤバイと気づいたらしく、あんまりしなくなったけど。

最初の2週間は、バルト海沿いのキャンピング、パーキングを利用しながら、ひたすら海沿いに
距離を進めた。

ポーランドの海のすばらしいところは、どこを通っても森林の向こう側に海が広がっていて
直接海沿いにホテルがたっていたり、アスファルトの道路が走ってるところがない。

森を抜けると海みたいな、ホント絵になる光景が広がっている。

しかし、森の手前、つまり車が行き来する道や宿泊施設が立ち並ぶ方では、この時期特に人で
ごった返していて、歓楽街の賑わいを見せていた。

趣味の悪い土産屋や、酒場、レストランが乱立し、週末ともなればキャンプサイトの中で
朝までクラブミュージックがガンガンかかっている。

知ってたらこんな所泊りに来なかったのに。。。。と思ってるドイツ人キャンパーたちが、
朝になると真っ先にそのクラブ会場から少しでも離れようと、大移動が始まっていた。

マーに言わせると、ポーランド人は国内旅行が大好きな国民で、特にバルト海は大人気の
一大観光地。

同じ国の、端の端っこからも、この海めがけてみんなやってくる。

日本は海に囲まれた国なので、100キロ、200キロも走ればどこに住んでる人でも海に出るから
あまり想像できないかもしれないけど、ドイツでもこの時期のバルト海沿いは、遠方の
車のナンバーを良く見かける。

たとえば、湘南の海に大阪ナンバーの車が列をなしていたり
青森に住んでる人が海水浴したいがために、平塚あたりにわざわざ来たり。

そんな感じ。

ここにしか海はないから、ものすごい密度で人がいるわけです。

海辺の静かなバカンス的な事を少し期待していた私は、この人の多さに連日ノックダウン。

3,4日で大体この辺の様子がわかってきたので、これはもう人がいない穴場を探すしか
ないと思い、なんとなく迷い込んでみた小道の先にあった海水浴客用の駐車場。




先客はもちろんドイツ人キャンパーで、私たちが入ってきて、そのあとも何台か入ってきたのも
ドイツ人キャンパー。

みんな、考えてることが一緒! 笑

そもそも休暇の過ごし方というのが、ドイツ人とポーランド人とでは違いがありすぎる。

この浜辺の駐車場で結局3泊し、ある程度の距離を保って駐車している別のキャンパーたちを
こっそり観察してみたけど、そこのドイツ人達は果てしなくノンビリしていた。

2時間、3時間、椅子に座って空を眺めてボーっとして、ご飯作って食べてボーっとして
浜辺にいってボーっとして、車に戻ってごはん作って、夜は焚火にあたりながらワイン飲んで
おしゃべりして。。。。

とことん日常からかけ離れた日々を満喫しているようでもあり。

そんなような毎日を過ごすことを目的に、年に何十日もある休暇を楽しみに生きているんだろうな。

ポーランド人はどうだろう。

まぁ観光地に集まる人の休暇の過ごし方を見ただけなので、一概には言えないけど
ドイツには少なくとも、こういうケバケバしいアミューズメント尽くめの海というのはナイ。

だけどキャンピングのポーランド人のみなさんは、どんなにうるさかろうが、どんなに人口密度が
高かろうがお構いなしに、その場所に何日も滞在していた。

私たちは2日でギブアップしたけど。

と言うことで、ドイツ国境にまだまだ近いほうのポーランドで出会ったドイツ人たちは
この「Halligalli(ごちゃごちゃガヤガヤ)は、参ったもんだねー」と、皆口を揃えて言っていた。

そして私たちも、なるべく人ごみを避けてまずはポーランド最大の港町グダンスクを目指したの
でした。

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