2016/05/23

ニッポン車中泊の旅_伊賀

伊賀、忍者の里。





忍者博物館を訪問。

山里の静かなところにひっそりと佇んでると思いきや、大型電気店やらスーパーなんかが
普通にある地方の小さい街に、その博物館はあった。

チケット売り場の周辺には、スタッフ忍者がウロウロしていた。

忍者屋敷。昔伊賀の山奥にあったものを移築したらしい。

その場に来場していた十数人の観光客が一同に集められ、靴を脱いで屋敷の中に入る。
するとめっちゃフレンドリーな案内役の忍者が家のカラクリを説明しながら案内してくれる

なんだけど、畳の上に座って忍者の話を聞かなきゃいけなかったり、子連れとしてはちょっと
厳しいモノがあったかな。

うちの子がそんな場所でじっとしている訳ではないので。

なのでおんぶって、話そっちのけで屋敷をウロウロしながら寝るのを待った。
 

 

お馴染みの!やってみたかったの。



カラクリいっぱい
床板がパカっと開いて、まきびしをシュシュッとな。

博物館は私的には、もう魅力的な展示物が満載。
しかし付き合わされてるマーは退屈だったかな。

英語の説明書きもそこまでちゃんとしてなかったし。




マネキンがなぜか外国人の子

 
 
これ買ってくればよかったー。。。



 

 
 
伊賀上野城
 

 
博物館の後は城下の町を散策。

お昼ご飯が食べたかったんだけど、食事ができるお店の少なさにビックリ。
商店街も水曜だったかで、殆ど休みだったからかな。

でも忍者カレーとか、忍者整体の店はあった気がする。
行ってみたかったな。


忍者電車も走っていたよ

結局その日はパン屋でパンを買って、駅前のベンチに座って食べたんだっけな。
味気ない感じで。。。



 

2016/05/12

ニッポン車中泊の旅_関東~伊賀


東京は多摩市の友達宅から、一般道でひたすら西へ向かう。

3、4時間かけてやっと御殿場辺りに到着し、なんとなく御殿場アウトレットモールに
立ち寄ってみる。
ビーサンでもなんでも、とにかくサンダルが欲しかったのだ。

3月の日本、靴なんて履いてられない暑い日があるなんて、想定外だった。

分かってはいたけど、ブランド物を買いあさる中国人観光客を乗せたバスが列を成し
施設に入ればその人達がわんさかいて、私の中では即刻退場アラームが鳴り、ものの
10分で退散。

なんというか、あんな田舎の何の変哲もない所の山を切り開いて、なんでイタリアだとか
フランスだとかのブランド製品を中国人が買いあさりに来てるのか。

益々可笑しな世の中。

見れば見るほど滑稽な光景だった。

その後私たちは再び西方面に進めるだけ進み、夜になってとある「道の駅」で就寝しようと
試みる。

しかしそこの駐車場は、仮眠中のトラックドライバーやら車の中で休憩している家族などの
車両で殆どが埋まっていた。

しかも、アイドリング全開で。

これには開いた口が塞がらなかった。

夜になりいくら寒いとは言え、みんながみんなエンジン空回しで停車していたらどうなることか。

駐車場は排ガスの匂いが充満し、私たちの寝床である車内も5分も経ったら排ガスだらけ。
その匂いで頭が痛くなり、吐き気もしてきた。

散々な車中泊1日目。

まあそんなこと言っても、こんなとこで寝ようとしている私たちの方が悪いんだから、そこからも
退散。

途方に暮れながら移動しはじめ、通りかかった温泉の駐車場に、こっそり車を泊めて就寝。

こっちのほうは、快適そのもの。



翌日も一般道で行けるとこまで行こうの旅。

前日通ってきた町中の一般道で、数十メートルおきにある信号にウンザリしていたマークスは、
今日は信号フリーの山道を通ってみようかと意気揚々。

しかしその矢先で大渋滞。

そう、その日は祝日で、そしてそこは富士サファリパークにアクセスする一本道でもあったのだ。

山の中で大渋滞。。。

抜けるまでに1時間近くかかったかな。

ようやく脱出し、腹ペコ一家は新富士のイオンモールに駆け込む。
そしてトンカツ屋さんでランチ。

食材など色々買い物を済ませ、そこからは高速に乗って一気に関西入りしようということに
なった。

後にも先にも高速使ったのはこの1回のみ。

途中の岡崎PAで車中泊することにした。

ここでももちろんアイドリングの洗礼。

なんとか場所を見つけ、車中泊二日目。

外食続きでくり坊君のことが気になったので、この日は車内で自炊する。

煮込みうどん。
地味だけど、具が豚バラ、えのき、シメジに油揚げ。。。
これだけで、ドイツ暮らしをしている私たちにとってはご馳走で。

3人でフハフハしながらお布団の上で食べたうどん。

そして、その日は私の誕生日。

忘れがたい夜になったかな。



長い長い前置きはここまで。



旅は一気に紀伊半島まで進みます。


やってきたのは伊賀。

目的はやはり、忍者。

伊賀の忍者博物館に行きたかったのだ。

以前ここを訪れたことがある友人からは、けっこうショボいとは聞いていたけど、やはり
伊賀忍者ファンとしては、訪れておくべきだと長年思っていた。

私が何故伊賀忍者ファンなのかは、ここではあまり触れないでおくけど、手短に言うと忍者小説の
読み過ぎが故とでも言っておきましょう。

で、忍者はさておき。

伊賀に着いたのが結構遅い時間だったので、今日は半日どこかで時間をつぶして、忍者
巡りは明日へ持ち越しに。

そこで辿り着いたのが、「伊賀の里 手作りモクモクファーム」

なんのこっちゃですよね。

ここは自然、農業、手作りをテーマにした体験型のファクトリーファームで、敷地内にある
様々な施設でワークショップが日々行われている。

直売所では無農薬野菜が激安で沢山買った

そこで作ってる野菜は販売され、施設内のレストランでも食べることができるし、放牧されてる
豚さんもきっといずれは食べるんだろうし、搾乳ワークショップのミルクはソフトクリームになって
販売されるのかな?

豚とふれあい


とにかく、作ること、売ること、食べることをそこで徹底的に循環させているんだなーというのが
良くわかるというか。

家族連れも多かったな。

私たちはクリ坊くんがいるからこそこういう所に来たけど、大人だけでも十分楽しめるとこだと
思う。
 

 

開花準備万端のマグノリア

伊賀の夕暮れ

このモクモクファームにはモクモクの湯という温泉もあって、この日くり坊君は人生初の
温泉デビュー。

夜は結構な冷え込みで、3日目の車中泊はその辺の空き地にて。

忍者博物館にワクワクしつつ、凍えそうになりながら眠りについたのでした。


 

2016/05/04

ニッポン車中泊の旅_準備編


ニッポン車中泊の旅日記、始まりーー。


前回の旅日記の締めくくりに、あこがれのあの国を旅すると触れておりますが、そうです
あの「ニッポン」を1ケ月程旅して来ました。

思い立ったのはいつの頃だろ。

坊が生まれる前から、この子がちょっと大きくなったら桜の季節に合わせて
日本一周の旅に出ようという計画はすでにあった。

本当は四国遍路の道を、ちょろっと一部だけ自転車で周ろうという計画だったんだけど
やっぱまだ1歳半の子を連れては大変だということで、それは持ち越しになり、
だけど四国を周りたいというのは前からの夢で、そこをメインに行きましょうということに
なったんだった。

私は2月中旬から日本入りし、旦那の世話が不要なお気楽実家生活を楽しみ、旅の準備
なども進めつつ、マーがやってくる3月中旬を待った。

用意しておいたのは1ヶ月借りるレンタカー、布団や寝袋などの車中泊グッツ。

実家だけど、自分の家からの出発ではないので、揃わないものは揃わない。
そういうものは殆ど友達に借してもらった。

ドイツから持って行った大きなものと言えば、3人用のテントと登山靴ぐらいかな。
そのテントは1日しか使わなかったけど。

レンタカーは色々探し回って、電話しまくって、最終的には家からそう遠くないところに、
恐らく私が知るところ、東京では最安値だろうという車を見つけることができた。

車種は商用の三菱デリカバン。

後部座席3列目はとっぱらってあって、2列目は折り畳み可能。
そして借りるまで知らなかったんだけど、最前列に3人座れる仕様ということで、文句なしの
好物件。

これでお値段、保険込みで10万ちょっととは、安いにも程があるというぐらいのお得な
借り物だった。


それと、今回は日本ということで、物価や生活費なんかの感覚がまだあるのか知りたいのも
あって、旅の経費ノートをつけることにした。

日本での旅費は全部自分持ちなので、どのぐらい使うのか知りたいというのもあった。

結果から言うと、私の金銭感覚はまるでドイツ人的なソレになってしまい、そのお陰で節約旅が
できたけど、日本の物価がドンドン高くなってきているという実感もあった。

出発当初の旅の予算、25日間の旅でレンタカー代含めて3人で30万円。

こっからガソリン代、フェリー代、高速代、宿泊代、観光費などを全部捻出する予定だった。

高速道路はもとからあまり使う気はなかったし、宿泊も5日に1度ぐらい旅館やオートキャンプ
なんかを利用するつもりだった。

意外にかかったのが食費。

日本の旅は、自炊しながらでも全然苦にならなかった。

道の駅とかで産直の野菜や魚を買って、日本を食べつくせーとか思っていたし、実際
けっこうな頻度で自炊はしていたけど、それがけっこう高くついたりもしたかな。

ともあれ、結果は後に公表するとして、お金の問題なんてどうでもいいんです。

家族3人の思い出が、この地球上の色んなところで色濃く残れば、それでいいの。


旅立ちの日。
1か月お世話になった実家の家族とも、しばしのお別れ。

本当は2、3日かけて車内を車中泊仕様に改造してから出発するはずだったんだけど、
前に3人座れることで、住居スペースが簡単に確保できたので、チャイルドシートを買い直し
布団を敷いていざ出発!

まずは5年ぶりぐらいご無沙汰だった友達の家に行き再会を果たし、泊まった翌日に
地図を買いに行き、日本を良く知る旦那さんからルートのアドバイスなどもらう。

「オレだったらもう、今日ブワーっと高速で名古屋ぐらいまで行って、明日には四国入りかな!」

なんてことをその日の午後に言っていたけど、そういう行き方もあるのねとふむふむ聞きつつ、
大雨の中、毎度お馴染み、大して当てのない旅が始まったのでした。